ドローン、すごいww

11月18日に我らが加藤さんが、東京大学公共政策大学院で「ウミガメ講演」を行うことになりました。
【講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ】

学歴とはおよそ無縁の人生を送ってきた僕は、『大卒』と聞くだけで思わずひれ伏してしまいそうになるのだけれど、その中でも東京大学とか大学院とか言わると、もう雲の上の存在過ぎて僕とは一生何の接点も持たない存在だと思っていた(笑) そこでも変わらずいつもの加藤節でシャウトしまくるであろう加藤さんはやっぱりスゴイのだが、この講演のタイミングで現在僕達HUGSが取り組んでいる活動の進捗や目指すところについて話してくれるということになった。僕も飛んでいって生で講演を聞きたいところだが、ちょっと流石に距離がありすぎてそういうわけにもいかないってことで、今回は資料作りに専念することになったのだけれど、加藤さんの熱量に負けない、そして東大の院生に見せても恥ずかしくない資料を頑張って作ろうと思います。

先日も農業のIT化と題したブログで「僕たちは、これからカンボジア農業、果ては途上国農業のIT化に先進国日本人の意地にかけて挑戦していきたいと考えている。」と書いたけれど、今回の加藤さんの講演内容もそれに沿った内容が盛り込まれる予定だ。そんなわけで、昨日もHUGSがオペレーションを行っているカンボジア西部パイリンにある農場に、ドローン(空撮用ラジコンヘリ)のテストに行って来た。

いや、これスゴイわ。全くの初心者でも簡単に飛ばせるし映像もむちゃくちゃ綺麗。まだまだ下手くそなのでカッコいい映像なんか撮れないけれど、これは農業を行う上で非常に有用なテクノロジーだと心の底から思った。昨年の大雨洪水で作物に大きな被害が出てしまった時にこれがあれば、もっと状況がしっかりと把握出来ただろうにと思うと悔やまれてならない。

こんな具合に農場の様子がつぶさに上空から俯瞰することが出来れば、ひと目で見渡すことが出来ない広さの農場を運営している我々にとっては計り知れないメリットとなる。
スクリーンショット 2014-11-07 1.02.59 AM

テクノロジーってスゴイよね。世界中で活躍する努力しまくる天才たちのお陰で、僕達の生活はどんどんと便利になっていく。僕はせめてその彼らのもたらせてくれた恩恵を、テクノロジー無縁の途上国農村部に届ける仕事を引き続き行っていこう。

【おまけ】HUGSパイリンオフィスの映像ですw

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カンボジア人社員の方が裕福なんじゃないかという件

結局、妊娠した若い奥さんが「旦那がいつも出張ばかりなのは耐えられない」と言い出して、うちの仕事を辞めることになってしまったスタッフがいたが、彼の実家が先日あちこちに持っていて放置気味になっていた土地の一つを売ったら100万ドル(一億円)のキャッシュになったと言って笑っていた。他にも5箇所くらい同じような土地があるので、推定で後5百万ドル(5億円)くらいの資産があるということになる(笑) ちなみに本人自身は月給300ドル(3万円)で働いていたのだが、奥さんさえ問題なければずっと働きたかったんだけどゴメンってことだった。

で、昨日はうちの農場で住み込みマネージャーをしてくれているソチアットと車に乗っている時のこと。彼が「ここのうちの土地、ずっと放りっぱなしになってるけれど、親は絶対に売りたくないって言ってるんだよね」と言いながら指さしたのは、シエムリアプの中心地からさほど離れていない場所の土地。最近も25万ドル(2千5百万円)で売ってくれって人が来たらしい。ちなみに彼の実家は全く別のもっと中心地に有る。「僕も親にもらって郊外に1ヘクタールの土地持ってるんだよ。でも農場に行ったり来たりで名義変更も何もまだしてないけれど」

えっ?マジ?そうなの?それ、その土地だけで君の年収の数十年分あるやんwwwと思ったけれど、本人は至って農業が好きだから今の仕事をちゃんと頑張って成果だすことの方が大切らしい。なんだかちょっと(いや、かなり)尊敬してしまったよ。

しかし土地ってのは、やっぱり適正な場所に持っていると爆発的に資産が増えるんですね。たったの15年前やそこらは今のパーク・ハイアット・シエムリアプの有る場所なんて、ただの田んぼで誰か二束三文でいいから買ってくれないか?って状態だったらしいのに。今やシエムリアプの土地なんて当時の価格の100倍くらいになっている。僕はそれもまだ、国際空港が近くにあって治安が安定していて外国人が多く住み、世界遺産アンコールワットを要するシエムリアプの土地は安値水準だと思うけれど。

てなわけで、古くからシエムリアプに住む社員の家族たちは、この15年で二束三文だった荒れ地が100万ドルとかの価値を持ちだして、一気に日本基準で見ても富裕層のカテゴリーに入りだしている。その割にはシエムリアプの人々の暮らしぶりが至ってシンプルだし、ソチアットのように安月給できつい仕事をやり続けてくれるような人材が多くいるのも、僕がシエムリアプに魅力を感じる理由の一つなのかもしれない。

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Siem Reapのポテンシャル

先般パブストリート・エリアにオープンしたSakeBar ANJIのプロモビデオが完成した。プノンペンの絆ストリート界隈のお店のプロモビデオ作成を一手に手がけてきたシンペイちゃんの作品だけに、相変わらず安定のクオリティでカッコいい。映像途中に登場する時代屋の井上社長の迫力たるや、パブストリート界隈をうろついているデカイ白人たちが束になっても敵わないw

最近はカンボジア進出(というよりプノンペン進出)がにわかブームのようになっていて、どう考えても日本食レストランが多すぎるだろうと在住日本人の間で大ぴらに囁かれているプノンペンに比べ、シエムリアプに進出してくる日本食レストランは限りなく少ない。僕は以前から飲食店やるならシエムリアプでしょう、という考えなので、ちょっとここらへんでプノンペンとシエムリアプのポテンシャルを比較してみたい。

プノンペンは人口230万人程度でその内の95%はカンボジア人だと思われる。在住日本人は最近増えたと言っても2千人といったところだろうか?カンボジア人は超富裕層と一般低所得層にくっきりと分かれていて、日本人のように毎日外食したり外国旅行したりする金は有るが、お城みたいな家を買ったりちょっとした贈り物に数百万円使ったりは出来ない、という層はあまり存在しない。ようするに0.5%(約1万人)の大金持ちと99.5%(229万人)の低所得者という構図だと考えて間違いはない。

片やシエムリアプは市街化地域の人口約18万人。在住日本人がこれまた増加したと言えども数百人のオーダー。その反面、年間の流入外国人観光客が300万人。日本人観光客だけでも16万人。その数字は年々増加傾向にある。よく「欧米人観光客はお金を使わないと聞くんだけど」ということを言われる人がいるけれど、それですらプノンペンの低所得層と違って、はるばるカンボジアまで旅行に来るくらいの金を持っていて、かつ毎食外食するしか途がない人々が年間で300万人来るのがシエムリアプ。

みんなが気にしているようなハイシーズンとかローシーズンも実はあまり関係ない。友達のスイス人夫婦がやっているレストランも「ハイシーズンは予約が取れなくなるだけで、いつも満席なのは年中同じ」と言っているし、シエムリアプに来た日本人観光客でその名を知らない人は居ないアンコールクッキーは、月間来店者数が1万人を切ることは無いと言っている。もちろんこれは物凄い工夫と努力の上に成り立っている結果だから誰でもこうなるとは言えないけれど、これだけカンボジア進出がブームになっているにも関わらず、こんなにポテンシャルを秘めているシエムリアプへの進出意欲がなく、プノンペンで少ないパイを奪い合って消耗戦を展開しているように見えるのは非常に残念ではある。

今回のSakeBar ANJIのオープンが、この年間300万人マーケットで世界各国から来ている飲食店オーナーたちとやりあえる、タフな日本人経営者の進出のきっかけになれば良いなと切に願ってる。あー、僕的には美味しい日本風のクレープ屋さんに進出してほしいな〜w

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