資本の意志

さて、聞くところによると日本人の持つ金融資産の残高は1400兆円ほどあるらしい。これだけあれば何が出来るのかよく解らんが、まぁとりあえず途方も無いような金額だということだけは間違いなさそうだ(笑)
この金融資産のうち50%以上にあたるお金が現金、または貯金だということなのだけれど、そのうちどれだけの金額が明確な使い道のために貯蓄されているんだろう?多分ムチャクチャ多めに見積もっても、いいとこ半分くらいってところなんじゃ無いだろうか・・・とすれば、特に使い道が決まってないからとりあえず置いてあるお金が350兆円以上もあるって事だよね??
なんじゃそりゃ・・・って感じだ
(参照)
・もったいない
http://hugs-int.com/kengo/archives/1051
景気が悪い、失われた20年だなどといつものことながら言われているこれど、こんなにたくさんのお金が使い道も無いまま眠っていたら、そりゃぁ景気も悪くなるだろうって思う。いつも思うのは日本人はそろそろお金を稼ぐという段階から、いかにしてお金を使う(利用する)のかを学ぶべき時期にずいぶん前からなっているんじゃないだろうか?
当たり前の話だけれど、お金自体にはなんの価値も無い・・・いいとこ紙代くらいのモノだ(笑)
そのお金が何かに変化するときに、使うときにこそその真価が問われる。なのにも関わらず、あらゆるモノに変化する可能性を持っているそのお金を、明確な意志もなく350兆円以上も放置してあるということは、可能性を探る権利そのものを放棄しているに等しいことだと思うのは僕だけだろうか?そろそろそういった権利にもしっかりと目を向けて、自分たちの意志を示す時期が来ているはずだ。
今までは自分の人生の全てを大きな組織、例えば政府などの行政機関や会社、銀行に任せていれば何でもきちんとやってくれる、っていうことになっていた。でもそんな風に自分の人生、他人任せでいいはずなんて絶対にないし、そもそも自分たちがどうありたいのかという意志表示をきちんとしなければ、その自分を任せている大きな組織もどうやっていいのか分からない。自分の意思表示を明確にしないで、やれ政府が悪いだの会社が駄目だのと人のせいにばかりしても本末転倒だ・・・

そしてこのお金の使い方を考えるということもまた、その意志表示の方法の一つだと思う。
そのお金を使ってどうしたいのか、どうなりたいのか、何を求めているのか。
実は今このカンボジアで構築しているマイクロクレジットも、そういった意志表示をする手段のひとつに出来るように設計図を書いている。次回からは具体的にその内容をお話していきたいと思います。


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サンセットツアー

以前このブログで告知したことがある、世界一の夕日を見るツアーがいよいよスタートする日が近づいてきた。
(参照)
・世界一の夕日
http://hugs-int.com/kengo/archives/1036

以前僕が撮った写真を使って、「このツアーのためなら自分たちにフライヤーを制作させて欲しい」と申し出てくれたスイス人夫婦のサラとポールが、早速2年間に及ぶ世界一周の旅からスイスに戻るなりツアーのフライヤーデザインをしてデータを送ってくれた。
(参照)
・ポールとサラ、そしてポンセナ
http://hugs-int.com/kengo/archives/994
・ハッピーバースデイ サラ
http://hugs-int.com/kengo/archives/999
・ピュアなエネルギー
http://hugs-int.com/kengo/archives/952
・ハイテンション!
http://hugs-int.com/kengo/archives/951
出来上がったフライヤーは日本語バージョンと英語バージョンの2種類。英語のフライヤーだけだと日本人のツアー客が来ることはまず無い・・・それじゃぁあんまりにも寂しいので日本語バージョンを作りました♪



この費用(一人25ドル)の中から必要経費(ホテルまでの送迎代金やシャンパンの購入、牛車の手配など)を引いた、全額が直接孤児院の運営費用に寄付されます。

そして、現地でシャンパンのサーブなどを行うのも実はこの孤児院の子供たちです♪ 職業訓練の一環として、接客やマナー、そして簡単な売上の管理などを覚えさせるのが狙いだ。僕の親しい友人で、本人も孤児で子供の頃フランス人に引き取られ4年前までフランスで育ったソベイに、特別レッスンをしてもらうために孤児院まで来てもらった。

クメール語を話すことが出来る彼は、いくつものレストランでマネージャーをしていた経験があり、現在も奥さんがシェムリアップでとってもイケてるレストランを経営している。ソベイのネイティブランゲージはフランス語なので、隣に立っている奥さんもクメール語のボキャブラリーが足りないソベイのサポートに来てくれた。
フランス仕込みのマナーを知っているカンボジア人、ソベイのレッスンはさすがの一言だ。

正しい立ち方での自己紹介を練習させたり、正しいクメール式の挨拶を教えたり・・・

みんなで練習。ちなみに合わせた手の高さが高いほど、日本で言う処の「お辞儀の角度が深い」という事になる。

さぁ、もうすぐ本番。これを読んだみなさんもアンコールワット観光に来られた際は、ぜひこのサンセットツアーに参加してみてください。
忘れがたい素晴らしい経験になることは、わたくしが保証いたします!


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マイクロクレジット ビレッジミーティング

先日からマイクロクレジットについて、主に何を目的として行うかということや、金利とその使い道に付いて書いてきた。 


(参照)
・マイクロクレジット
http://hugs-int.com/kengo/archives/1107
・金利の使い道
http://hugs-int.com/kengo/archives/1108


土曜日にその内容を地域の人々に伝えるために、孤児院に集まってもらいミーティングを行った。この孤児院を地域の発展のための情報発信基地にしたい、という僕の構想にもぴったりと当てはまる仕掛けだ♪





最近シェムリアップの街に行けば、英語を流暢に話す連中がゴロゴロと転がっているけれど、たった30分ほど街から離れたこの村のほとんどの人は英語が話せない。そしてモチロン僕もカンボジアの現地語であるクメール語は全く話せない・・・なので、基本的な議事進行は孤児院の運営者に任せ、僕は簡単な挨拶や質疑応答に、フィフォンの通訳を介して行うというスタイルを取ることにした。





事前にかなりの時間をかけて、僕の考えるマイクロクレジットに関する内容を彼らに伝えてあり、その後彼ら自身かなり調べたり勉強したりしたようで、今ではすっかりと内容を理解し彼らなりのモディファイまで加えている。頼もしい限りだ!





その彼らのモディファイの一つが、金利を30%(月額2.5%)に引き下げるということ。地域全体の発展のスピードを早めるために、自分たちの組織(孤児院)も尽力しているという事をアピールする狙いだ♪


そして2つ目が子供評議員制度の導入。孤児院に住む子供たちのうち年長者の12名を選出し、借り入れ希望者の家に直接出向き現状を調査する。全員が同意して初めて融資が実行される。その後もそれぞれの借主に1人ずつ担当者が付く。


制服を着て立っているのがその子供たちだ。





理事長が子供たちに訓示をすると共に、地域の人達に「子供と共にビジネスを考えることによって、子供たちにお金を稼ぐということを体験させ学ばせたい」と発言。完全にこちらの意向が孤児院サイドに伝わっていると感じ取れる、気持ちのいい瞬間だった♪ 





さらに出席していた村長から、『借主が自分たちの村に住んでいる村民であるという証明を行う』という提案があり、その件についても同意した。ただしこれをあまり権利化させないようにしなければ、今後多くの地域に進出する際、賄賂が発生しやすい部分でもあるので、今後推移を見守る必要があると思われる・・・





そして僕の発言タイム。
「このマイクロクレジットはビジネスに対して行われるものであり、家の増改築や食費、赤ちゃんのミルク代を貸すことは出来ません。僕たち外国人には思いもつかないビジネスのアイデアを、多くの方がお持ちでしょうから、それをいつでも相談しに来てください」ということと、「他より安いと言っても月額2.5%の金利が発生します。それを超えるような利益が出るビジネスでなければ融資することは出来ません。ですからもし、融資を断られたとしても諦めないで、何度でもトライしてくださいと伝えた。


まだまだ契約書よりも(というか大人の識字率そのものが低い・・・)人間関係が優先させる社会において、このマイクロクレジットの仕組みは素晴らしい作用をするはずだ。これからどのような新しいビジネスのアイデアを聞くことが出来るのか、非常に楽しみだ!!



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