kengo KITAURA について

AGRIBUDDY LTD. CEO 使用言語 : 大阪語北摂弁、訛った英語、通じてくれないクメール語 元なにわの金貸し&なんちゃってレーサー シェムリアップとラーメン&焼肉を愛してやまない永遠の厨二病。ハプニング体質症候群発症中なので、何をやってもネタを仕込んでいるように思われるようです

食中毒で入院しました

いやはや、いったい何の毒にやられたのは不明なのだけれど10年ぶりくらいに発熱しましたよ。しかも40度の大台w なんとなく頭の片隅によぎるのはホアヒンとバンコクで特大生牡蠣や生エビを連続して食べたことくらいなんだけれど、きっとその中のどれかに当たりが紛れ込んでいたんだろう。タイから帰国した当日は何とも無かったのに、就寝前になんだかエラく疲れた感じがし始めて、朝方には熱と身体の痺れでほとんど動くこともツライ状況になっていた。

さすがにこれではマズイと思ったので、さやか女史に迎えに来てもらって「在住外国人に評判がいいらしい」という町医者に連れて行ってもらった。はい、ここからはみなさまご期待の通り、カンボジア小ネタ集へと展開させていただきます。

 病気といえば、まずは採血ですよね。ベッドに横たわった僕の真上には大きなシーリングファン(こんなやつ ↓↓↓ )odelic_OCC075_M1

これがグルグルと回っていて寒いw 高熱が出ている僕にとってはむちゃくちゃ寒い

僕「すみません、寒いんですが」
看護師「私は寒くないです」
僕「??? いや、アレ(ファンを指差して)が寒いんですよ」
看護師「私は寒くないです」
僕「いやいや、僕が寒いんだよ」
看護師「それは、あなたが熱が出ているからよ」
僕の心の中「そんことお前に言われんでも知っとるっちゅーねん。。。」
僕「アレ、消してちょうだい。マジで寒いから」
看護師「NO」
僕の心の中「マジかよ、寒いのに。。。ガクガクブルブル」

(後程診察を終えてその部屋を見たら、ファンは止まってました。ありがとうございました。)

別の看護師さんが僕に向かって

看護師「韓国語は話せますか?」
僕「いえ、僕は日本人なので韓国語はわかりません」
看護師「あ、あなたは日本人なのね。問不知、問不知我錯了…」と言いながら満面の笑みを浮かべて去って行きました。

診察後に待合室で待っていると看護師さんが薬を持ってきた。
看護師「はい、これを飲んで下さい」
僕の心の中「あれ?さっきも解熱剤を処方されて『薬品の内容を散々二人の看護師に確認して』飲んだばかりなんだけれど、これって同じやつなんじゃないの?」
僕「これって何の薬ですか?」
看護師「解熱剤です♪」
僕の心の中「解熱剤です、解熱剤です、解熱剤です…(以下、無限ループ)」
僕「あの、これさっきもらって飲んだんだけど」
看護師「あらっ、ごめんなさーい」
医師「わっはっはっ」

人生全て自己責任です。みなさん途上国では病院だからといって油断しないように気をつけましょうw

お医者様の診断。血液検査の結果が出て、うやうやしく診察室に通されて。

医師「血液検査の結果ですが。。。うーむ、白血球の数値が高いですねぇ」
僕「なるほど、ということは?」
医師「白血球ですよ。知ってますか?」
僕「それは知ってます。で、どういうことですか?」
医師「白血球の数値が高いということです。ほら、この数値を見てご覧。規定の数値より高いでしょう。」
僕「それはわかったから、数値が高いとなんなの?」
医師「身体のどこかが炎症を起こしていますね。オシッコの色は何色でしたか?」
僕「わかりません」
医師「ん?オシッコですよ。知らない?」
僕「オシッコは知ってます。色がわからないです」
医師「色がわからない?なんで?してないのか?」
僕「いや、したけど色を見てないからわからないの」
医師「ふーん、色を見ていない。まぁそれは仕方ない。ちょっと口を開けてみて」
僕「あーー」
医師「おお!扁桃腺が真っ赤っ赤になっとるではないか!これだ!これに違いない!キミ、喉が痛くて堪らんだろう?」
僕「いえ、全く…」
医師「そんなはずは無い。これだけ炎症を起こしていれば相当痛むはず。いや、もしかするとこれから更に激しくなる可能性がある。扁桃腺炎だ、キミの病気は!」
僕の心の中「いや、全く喉が痛い気配とか無いんだけど、そうなんかなぁ…」

というわけで、抗炎症剤と抗生物質と解熱剤をもらって自宅に帰ってしばらくしてから、医師の言うとおり状況は更に激しくなりました。

ただしそれは喉ではなくてお腹の痛みでしたが(笑)

というわけで、嘔吐と下痢を繰り返したので翌日はロイヤルアンコール病院という外資系の大きな病院に行って診断してもらい「アメーバ赤痢」も発見されて無事に入院措置となりました。みなさんも食中毒には気をつけましょうね。

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アーバナイゼーション

今後もどんどんと都市人口が増えていきますよ、という人口動態とインパクトについて非常にわかりやすい記事。

人口論で一番大事なこと、アーバナイゼーション

たしか数年前に世界の都市人口比率が51%になったというデータを見たことが有ったのだけれど、これから40年でそれは70%に増加する見込みのようだ。2050年に人口が100億人に達すると予測されているわけなので、都市人口が70億人(現在の世界人口とほぼ同じ)になるってことですよね。

現在はまだ都市人口と農村人口がほぼ1対1なので都市部に35億人、農村に35億人が住んでいる。単純な言い方をすると、一人の農家が一人の都会人の食を支えているのが、今後40年掛けて都市人口70億、農村30億人となるから、一人の農家で二人以上の都会人の食を支えることになっていく。

少し話は逸れるが、途上国に来てから農家という人々を観察していて、実は農業という職業に自ら選択して従事している人が非常に少ないという、ものすごく当たり前の真実に気がついた。たまたま農村に生まれて、それ以外に選択肢が無いから昔ながらのやり方で、もしくは近所の人たちの見よう見まねで適当に作物を植えて、自給自足に毛が生えたような暮らしをしている、というのが典型的な途上国農家の姿だ。彼らがやっているのは「農業」という事業ではなく、炊事洗濯と同列の「生きていくための家事」の一部でしかない。

炊事や洗濯などの家事をより簡単に楽ちんに済ませてしまいたいのと同じように、彼らも「作物を育てるという家事」をより簡単に楽ちんに済ませてしまいたいと考えている。だからいくら農業指導などのNGO団体などが現地に赴いてより良い農業のやり方を指導しても身につかない。農業指導に行くような方々はプロの農業人なわけなので、手間ひまかけてでもより良いものが作れるように指導する。でも、指導されている方は手間を掛けずに楽できる方法が知りたいだけなのだ。

例えるならば、一人暮らしの若者が生きていくために仕方なく適当な料理を自分でやっているのを捕まえて「料理人」と称してはいけないし、そこにプロの料理人を送り込んで懇切丁寧に指導したって、そもそも料理をやりたいわけじゃないから意味ないよっていう感じだと思ってもらえればいいだろう(笑)

そんなわけで、農村部に住む「農家とカテゴライズされている人々」の大半は農業をやりたいわけではないので、都会で金が稼げて少しでも楽な暮らしが出来るのであれば、当然のように都会暮らしを選択するようになる。反対に農村部に残っていく人々の中には、自ら農家として生きることを選んだ人の割合が必然的に多くなる。そうやってプロの農家として頑張っていこうと考える人々にとっては、これからの40年間で市場規模は放っておいても2倍になるということだ。もちろん農村で自給自足の食生活をしている人と都会で消費型の食生活をしている人の食糧消費インパクトは全く次元が異なるから、現実的な市場規模の拡大は2倍では効かないだろう。

というわけで、僕は最近この「選択的にプロフェッショナル農家になりたい人々」とビジネスするのが、正しい道筋だなぁと思いつつAGRIBUDDYの開発を行っているのですが、はてさて…

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日本農業、色々ヤバイ

先日のブログに書いた日本の農業の問題点について、もう少し詳しく掘り下げて統計データを見てみました。

農業保護率という指標が各国で発表されていて、これは要するに各国の農業の本当の実力に対して、各国政府がどれくらい国民の負担を強いて辻褄を合わせているか、ということを数値化したものです。で、農業を保護する方法は大きく分けて二通りの方法があります。

ひとつは、関税などを掛けて外国で生産される安い農作物と国内で生産される作物との価格差を調整して、輸入品のアドバンテージを無くしてしまうという方法。国内で生産されている農作物に価格競争力が無いから、外国商品の価格を不当に吊り上げる行為と言っても差し支えない方法ですね。例えば、僕たち日本人が「世界一美味しくてクオリティーが高い」と信じて止まない日本米ですが、輸入関税はおおよそ700%掛かっています。別に価格が高くたって美味しいなら売れるわけだし、安い米が入ってきてもなんにも問題ないと思うのだけれど、どうしてこんなにも高い関税で日本産の米を保護しようとしているのか、僕にはちょっと理解が出来ません。

さらにヒドイのがコンニャク芋。関税率は1,700%を超えたりします。日本では安く作ることが出来ない作物なんてさっさと諦めて、ミャンマーなどの安い外国産でコンニャク作ればいいのにと思うんだけれど、一体なにが問題なんだろう?

ちなみに下記が関税などで価格競争力の無さをカバーしている『価格保護率』世界トップ10の顔ぶれです。スクリーンショット 2015-08-08 10.44.12 PM

過去5年間、日本と韓国が栄えあるワンツーフィニッシュですw 外国で作られたものではなく自国産品を使うということにこだわりが有るのでしょうね、両国共に。でも、それならば国家で保護なんてしなくてもそれぞれ消費者の自由選択に任せればいいと思うのだけれど、それだとダメなんでしょうか?

もう一つの農業保護の方法が、いわゆる助成金というやつですね。助成金というのは御存知の通りみなさんが収めた税金から捻出されているので、助成金が支払われる正当な理由が有るのだろうけれど、そんなものもらえない土俵で頑張っているその他の産業の人々からすると、ちょっと不公平な感じがするのが助成金との特徴でもありますよね。これを『財政的保護率』というそうですが、同じく世界トップ10の顔ぶれを見てみましょう。スクリーンショット 2015-08-08 10.45.24 PM

ここでも日本はトップ5にしっかりと食い込んでいますね。先ほどトップ2を争っていた韓国は、ここではランキング圏外に転落してしまった模様です。

さて、次にこれらを統合した『農業保護率』の世界トップ10ランキングを見てみましょう。スクリーンショット 2015-08-08 11.05.45 PM

おー、残念。2014年度は韓国に抜かれて4位でした。でもその前年の2013年は堂々の2位ですねw しかもトップ5位までと6位との数値の差が倍くらい開いているので、まさに異次元の『農業の過保護っぷり』を見せつけている訳です。まぁ細かい順位や数値はさておいたとしても、日本が世界196カ国の中でも特別に農業に対する保護が強い国だということがここで明確にわかります。

僕がこういったデータと日本の農業に対する過保護ぶりを目にして最も疑問に感じるのは、一体なにを目的としてこれをやっているのだろうということです。日本の農業そのものに関して言えば、農業先進国に比べるとかなり非効率で収益性の悪いことをやっています。農業(農家?)を保護して競争しなくて済むようにするよりも、もっともっと最先端の技術やノウハウを導入して、世界で戦えるような産業にするべきなんじゃないかと思います。もしくは先進国は一次産業なんてやらないんだよということであれば、関税なんて撤廃して安くて質の良い作物を輸入すべきなんじゃないでしょうか?

えー、ちなみに『主要国の農産物貿易』の実態を見てみると分かるとおり、日本は世界最大の農業貿易赤字国です。スクリーンショット 2015-08-09 12.02.46 AM

 

世界最大級に農業を保護しつつも世界最大に赤字を垂れ流している日本農業。そしてそれを支えているのは、不当に高い価格で農作物を購入し税金から助成金を払い続けている国民です。っていうか、先日の国立競技場建設問題でもそうだけど、きっと農業分野だけではなくあらゆる分野でこんな風に意味の分からないお金が垂れ流されて、どんどん財政赤字額が膨らみ続けているんだろうなと思います。そして日本円は紙くずに向けて一直線に突き進んでいるように、外から見ていると感じます。

本当にこのままでいいのでしょうか?

【参照データ 資料:GLOBAL NOTE 出典:OECD】

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