一握りの人にしか出来なかったことを、誰でも気軽に体験出来るようにする

【フォード】
超富裕層にしか手に入らなかった自動車を一般人が手に入るレベルにした

【マイクロソフト】
一部の研究者やマニアの道具だったコンピューターを誰でも操作出来るようにした

【アップル】
直感で理解できるタッチパネル採用のスマートフォン開発で、コンピューターを赤ちゃんや猿が触れるレベルまでにした

【LCC】
先進国の人々にしか許されなかった飛行機での国外移動を、住み込みのメイドレベルの人が出来るようにした

【Google】
検索窓にキーワードを打ち込むだけで、誰でも世界中のあらゆるデータに気軽にアクセス出来るようにした

【You tube】
誰もが気軽に映画監督やプロデューサーになれる機会を提供した

【Facebook】
誰でも日々みんなから注目を浴びているセレブや、最新情報を発信するレポーターの気分を味わえるようにした

【Uber】
お抱え運転手サービスを、誰でも気軽に使えるようにした

【Airbnb】
豪華別荘滞在を、誰でも気軽に1日単位で利用できるようにした

これらは全て『世界の一握りの人にしか出来なかったこと』を、アイデアとテクノロジーで誰でも気軽に体験出来るようにしたことで、世の中を劇的に変化させとんでも無い規模に成長した企業だ。そして、これからも『世界の一握りの人にしか出来ないこと』を探しだし、それを誰にでも気軽に手に届くようにしていく起業家たちが現れるだろう。

例えば医療。誰でも気軽にマトモな医療が受けられるなんて国はそうそう多くない。日本人はこの点に関して言えば全員が世界で一握りの特権階級だ。

年金。歳をとったら国がお金を払ってくれるとか、僕が住んでいるような途上国からすれば『夢の様な話』という以前に、突拍子も無い話過ぎてなんのことを言っているのか理解すら出来ないレベルだ。破綻するかもしれないって?その前にAIが発展して、働く必要のない世界が実現して、ベーシックインカムみたいな考え方が世界に広まってくるような気がしている。

トップアスリートの世界。多分VRがこの領域を革新するんだろう。サッカーのナショナルチームで代表選手と一緒にプレイする体験が『リアル』に出来る日は、遠くないかもしれない。

などなど、はてさて次は一体どんな『夢の世界』が、僕たち一般人にも手の届く『気軽な体験』になってくるのか、これからが益々楽しみだ。

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格差のない世界

もはや1万円も出せば飛行機に乗って外国に行ける。スマホも1万円出せば5インチ画面くらいのかなりハイスペックなモデルが買えるし、インターネットには無料であらゆる情報が転がっている。アメリカの最高峰の大学の授業だってオンラインで見られるし、世界中に居る人たちとビデオチャットを何時間やってても無料。手紙はメールで代用できるし、それに写真や動画も添付出来るから、コミュニケーションコストはほぼ無料になった。そして写真や動画などのデータを置いておくのもほぼ無料になってきたから、PCのメモリーにも金が掛ける必要なくなってきた。

数百万の時計してなくったって「正確な時間」がわかるし、50インチとかの大画面テレビだって10万円しない。ファストファッションのお陰で、金を掛けずにおしゃれを楽しめる。別荘なんて持ってなくてもAirbnbで、世界中のリゾート地の豪邸を数日単位で借りることが出来る。

なんていうか、金が無いと出来ないことがどんどんと減っていっているような気がするよね。

まだまだ世界には電気のない暮らしをしている人たちはたくさん居て、エアコンとかもないような人々も沢山いる。それにしたって、電化されていっているエリアは年々増えているわけで、カンボジアみたいな貧乏国でも車やバイクを持っている人は飛躍的に増えた。人間よりも牛の方が多そうな場所でも携帯電話が普通に繋がり、インターネットも繋がるエリアがどんどんと広がっている。

みんなは格差が広がっているのが問題だって言うけれど、僕にはどうみても「世界中から格差はなくなっていっている」ようにしか思えない。多分、僕が思うに格差が開いていると言っている人たちは「持っている金の量に差がありすぎる」ということが問題だと言っているんだろう。でも、上にも書いたとおり金を使わなくても手に入るものが増え続けている。いや、金を持っていても使えるものが減ってきていると言い直してもいいだろう。

ビル・ゲイツだって国外に移動するには数時間を費やさなければならないし、1日に食べたり飲んだり出来る量なんて、僕たちとさほど変わらない。彼らのような大富豪だって平等に歳も取るし、寝ないで24時間365日遊び続けることも出来ない。結局彼らが大金を使える先というのは、あらゆるものを無料にしていくような事業に投資するしか無いんだから、それは僕たちにとっても素晴らしいことだと思うんだけれど。

つまるところ現代において最も大きな格差といえば、人生の時間をどれだけ自分の自由に使えるか、ということだろう。で、これはもはや「お金の問題」ではなくて、それぞれの感性というか能力の問題なはずだから、誰かに文句言っても仕方がないような気がするんだけどねぇ。。。

 

 

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日本農業、色々ヤバイ

先日のブログに書いた日本の農業の問題点について、もう少し詳しく掘り下げて統計データを見てみました。

農業保護率という指標が各国で発表されていて、これは要するに各国の農業の本当の実力に対して、各国政府がどれくらい国民の負担を強いて辻褄を合わせているか、ということを数値化したものです。で、農業を保護する方法は大きく分けて二通りの方法があります。

ひとつは、関税などを掛けて外国で生産される安い農作物と国内で生産される作物との価格差を調整して、輸入品のアドバンテージを無くしてしまうという方法。国内で生産されている農作物に価格競争力が無いから、外国商品の価格を不当に吊り上げる行為と言っても差し支えない方法ですね。例えば、僕たち日本人が「世界一美味しくてクオリティーが高い」と信じて止まない日本米ですが、輸入関税はおおよそ700%掛かっています。別に価格が高くたって美味しいなら売れるわけだし、安い米が入ってきてもなんにも問題ないと思うのだけれど、どうしてこんなにも高い関税で日本産の米を保護しようとしているのか、僕にはちょっと理解が出来ません。

さらにヒドイのがコンニャク芋。関税率は1,700%を超えたりします。日本では安く作ることが出来ない作物なんてさっさと諦めて、ミャンマーなどの安い外国産でコンニャク作ればいいのにと思うんだけれど、一体なにが問題なんだろう?

ちなみに下記が関税などで価格競争力の無さをカバーしている『価格保護率』世界トップ10の顔ぶれです。スクリーンショット 2015-08-08 10.44.12 PM

過去5年間、日本と韓国が栄えあるワンツーフィニッシュですw 外国で作られたものではなく自国産品を使うということにこだわりが有るのでしょうね、両国共に。でも、それならば国家で保護なんてしなくてもそれぞれ消費者の自由選択に任せればいいと思うのだけれど、それだとダメなんでしょうか?

もう一つの農業保護の方法が、いわゆる助成金というやつですね。助成金というのは御存知の通りみなさんが収めた税金から捻出されているので、助成金が支払われる正当な理由が有るのだろうけれど、そんなものもらえない土俵で頑張っているその他の産業の人々からすると、ちょっと不公平な感じがするのが助成金との特徴でもありますよね。これを『財政的保護率』というそうですが、同じく世界トップ10の顔ぶれを見てみましょう。スクリーンショット 2015-08-08 10.45.24 PM

ここでも日本はトップ5にしっかりと食い込んでいますね。先ほどトップ2を争っていた韓国は、ここではランキング圏外に転落してしまった模様です。

さて、次にこれらを統合した『農業保護率』の世界トップ10ランキングを見てみましょう。スクリーンショット 2015-08-08 11.05.45 PM

おー、残念。2014年度は韓国に抜かれて4位でした。でもその前年の2013年は堂々の2位ですねw しかもトップ5位までと6位との数値の差が倍くらい開いているので、まさに異次元の『農業の過保護っぷり』を見せつけている訳です。まぁ細かい順位や数値はさておいたとしても、日本が世界196カ国の中でも特別に農業に対する保護が強い国だということがここで明確にわかります。

僕がこういったデータと日本の農業に対する過保護ぶりを目にして最も疑問に感じるのは、一体なにを目的としてこれをやっているのだろうということです。日本の農業そのものに関して言えば、農業先進国に比べるとかなり非効率で収益性の悪いことをやっています。農業(農家?)を保護して競争しなくて済むようにするよりも、もっともっと最先端の技術やノウハウを導入して、世界で戦えるような産業にするべきなんじゃないかと思います。もしくは先進国は一次産業なんてやらないんだよということであれば、関税なんて撤廃して安くて質の良い作物を輸入すべきなんじゃないでしょうか?

えー、ちなみに『主要国の農産物貿易』の実態を見てみると分かるとおり、日本は世界最大の農業貿易赤字国です。スクリーンショット 2015-08-09 12.02.46 AM

 

世界最大級に農業を保護しつつも世界最大に赤字を垂れ流している日本農業。そしてそれを支えているのは、不当に高い価格で農作物を購入し税金から助成金を払い続けている国民です。っていうか、先日の国立競技場建設問題でもそうだけど、きっと農業分野だけではなくあらゆる分野でこんな風に意味の分からないお金が垂れ流されて、どんどん財政赤字額が膨らみ続けているんだろうなと思います。そして日本円は紙くずに向けて一直線に突き進んでいるように、外から見ていると感じます。

本当にこのままでいいのでしょうか?

【参照データ 資料:GLOBAL NOTE 出典:OECD】

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