トゥクトゥクドライバーのダラ

多分僕がカンボジアに来てから一番仲良くなったのが、このダラというトゥクトゥクの運転手だろう。



最初はうちの孤児院の場所すら知らなかったけれど、今ではすっかり孤児たちやフィフォンの良き兄貴分であり、外国人ボランティアが孤児院への往復をダラにお世話になることも多い。


(参照)
・おいおい・・・
http://hugs-int.com/kengo/archives/1001
・カンボジアンナイト
http://hugs-int.com/kengo/archives/1008


当初僕がカンボジアで一体どのような活動をしたらいいだろうと色々と考えていた頃、マイクロクレジットのアイデアもモチロンあったんだけれど、この国の貸出金利などもさっぱり判らなかったので、ダラに頼んでトゥクトゥクを購入した際に借りた銀行ローンの明細を見せてもらったりしたこともあった。だからやつは僕がマイクロクレジットやサンセットツアーを立ち上げる前の、構想段階から全てを真横で見て知っている男でもある。


ダラはもともと英語がそんなに得意ではなかったんだけれど、何故か他の英語圏のボランティアたちともすぐに打ち解け、みんなで飯を食べるときにはちゃっかりとその場にいるし、英語も会う度に上達している。コミュニケーションの達人だし、細かいところに気がつく様子からしても地頭がいいなぁとは常々思ってきた。


すると先日、そんなダラが僕にこう言ってきた・・・
『今度からサンセットツアーのお客さんを孤児院まで運ぶのに、今のバイクじゃかなりボロくなっているから新しいのに買い換えたいんだけれど、僕にローンを組んでもらうわけにはいかないだろうか?』


いくらくらい必要なのか聞くと1500ドルくらい必要らしい。僕は別に貸すのは全然構わなかったんだけれど、バイクを新しくしたからって売上が増えるわけじゃないんだから、1500ドルものローンを返済するとなるとかなりキツクなってしまうはずだと思った。下手すりゃ月の売上が100ドル有るか無いかの時もあるわけだから・・・
だから僕は『バイクのローンを貸すのはいいけれど、その前にローンを毎月返済出来るような別の収入を作り出そう』と提案した。


先日来、精力的にマイクロクレジットの借り入れ希望者の家を回って聞き取り調査をしていたおかげで、この周辺住民の憧れでもあり、効率のよいビジネスが養豚だということがわかっていたので、僕が出資をして養豚場を作り、ダラ家族がそこの経営管理をするというアイデアを思いついた♪
基本的に村人たちは養豚の経験も知識もあるんだけれど、いかんせん母親豚を購入する資金がないから始められない。
資金を借入して始めたところで、返済と生活の資金が必要だから自転車操業になってしまい、何時まで経っても豚の数が増えないので、ギリギリの生活をするのがやっと、というような有様だという家庭を何軒見てきた・・・(ちなみにうちのマイクロクレジットは、その問題をクリアするために当初の1年間は元金の返済を猶予している)


その点、僕が出資をして養豚場を始めれば、ダラの家族に月々のサラリーを渡してやることができるし、将来的に事業が波に乗った時点でダラには出来高制の給料体系に変えて、さらに稼ぐ楽しさを教えてもいい。この事業をやりながら、ダラにはサンセットツアーの専属ドライバーをやってもらえれば(夕方だけだし♪)、以前よりかなり安定した高収入になるはずだろう。


明日は、養豚事業立ち上げの様子を写真付きでお伝えしたいと思います(°∀°)b


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フィフォンの悩み

さて、うちの孤児院の運営は、元々その場所に住んでいた家族が一家で切り盛りしている。
理事長を努めるのが元政府の軍人で、地域の信頼も厚いお父さんのポン・セナ氏。実際の運営を一手に引き受けているのが、次男のフィフォンだ。 
お父さんは全く英語が話せないので、もちろんボランティアの人たちとの会話も出来なければ、他国のNGOなどとの交渉や支援の引受も出来ない。必然的にフィフォンの仕事が増える一方って事になる・・・


ちなみにこのフィフォンくん、今年で28歳(数え歳で言うのでちょっとピンと来ないが)になるんだけれど、英語と中国語がほぼ同じくらい話せて、尚且つ日本語も少しだけなら話せちゃう、結構すごい奴だ♪
もちろん母国語はクメール語なので、軽く4ヶ国語が話せる・・・


ちょっと想像してみてほしい。若干28歳の超田舎者(日本の田舎どころの騒ぎではない)の青年が、英語でメールはするは、外国人相手に寄付金の交渉はするは、はたまた僕みたいなワケの分からないビジネスを持ちかけてくる奴に引っ張り回されるは、それを全てソツなくこなしながら、49人もの孤児を抱えている学校を運営している。しかも政府からの支援は一切なしだ。


もしかしてそれってスゲーことなんじゃない??


だってこの前初めて支援者に連れられて飛行機に乗って、マレーシアに行って10階建て以上のビルを見ましたっていうような状況にいる28歳だよ?


こういう優秀(何よりもモチベーションが優秀だよね)なやつを、日本に留学させてカンボジアで習えないことを勉強させてあげたいなっていつも思っているから、フィフォンに聞いてみた。
『日本に行って勉強してみたくない?』


そうするとフィフォンは本当に寂しそうな顔をしてこう言った・・・
『KENGO、ありがとう。でも僕が孤児院にいなくなると、一体誰が切り盛り出来るの?お父さんじゃ無理だし、兄貴も全然出来ないよ?行けるなら世界のどこにだって行って、もっともっと勉強をしたいけれど、孤児院をやり始めた限りそれは出来ないよ・・・』


う~ん・・・優秀な奴なだけに彼が抜けると、今度は孤児院が回らなくなってしまう。実際にマイクロクレジットにしたってフィフォンがいなければ出来なかっただろうし・・・でも、さらなる将来の発展を考えるのなら、やっぱりフィフォンは一度留学をして、もっと広い世界を見てくるべきだと思う。


どうすればいいんだろう?


当分頭を悩ませてみる事にしよう・・・って、フィフォンじゃ無くて僕の悩みになってるやん(笑)



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女性時代の幕開け

嵐のようにやってきて、嵐のような毎日を過ごすハメになったTHE熱い男せいきゅんは、昨日の夜ハノイ経由で日本に帰っていった。
うちの家に泊まってもらって、それこそ朝から晩まで語り合った(っていうか、またしても僕が8割方しゃべっていたような気がするが・・・)中から、自分ひとりでは感じることの出来なかったことなどが、色々と見えてきた。
まず何よりも、たくさんの人に実際に来てもらえるような機会を提供することが大切だ、ということ。
いくら本やテレビの情報、もしくはこのブログのような情報から学んで知っていても、実際に自分で来て体験することとは、やはりかなり違いがあるようだ。
しかも、シェムリアップに来る殆どの人はアンコール遺跡を見て回ったりするだけで、これだけ多くの国の人がここカンボジアに魅せられている本当の部分を見ないで帰っている・・・

今回企画しているサンセットツアーでも、その一端に触れることが出来るようにしてあるけれど、その他にももっと多くの人に体験してもらえるようなツアーを企画したいということで、せいきゅんとも話が盛り上がった。
っていうか、実際にこの話が一番盛り上がったのは、彼が飛行機に乗る直前だったので、まだ消化不良のままだ(笑)
(参照)
・世界一の夕日
http://hugs-int.com/kengo/archives/1036
・サンセットツアー
http://hugs-int.com/kengo/archives/1111
・せいきゅん@サンセットツアームービー秘話
http://hugs-int.com/kengo/archives/1116
そしてもうひとつは、僕もずっと感じていたことだったんだけれど、彼もやはり女性の時代になってきていると感じていたこと。ボランティアだろうが、あちこち旅をしている子達だろうが、なんとも逞しいのは女の子ばかりだ。これは日本だけではなく、世界中に言えることなんじゃ無いだろうか?
そもそも男女の関係は、資本資産の関係に似ていると思う。
資本=種=男性
資産=畑=女性
この両方が揃って初めて新しい命が誕生するわけだけれど、今までは資本の力が強すぎたのではないだろうか、という話でも盛り上がった。
今のカンボジアには、資本が足りない資産が山ほど眠っている・・・どちらかと言うと資本が余っている先進諸国とは違い、こちらはまだ資本(種=男性)を知らない資産(畑=女性)の宝庫だ。
これから大きく成長したいという野望を持つ人々にとって、ここに進出しない理由はなんにも無いだろう。女にモテたけりゃ、女のたくさんいるところに行けというのと全く同じ理屈だ。
この世に新しく生まれ出てくる命は、の善し悪しよりもの善し悪しで決まる。
例えば、農薬を使いまくった土地で出来る農作物と、丁寧に耕された無農薬の土地から取れる農作物を比べるとするなら、話はとてもわかりやすい。
僕たちは、資本はより良い資産から新しい命を育むために存在している、という結論に達した。
そして女性は先天的にそういった感覚を持って生まれている・・・現在のように女性が強くなってきているのも、資本主義ならぬ資産主義の時代の幕開けなのかもしれない。
きっとこれから社会を変えていくのは女性たちだろう・・・
僕たち男性(資本)
は、そのような女性たち(資産)がより良い社会を創造していくのを手伝うことが重要だ。というよりも、本来はそうであったはずだ。そして、それこそが本当の意味での投資というものになるんだと思う。
最後になりましたが、せいきゅんが孤児院に寄付をしてくれた人たちに「サンキュームービー」を作って、ユーチューブにアップしてはどうかという提案をしてくれ、2本のムービを見本として制作してくれました。
まずは昨日、コンピューターを寄贈してくれたスイスのスカンディア保険へのサンキューメッセージ

次が、オーストラリアのクレア一家及び協力者の家族へのメッセージ

せいきゅん、何から何まで本当にありがとうございました!
近いうちにまた熱い会話を、暑い場所で交わしましょう(笑)
・せいきゅんのブログ
小さな会社はストーリーを語れ!岩崎聖侍の集客とブランディング
http://ameblo.jp/iwasakiseiji/


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