kengo KITAURA について

AGRIBUDDY LTD. CEO 使用言語 : 大阪語北摂弁、訛った英語、通じてくれないクメール語 元なにわの金貸し&なんちゃってレーサー シェムリアップとラーメン&焼肉を愛してやまない永遠の厨二病。ハプニング体質症候群発症中なので、何をやってもネタを仕込んでいるように思われるようです

農業、アツいよ!

フランジアのCEOカズちゃんが見つけてフェイスブックにアップしてくれた記事『なぜ、日本では衰退する農業が、世界では成長産業なのか?』
http://blogos.com/outline/102779/

僕自身も3年ほど前から農地と農業への投資の優位性に注目して、色々な人にプレゼンする機会をちょうだいしてきた。簡単に説明すると、今後2050年に向けて世界の人口は100億人に達すると考えられているけれど、そのための食糧(畜産用の飼料原料も含む)を生産する農場は年々減り続けているから、世界ではすでに農場を確保するという投資ポジションを取る人が増えてますよという内容のプレゼンだ。実際に上記記事にもある通り、農地投資のリターンも決して悪く無いだろうとデータも物語っている。例えば2000年以降のアメリカの農地価格と住宅価格の推移を表しているのが下記のグラフだ。
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この10年の間にはサブプライムローン破綻に端を発した世界金融危機が勃発し、住宅価格指数は見事な山型を描いて下落。同じくバブっていると考えられていた農地価格も一度は下落する兆候をみせたものの、再び上昇を始め右肩上がりのままとなっている。儲かるところには金が集まる。価格が上昇するからさらに買いが入って価格が上昇する、という状況になっている農地はなにもアメリカだけの話ではなく、南米にアフリカ、もちろん僕たちの居るアジア諸国においてもすでに顕著になってきている。

ジム・ロジャーズなどは「雨が降る場所の農地を買い、仕事がよく分かっている農民に任せなければならない。そうすれば、作物は値上がりしているので二重に利益が得られる」と発言しているが、僕たちはまさにこれを体現しようとここカンボジアに於いて広大な農地を取得し実際に農業を行っている。しかしまぁ、この途上国での農業というのが中々一筋縄でいかないのは、これまでにもこのブログで散々書いてきたとおりなのだけれど・・・。

それでもこの3年間、色々な経験をさせてもらったお陰でようやく勘所というのか、それなりの成果や力を入れる場所、そして圧倒的に足りない部分などがわかるようになってきた。そしてその間にも世間ではますます農業の可能性に注目が集まり始め、様々なプレイヤーが参入しようという姿勢を見せ始めてきたというのは、僕たちHUGSとしても素晴らしいタイミングだと言えるのかも知れない。

これから益々面白くなりそうな農業界隈で、最先端テクノロジーを最も世界で発展が遅れた場所で使い倒す、をモットーにこれからも精進していきたいと思います。

あっ、こうやってドローン飛ばしているのもけっしてただ遊んでいるわけではありません(笑) いや、ほとんど遊び感覚であることは否定しないけれど、やっぱほら、農業って古くてダサいってイメージ変えたいやんw

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AGRIBUDDYの原点

フェイスブックのコーポレートページは今までHUGSのものしか無かったのですが、今回農業セクター専門で事業を行う部門を分社化することになったので(というか、もうすでに分社化されていたはずだが、いつものザ・カンボジアトラブルで遅れに遅れて今に至っている)、そのコーポレートページを作成して運営することにした。
https://www.facebook.com/hugsagtech

僕自身はカングリッシュ(関西弁訛りの英語らしいw)を話すことと、ネイティブから様々な訛りのある英語までを広く聞き取ること、そしてシドニー・シェルダンレベルの簡単な英語小説を読むくらいの英語力はあるのだけれど、英語を書くという行為がものすごく苦手だ。英文メールを書けばスペル間違いでグーグル先生に単語の下に赤線を引かれまくり、さらに正しいスペルの候補が出てこないくらい全くデタラメなスペリングで単語を書いてしまう。

でも僕たちの事業領域はどちらかというと日本人をターゲットにしたものではなく、広くグローバルマーケットの人々が相手なので、自分の考え方や言いたいこと、取り組みを世間に知ってもらおうとすると自ずと英語での発信が必要となってくる。ぶっちゃけこのように日本語でブログを書いて発信している場合ではないというのが実情だ(笑)でも僕は英語を書くのが殊の外苦手なので、今回からHUGSきっての英語バイリンガルさやか女史に僕のブログの英訳版や上記のFacebookコーポレートページの運営を行ってもらうことにした。

で、このコーポレートページにさやかが投稿してくれたこの写真。
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この写真の地図こそまさしくAGRIBUDDYの原点、ファームマネージャーによる手計測手描きによる農場見取り図だ。ちなみにこれ、それぞれ100ヘクタール(ディズニランド2個分)の大きさがある農場です。それを100メートルくらいしか測れない巻き尺一つで農場内を歩きまわってそれぞれの区画を計測し、こうやって地図にしろとか今から考えるとかなりの無茶ぶりだったと思うけれど、よくちゃんと形にして仕上げてくれたものだと思う。っていうか、歩きまわって測量して手描き地図を作るなんて200年以上前の江戸時代のやり方から何も進化してないよね(笑) もちろん当時から僕たちもGPS計測器を持っていたのだけれど、それで計測したデータをPCに読み込んで地図として組成するというスキルを誰も持ち合わせていなかった。

それが今やこのようにスマホにダウンロードしたAGRIBUDDYアプリを持って歩きまわるだけで、完璧な農場見取り図が作れるようになった。
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そう、これでようやく僕たちの農業も一気に200年の時空を超えて現代のテクノロジーに追い付くことが出来たというわけですね。でもここから次は、時代をリードする立場に向けてさらなる進化をしていかなければならない。そして僕たち自身の手で江戸時代と変わらない作業を行っている途上国農業を変えていきます。

というわけで、日本は年末の御用納めも済んだようですが、みなさま本年もお仕事ご苦労様でした。新しい年がみなさまにとって大きな飛躍の年になりますことをカンボジアより祈念しております。

また新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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求む『日本語クメール語同時通訳機能』

『最先端の人工知能が、Skypeのリアルタイム機械通訳を可能にした』っていうこの話題。http://wired.jp/2014/12/20/skype-used-ai/

いやぁ、マジですごい。SFの世界がどんどんと現実になっていくこの感じ、面白いやらちょっと恐ろしいやら複雑な気持ちにさせられるけれど、デモ映像を見る限りまずは英語とスペイン語という親和性の高そうな言語同士でのトライっぽい。言語の構成的に全く違う日本語と英語でのテキスト翻訳は未だに甚だ不自然で、互いの言語を理解している人にしか使えないんじゃないかというお粗末なレベルを脱していないんだけれど、これもそのうち人工知能が解決をはかってくれるのだろうか?

っていうか、僕の念願である日本語クメール語リアルタイム翻訳が可能になる日は僕が生きているうちに叶うのだろうかw その前にクメール語がこの世から消滅するんじゃないかと意見もあったけれど、さもありなんな気がせんでもない・・・

さて、このリアルタイム翻訳機能のベースになっているのは言語を聞き取ることが出来る機能なわけで、これはすでにiPhoneのSiriとかAndroidの「OK Google」でかなりの正確さを誇っている。例えばSiriの英語版はイギリス英語とオーストラリア英語とアメリカ英語の3種類が用意されていて、僕のアメリカ人の友達がイギリス版のSiriに話しかけても全く読み取ってもらえない。無意味に精緻だw もちろん僕が全ての英語版Siriに話しかけても、英語を話すのを金輪際やめようかなと思わせてくれるくらい全く聞き取ってもらえない。

人間ならばアメリカ人とイギリス人が英語を話していて互いに聞き取れないというシーンはほぼ皆無に等しいだろうし、僕のような訛りのひどい英語ですらみんなそれなりにちゃんと理解をしてくれる。っていうか、僕は英語も訛っているけれど日本語も大阪弁だ。カンボジアに来る前に2年ほど東京に住んでいたけれど、どうしてもこっ恥ずかしくて標準語を話すことが出来なかった。僕にとって標準語のイントネーションで話すことは、裏声で歌を歌うとか鼻にかかったオネエ言葉で話すこと以上にハードルが高い。ところがコンピューターに理解してもらうためには標準語のイントネーションにするしかない。

今まで誰に対しても話すことが出来なかった標準語が、コンピュータに理解してもらうためには話さざるを得ない。さてこれはコンピューターが人間に近づいてきているのか、それとも人間がコンピューターに合わせざるを得なくなっているのか、どっちなんだろう?

将来的には人工知能が人間を支配して、というようなさらにSF映画チックな未来が予想されているけれど、すでに人間はコンピューターのために特別な便宜をはかりだしているのではないだろうか?頻繁に停電が起きるカンボジアでも人間はそれなりに我慢して生きていくことが出来るけれど、サーバールームなどは空調完備でなければならない。いまだに世界の人口の大半は空調設備すら持っていないの言うのに。

2018年にコンピューターは脳に追いつく。コンピューターのチップ1枚に組み込まれるトランジスタの数が300億個に到達し、人間の脳細胞と同じになるという見解をソフトバンクの孫さんが披露していたけれど、きっとその日は確実に訪れるんだろう。そうなった時に人間は自分の応対している相手が人間かコンピューターか判別が付くんだろうか?いやぁそんなこと考えだすとマトリックスって映画の未来が現実になる日はすぐそこなのかもしれないね。

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