シリーズAラウンドの資金調達を終えてのあとがきーその2

ことの発端はAGRIBUDDYの財務と管理を引き受けてもらっている必殺仕事人ナガシマさんからスラックに届いたメッセージだった。ちなみに話は逸れるがベンチャー投資について興味がある人は、彼のブログで相当マニアックに各企業の資金調達を丸裸にしているので覗いてみることをおすすめします。

https://note.mu/tsnagashima

そのメッセージは下記の本田さんのツイートのURLとともに「ケイスケホンダがカンボジアに来てるらしいけど、彼の日頃の言動やこのツイートから考えてAGRIBUDDYに投資してもらう事ができたら最高なんじゃない?」と送られてきた。

おー、そうなんだ、どこに居るんだろう?なんて思いながらググってみたら、ちょうどカンボジア代表チームのGMに就任したという発表をした直後だった。「おーこれはビッグニュースやなー」と思いつつも全く本田さんにつながるツテも思いつかないままで、在カンボジア日本人の誰かが繋がってないかなと思いつつフェイスブックの投稿を見たのだけれど、どうやらそういったコネクションも無さそうだった。うーん、さすがは必殺仕事人ナガシマ、無茶振りしてくれるよなwと思いつつその翌日から日本出張に出かけることになった。東京到着直後に会う予定にしていたのがキャンプファイヤーの家入さん。家入さんに投資をしていただいた顛末は下記のとおり

http://ken5.jp/kengo/archives/2536

家入さんはNOW(https://now.vc/)というVCを立ち上げていて、そこのパートナーの梶谷さんともお会いすることが目的だったので、色々なよもやま話(主に僕の数々の失敗談)を聞いていただきつつ、楽しい時間を過ごさせてもらった。

「ところで家入さん、本田圭佑さんのことご存知ありませんか?カンボジアの代表GMにも就任されたし、失敗を恐れずどんどんと新たなことに挑戦するといった言動はAGRIBUDDYの社員のみならず、顧客である小規模農家とそれをサポートする『農村アントレプレナー』のBUDDY(農家グループのリーダー)たちにとって大きな精神的支柱になる可能性があるので、ぜひAGRIBUDDYに関わっていただきたいと思ってます」と伝えたところ、ぜひお繋ぎさせてくださいと二つ返事で引き受けていただけた。そしてそのわずか数時間後に本田さんから連絡をもらって、3日後にビデオコールで事業プレゼンをさせていただける運びとなった。

そしてそのビデオコールでのプレゼンでAGRIBUDDYへの投資を決断していただいた、というのが今回のシリーズAラウンドのもう一つのサイドストーリーだ。しかしこの人たちの決断の早さはすごいなと改めて思った。やっぱり素晴らしい人たちと仕事をするのは楽しいし、僕もこのスピード感に置いていかれないように、どんどんと前に進んでいきたい。

ところで昨日のブログに書いたように僕は繁田さんと非常に相性がいいのだけれど、ナガシマさんとも非常に相性がいい(と、これまた自分で勝手に思い込んでいる)。2018年6月に加入してもらってからこの数ヶ月で少なくとも3回は強烈なキラーパス(もしくはスーパーセービング)に助けられているが、この本田さんの参画もナガシマ提案がなければ始まらなかっただろう。そしてもちろん家入さんのスーパーパスがなければ実現しなかった話であることは言うまでもない。こうやって僕はいつも人に助けられていると思うと共に、どうすれば彼らに対して僕が貢献していくことが出来るのだろうかと常々考えている。もちろん事業を成功させることは大前提なのだけれど、それ以外の部分でもなにか僕に出来ること、もしくは僕にしか出来ないことでお返ししていければいいな、と。

そう思っていたら家入さんがまたまた素敵なサービスをはじめました。起業チームのメンタルと事業成長を社会が支える「escort」。一般的に会社経営なんてことをすると道中でかなりキツイ局面に何度も遭遇することになるわけだけれど、ましてやスタートアップという急成長を求められる、かつ投資家にお金を入れてもらうという事業をやるとなると、経験の少ない20代や30代前半の若い人たちは大変な精神状態に追い込まれることが多々あるだろう。そして残念ながら失敗してしまうこともまた数多いだろう。そういった人たちをケアしてあげるような仕組みがあれば、みんな安心して挑戦することが出来るようになる。僕も先輩起業家の一人としてなにかの役に立てるかもしれない、誰かを支えることが出来るかもしれないと思いサポーター登録しました。

https://es-cort.co/

いやー、しかし家入さん、次から次へとよくこんなサービスを思いついて形にしていくよな。ただただ尊敬します。

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon

シリーズAラウンドの資金調達を終えてのあとがきーその1

そもそもAGRIBUDDYは日本人の僕が創業者ではあるけれど、日本とは全く関わりの無い事業を行っているし本社登記は香港だし、日本で上場を目指すような事業モデルでも全くないこともあり、当初から資金調達を日本で行い続けることが無理になるだろうし、その後の展開を考慮すると強みにもならないことを想定しており、日本国外のグローバルな投資機関に事業を理解してもらい資金調達をするのが絶対条件になると考えていた。とはいえ、僕の英語力が自分の日本語での表現能力に比べて著しく劣っていることも自分自身が誰よりも一番良く理解していて、AGRIBUDDY創業当時の状態では「いずれ絶対に超えなければならない壁」を超える手段も算段も持ち合わせていないこともわかっていた。

また僕自身は商売人ではあったがシリアルアントレプレナーという類の人物ではなかったので、スタートアップとか第三者割当を使った資金調達などは生まれてこのかた40年以上に及ぶ人生の中で一度もやったことも関わったこともなく、シードとかシリーズAとか一体なんのことを言っているのかすら知らなかった。そんなAGRIBUDDYにとって、最初に超リスク資金をシード投資してくれたのが日英ネイティブ・バイリンガルのベンチャーキャピタリストで、以前は海外のイケてる企業のM&Aを積極的に手がけてきたという、願っても叶わないようなドンピシャの人物である大久保紀章さんが役員としても参画してくれたというのは非常に大きかった。

また、AGRIBUDDYの前身となるカンボジアの農業プランテーション法人の時から参画してくれていて、AGRIBUDDYをその会社からスピンオフさせて独立事業とすることを提案してくれた加藤順彦さんの存在は言うまでもなく非常に大きく、「いずれは日本国外のグローバルな投資家から調達をする」という目標があるとは言え、現実的にはまだまだ事業がよちよち歩きにもなっていないようなシード〜アーリーの状態かつ、カンボジアというあまりビジネスイメージの無い東南アジアの片隅の国でやっている農業系スタートアップを相手にしてもらうには、日本の『加藤さんと一緒に投資を実行したことが有り信頼関係が熟成されている』投資機関の人たちに話を聞いていただく以外に道はなかった。加藤さんはまさに文字通りの二人三脚で調達活動をサポートしてくれ、それが実って前回のシリーズAAラウンドが無事に切り抜けられたのは下記のとおり。

http://ken5.jp/kengo/archives/2500
http://katou.jp/?eid=575

次のラウンドこそはもう言い訳は出来ない。是が非でも国外の投資機関に入ってもらって今後につなげられる道筋を証明しなくてはならい。それもあって、前回(2017年2月)の調達以降は加藤さんからインド在住の繁田さんに役員を入れ替わってもらい、また積極的にシニアマネジメント層の雇用も行った。その中でも特に僕が高い評価をしていたインド人、ラジェッシュの投資家ピッチが果たして評価されるのかどうかを試そうという思惑も有り、昨年4月に行われた新経済連盟の『新日本経済サミット』では、それまで国内ピッチイベントで連勝していた僕が日本語でやることを敢えて回避し、ラジェッシュを擁立してイベントに挑んだ。結果は国内のあらゆるピッチイベントの勝者たちを押しのけてポケットマルシェとの同率優勝という、今後に大きな希望をもたらせる結果となった。

http://ken5.jp/kengo/archives/2515
http://katou.jp/?eid=585

7月にはAGRIBUDDY第二の創業者と言っても過言ではないカンボジア法人MDのパックが加入してきて、一気に事業が形になり始めるのだけれど、その話はまた次回以降に書くことにしたいと思う。日本でのピッチイベントに連勝していたこともあり、色々な日本の投資機関からもコンタクトをもらい、かつ国外の投資機関にもプレゼンするということになると、必然的に全てのプレゼンテーション資料を日本語と英語で用意しなくてはならない。しかも、話の順序とか構成とかが日英では結構違う。どうもこういう資料作りというのがラジェッシュは苦手なようで、基本的に僕が全て作ってその英語をさらにブラッシュアップしてもらう、というような役割分担でまずは軽くいろんな人にピッチをしつつ肩慣らしをしていっていた。そんな矢先の昨年11月、繁田さんからMistletoe主催の「Farm to Fork」というイベントがバンガロールであり、そこにパネリストとして参加しないかという打診が有った。実はこれもラジェッシュを参加させるつもりでバンガロールに行っていたのだが、直前に繁田さんから「いや、ここは北浦さんじゃないとダメ。孫泰蔵さんも来ているから直接AGRIBUDDYのことをアピールできる最大の場だから」と言われ、まさに当日の会場で僕がパネリストとしてインド人の農業系スタートアップの人たちに混じってトークすることに決まった。

結果としてこれがきっかけとなり泰蔵さんから「素晴らしい取り組みをされていますね。ぜひ応援させてください」と声をかけていただき、今回のAラウンドのリードインベスターを引き受けていただけたわけだから、この繁田さんのキラーパスの鋭さと判断の正しさが最高の形で証明されることになった。実は、日本国内でピッチイベントに呼ばれまくったのも、最初は日経フィンテックに出場させてもらったからなわけなのだけど、これも繁田さんのパスだった。つくづく僕は繁田さんとの相性がいいと常々思っている(彼女からするとどうかは知らないが・・・)。

http://ken5.jp/kengo/archives/2415

ここから最終的にラウンドクローズするまでの間に繁田さんに動いてもらった(もしくは考えてもらった)時間と密度に関しては感謝してもしきれないくらいの総量となっていて、前回のラウンドの立役者が加藤さんなら今回のラウンドの立役者はまさに繁田さんであることに異論はない。そういった意味で加藤さんから繁田さんへの役員交代もバッチリとハマった結果となったとも言えよう。

で、ここで出てくる疑問点が「てか、結局泰蔵さんのMistletoeに出してもらったのなら全然グローバルちゃうやん」という声だろうと思う。実はここがもう一つ素晴らしいところなのだけれど、Mistletoeにはシンガポールチームがあってここは色んな国籍の人々が英語で動いてる『完全なグローバル投資機関』となっている。もちろん泰蔵さんやMDの大蘿さんもサポートはしてくれるのだけれど、基本的にはAGRIBUDDYにコミットして支えてくれる担当の人と全て英語でのやり取りとなる。そして、これが功を奏したのが他の投資機関の人々との交渉だった。コーポレートファイナンスと英語という2つの共通言語を持って話をしてくれる人がリードインベスターとして、他の投資家候補と話をしてくれたのが非常に大きな力となった。

僕が今回のラウンドの大きな成果の一つだと思っているのは、地元であるカンボジアのVCと保険会社がAGRIBUDDYを評価して投資をしてくれたことだ。この国のことを理解し実際に事業を行い、成果を出している人たちから資金を入れてもらって協力を得ることが出来る。この事実はAGRIBUDDYにとって非常に心強く、また期待値の高さの現れであることも僕たちの大きな励みにもなっている。とは言え、投資が決定する前までにも彼らがある程度はAGRIBUDDYを評価してくれてはいたものの、そしてMistletoeの人たちがサポートしてくれていたとはいえ、最終的な交渉や多岐にわたるルールが記載されている契約書の内容の読み込み、文言の細かい調整などに至っては完全に僕はお手上げ状態だった。多分日本語で書かれていてもよくわからんルールとか、コーポレートファイナンスを熟知していなければわからない勘所とか、そいういった部分がどうにもならない。ここを全て担ってくれたのが大久保さんだった。Forte保険とは業務で提携していたものの、AGRIBUDDYが戦略的事業提携のための投資対象となったのは大久保さん経由で経営陣と直接繋がったからだった。

結果として、今回はMistletoe、カンボジア携帯キャリアのスマートなどが出資するSmart Axiata Digital Innovation Fund、カンボジア最大手保険会社のFORTE Investment Holdeings、さらにはデンマークのINDEX: Design to Improve Lifeなど、4つのグローバル投資機関から投資を受けられることとなった。初期に設定していた「絶対に超えなければならない壁」を一つクリアすることが出来た。しかも自分ではそれをクリアする力が無いことも最初から分かっていたけれど、こうやって多くの人たちの獅子奮迅の活躍と協力により乗り越えることが出来た。まだまだ僕たちが目指す場所には多くの乗り越えなければならない壁がそびえ立っている。でも僕はこういうチームで一緒に挑戦していくことが出来る限り、どんなことでも可能になると固く信じている。

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon

ドラゴンボールで戦闘力を数値化していたように、人の素晴らしさを数値化することが出来ればいいのになっていう考察です

先日もFacebookに『スーパーハイスペックな人たちが、現在の収入を大幅に切り下げてもいいから、大企業の歯車として高収入のために働くことを辞めて、自らのスキルで世界を良い方向に変えるような仕事をしたいと言ってAGRIBUDDYに参加し始めてくれている。これはうちだけの話ではなくて、世界的に大きな潮流になりつつあると思う。これまで報酬と言えば「お金」一辺倒だったのが、現在は「しっかりと生活出来るお金」と「社会的意義とかやりがい」のような目に見えない価値を合わせたものに移り変わってきているのをヒシヒシと感じています』と投稿しましたが、改めてAGRIBUDDYが途上国農村に対して創造出来る価値、そして農村の人々の現状なんてことについて色々と思いを巡らせてみました。

カンボジアやインドなど途上国の現状であり、20年ほど前までの日本でもあり、まだまだ世界で最も主流になっている「人を評価する価値の軸」は、世界の人々が共通認識として判断できる数値である「お金」がメインとなっています。月収20万円より50万円の方がエライし、年収1,000万円を超えるとさらにエライ。資産1億円より10億円、1,000億円と、数値が大きいほど尊敬を集める。フォーブスでの世界資産家ランキングや日本にも以前存在していた長者番付など、この「お金という数値」を使った人物評価ランキングには事欠かないことが、その証明でもあると考えています。

このようなランキングに載るような、誰もが知る「巨大な数値を持つ人々」はともかくとして、そこまで行かないけれどそれなりに大きな数値を持っている大多数の人々が稼いだお金を何に使っているのかというと、自分がどれくらいの数値を持っている人物か、即ち価値の有る人物なのかを第三者にわかりやすく知らしめるための「評価アップアイテム」の購入です。男性であれば高級時計に高級車、女性であればブランドバッグや宝飾品などなど。。。「その商品を買うことが出来るということは、それなりの収入があるのだろう」とか、「このプレミアム・アイテムを手に入れることが出来るということは、かなりのステイタスや特別なコネクションがあるのだろう」ということを第三者に認知してもらうということがメインの目的で、実際のその商品の使い勝手の部分、例えば時計なら時間を正確に知るとか、バッグであればたくさんのものを効率的に収納して持ち運びできる、という部分以外に大きな付加価値を付けてお金を支払っています。ようはセルフ・ブランディング(もしくは承認欲求を満たす)のために「すでに世間で認知されているブランド」の力を利用しているわけです。

もちろん世の中には、お金という数値以外の数値でわかりやすく評価してもらうことが出来る人々も多数居ます。例えばイチローや羽生名人など、生涯打率○○割とか初の永世七冠とか。他にも100mを9秒で走るとかウインブルドン1位とか。こういった人々はお金という数値とは全く違う数値で評価を受け尊敬を集めるので、収入がいくらだとか資産がいくらだとかで評価されることがほぼありません。

そして最近はテクノロジーの進化により、僕たちが住む世界には他にも評価を受けることが出来る数値が沢山生まれてきました。Youtubeの視聴者数とかツイッターのフォロワー数などが代表例だと思います。今までは目に見えなかった価値が可視化されることによって、その人のことをよく知らない第三者でも「その人の価値」を数値として理解出来る用になったとも言えるでしょう。そしてまたこの数値は「世界人口70億人中の何番目」というランキングが必ずしも必要なく、その人のことを評価している人が○○人も居るということを可視化することにより、人の尊厳や承認欲求を満たすことが出来るという点も大きな特徴の一つでしょう。

最近の若い人は消費をしなくなった。お金を稼ごうともしなくなった、それは生まれたときからモノに囲まれて満足しているからだ、とよく耳にしますが、僕はその最大の理由は「お金という数値」以外で評価される選択肢が増えたからに他ならないと考えています。僕たちが若かった頃は人(特に関係性の薄い第三者)から数値的に評価してもらえる選択肢が少なかっただけなんです。イチローや羽生名人のように特別な才能が有るわけでもない一般社会の人々は、世間から少しでも良い評価をされるために(というか自己承認欲求を満たすために)は、お金という数値が大きいということをアピールするのが最も効率的だった、ということに過ぎないと考えています。ところが今は、その他の評価を得るための選択肢が増えたお陰で、「前近代的な評価軸であるお金という数値」を全面に押し出してアピールするのは、むしろ格好悪いと取られてしまい逆に評価を下げる傾向すらあるので、より若い人(と現在の評価軸を良く理解している人)はこのようなアピールをすることを意識的にも無意識的にも避けています。

なので、日本のような社会では単純にお金を稼ぐ、もしくはたくさん持っているという「お金という数値」では、世間の評価を得たり自己承認欲求が満たされたりしにくくなっているだけで、そもそも人が持っている自己承認欲求が無くなったわけではなく、そのような欲求を持たない無欲で素晴らしい生き物に生まれ変わったわけでもありません。

さて、僕が暮らしているカンボジアやインドでは、まだまだお金という数値が人の価値を決める評価軸です。中国もまだまだそうでしょう。いかに沢山数値を稼いでいるか、いかに大量に数値を持っているか、これが最大に自分の評価を高めることに繋がるので、たとえ悪いことしてでも金を手に入れれば世間からの評価が上がります。だから政治家や公務員が平気でド派手な時計や指輪をしてロールスロイスを乗り回しています。自分を最大限評価して欲しいという欲求については、彼らも僕たちも、日本人もカンボジア人もインド人も変わりはありません。違うのは評価される価値の軸であり、評価軸の選択肢がこのような国々ではまだまだ少ないということだけです。

では僕たちAGRIBUDDYが対象としている僻地に住む少規模農家の人々はどうでしょうか?彼らはどのような数値で評価されているのでしょうか?

貧困ラインにあえぐ1日2ドル以下で生活している人々、世界の収入レベル下位○○%に当てはまる人々。。。お金という数値を軸にして彼らの価値を判断する以上「ほぼ無価値な人」「もしくは世界で価値がない方から数えたほうが早い人々」ということになってしまいます。しかも彼らは「お金という数値の大きさが最も人の評価を高める」という社会で暮らしています。このような状態で、人は自分に自信を持って暮らすことが出来るでしょうか?彼らが圧倒的な無力感に苛まれたからといって、彼らを責める権利が僕たちにあるでしょうか?

「あなた達はどんなに頑張っても評価ランキングの上位どころか、みんなが価値が有ると思っている人々の数値の100分の1に届くことすらないけど必死になって頑張れ」と言ってあげることが出来るでしょうか?

僕はAGRIBUDDYを立ち上げる以前にプランテーション事業をおこない、数多くのカンボジア人労働者を雇用していた時からずっとこのことについて頭を悩ませ続けてきました。少しでも少規模農家の収入を増やし、お金で解決出来ることの選択肢を増やすために何をすればいいのかと考え続け、それを一つ一つ実現しようとAGRIBUDDYを立ち上げ日々実践を続けているわけですが、それとて彼らが「お金という数値」で人の価値を計測されるという評価軸の中で生きていく限り、彼らが「価値がある人物ランキングの上位」に届くほどまでお金を稼げるようにすることはほぼ不可能であると言わざるを得ない現実を突きつけられてきました。そうです、僕たちが取り組んできた「お金で解決出来る」ことの中に「彼らの世間からの評価及びそれに伴う自己の尊厳を劇的に引き上げること」は含まれないのです。

もちろんみなさんは、このような少規模農家が人としての価値が低いわけがないのを良く知っています。僕たちは多くの素晴らしい少規模農家の人々を知っています。お金はないけれど周囲の人々から尊敬を集め信頼されている人々を知っています。では、どうすればこのような人々を正しく評価するようことが出来るようになるのしょうか?誰が見てもわかるような基準となる数値を作ることは出来ないでしょうか?例えばドラゴンボールでは戦闘力が数値化されスカウターを通して可視化されていましたが、まさにあのような形で「人としての素晴らしさ」とか「優しさ」とか「奉仕の精神」だとかをまとめて数値化し、誰にでも見えるように可視化することが出来ればどんな世の中になるのでしょうか?

AGRIBUDDYは、少規模農家の暮らしを良くするために今よりもお金を稼ぐことが出来るようなサービスをこれからも提供し続けていきます。そして、それと同じくしてお金とは全く違う評価軸になる数値を創造することにより、「お金は稼いでいるけどAGRIBUDDY経済圏内での評価はそれほど高くない人」も居れば「大してお金は稼げていないけれどAGRIBUDDY経済圏内で絶大な評価を受けている人」も居る、というような「お金以外の評価軸で人々の尊敬を集める事が出来る」ような仕組みの構築に挑戦しようと考えています。そして願わくばAGRIBUDDYを利用してくれる皆さんが「絶大な評価」を受けるために行動することによって、結果的に金銭的な利益も得ることが出来るようになるという世界を、AGRIBUDDYの仕組みで自動的に実現するサービスの構築を目指していきます。

一人も多くの人が尊厳を持って生きている世界を創るために、AGRIBUDDYはまだまだ小さく力のないスタートアップです。だから今も、そしてこれからの多くの方々の協力や応援、アドバイスを必要としています。我こそはと思う人は、ぜひ下記までお気軽にご連絡ください、お待ちしています!
スクリーンショット 2018-01-14 22.03.37

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon