kengo KITAURA について

AGRIBUDDY LTD. CEO 使用言語 : 大阪語北摂弁、訛った英語、通じてくれないクメール語 元なにわの金貸し&なんちゃってレーサー シェムリアップとラーメン&焼肉を愛してやまない永遠の厨二病。ハプニング体質症候群発症中なので、何をやってもネタを仕込んでいるように思われるようです

初子豚誕生

実は先日、僕の誕生日の翌日の夜、ダラ豚舎に初めての子豚が誕生した。8月の初旬になんだかよくわからない豚の伝染病が大流行したために、ようやく種付けが終わったばかりの豚が全て感染し、ろくに立ち上がることも出来ないばかりか流産しまくった挙句、2頭も大切な母親豚を失うことになってしまっていたので、今回の子豚の誕生は今後の展開に取って非常に勇気づけられることとなった。

現在2頭の母豚が出産したのだが、そのうちの1頭は流産をして子供を諦めていた豚だった。ところがどうやらあの激しい流産をお母さんのお腹の中で乗り越えた子豚が、無事にこうやって誕生してくれたというわけだ。ま、結局近いうちに食肉になってしまうという、とってもシュールな展開が待っているのだが・・・

現在ダラ豚舎は子豚を保護するために臨戦態勢に入っており、常に誰かがそばに付きっきりで世話をしているし、夜中も豚舎にハンモックを吊って睡眠するという徹底ぶりだ。はやく母親豚の頭数を増やして、彼らの家族を儲けさせてやりたいと心から思う。

で、お次はSmileJPが支援してくれている養殖池に、8月末に稚魚を購入してきた続報だ。基本的に池の中に居る(当たり前かw)魚は豚と違っていつも眼に見えないから、あまり成長っぷりが見えないのが残念なのだが、矢継ぎ早に請求されるエサ代からも推測できる通り、非常に速いペースで大きくなっている♪

・・・・・うーん・・・(-_-) 写真を撮ってもやっぱりイマイチ面白くない(笑) 動画の方が様子が分かりやすいので、餌付けの様子をどぞ!!

で、最後はダラが自宅を近所の子供たちに開放して英会話教室を始めた。先生は近くの小学校の先生がバイトで来てくれている。料金は一人月額6000リエル(約125円)。

現在は20人くらいのちびっ子が来ているから、この先生も30ドルくらい稼げるので、少ない給料の足しになって生活も助かるってもんだ♪

早く上記のようなビジネスで利益を出して、さらにもっとたくさん立ち上げて、この村に無料で通える私塾(フリースクール)を造って運営させてやりたい。すでに僕の頭の中にはFacebookを軽く凌ぐような、世界を変える面白いアイデアが出来上がっているから、後はこうやって一つ一つを実際の形にしていく作業だけなんだけれど、どうしてもある程度時間がかかってしまうな~・・・ マジでタイムマシンが欲しい(笑)

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ディズニーリゾート10個分(笑)

という訳で、現在ベトナムのホーチミンに来ています。何か用があったわけでも何でも無いのだが、たまたま昨日カンボジアのコンポンチャムという州の外れまで来ていた時に、ベトナム国境まで2キロしか無いってことだったし、そこから3時間もあればホーチミンまで到着するということだったので、久しぶりに都会を見たくてやって来た(笑) 今回のお供はコンポンチャムに通訳を兼ねて突き立ってくれたダラ君。ASEAN諸国の中でもカンボジア人はベトナム・シンガポール・マレーシア・ラオスインドネシアはビザ無しで自由に行き来出来る。初ベトナム上陸のダラの感想は「うちの国のやつと同じで、そこら中にゴミを捨てやがる・・・人としてはあんまり変わらんな」ということと「スゴい建物がたくさん立っている割に、貧しい人がものすごく多いな」という事だった。

実はダラ、ものすごくいいところに気がついている。いわゆる本当の貧困層は、国が豊かになっても全くと言っていいくらい恩恵を受けることはない。情報・教育・資金が無いために貧困から抜け出すチャンスすら無いというのが現状だ。なのにも関わらず都会に行けば仕事があって豊かになれるという幻想を抱いて、どんどんと田舎から若い人達が出てくるから余計に都市型貧困層が増えて来る。この連鎖を止めるには以前のエントリ『格差の架け橋』にも書いたように、情報・教育・資金をいかにして貧困層に行き渡らせるかということに尽きるだろう。

で、その貧困層に情報・教育・資金を提供するプロジェクトの一つとして、現在シェムリアップ郊外の山間部に住む土地を持たない農民のために、道路を整備したり、国から土地を無償で借り受けて農業を行わせたり、学校や孤児院・ヘルスセンターを造るという計画を進めている。現在は橋もこんな感じの手作り感丸出しで、全く信用出来ない(笑)

今回はそのプロジェクトの農地で何を生産するかということを視察するために、コンポンチャムまで足を伸ばしたというわけだ。ちなみに今回のプロジェクトの農地面積は合計で1000ヘクタールあるそうな。1000ヘクタールというとディズニーリゾート10個分、もしくは台東区全部と同じくらいの大きさだ・・・

根っからの日本人でさらに都会育ちの僕には、1000坪とか言われただけでも途方もなくでかいのに、あの山の裾まで全部ですとか言われても、なんだかうまく想像がつかない(笑)

そんなに大きな農地で作物を生産しても、引き取り手がなければ大変な目に合うことくらいは僕にだって容易に想像ができるので、それらの作物を買い取って加工している工場を訪ねた。僕が小学生の頃『働くおじさん』という教育番組があったんだけれどそれを思い出した♪ この歳になってから社会見学をこんなにたくさんすることになるとは(笑)

バスと乗合タクシーを乗り継いで熱帯雨林のジャングルが綺麗なこのあたりに来てみると、心なしかすごく豊かに暮らしている人が多いように感じた。色々と聞いてみるとゴムの木を栽培している土地持ちがたくさんいるので、生活に困っている人が少ない地域だそうだ。 といってもマーケットなどは西部劇に出てきそうな雰囲気だ♪

で、色々と説明してもらった後、我々の計画を話しながら「農地が1000ヘクタールあるんだけれど、そこで採れた作物を買い取ることは可能ですか?」と聞いてみたら、軽く鼻で笑われた・・・ 「うちは自社でも2万ヘクタールの農地を確保して栽培しているけれど、全く需要が追いつかないのでカンボジア全土から、さらにはベトナムからも国境を越えて購入しています。1000ヘクタールから収穫できるような量ならいつでも買い取りますよ♪」

超強気だ(笑) 明日はプノンペンでいくつかの確認作業と調査をして、その後シェムリアップに戻ってさらに詳しく調べてみるけれど、今回のプロジェクト、案外と面白いことになるかも知れない♪ 

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尖閣諸島問題と平成維新

昨日、例の尖閣諸島の問題で逮捕されていた中国人船長が、限りなく政治的な判断によって起訴猶予処分となり釈放された。 ホリエモンや村上ファンドのような『やったかやってないか分からない』ような事件はしゃかりきになって立件し、このように明らかに見ただけで判断できる事件を立件しない、という2重基準を白日のものにさらけ出してしまった今回の代償は大きいよね。

で、ツイッターなどではこの件に対する世間の怒りはかなり大きく、みんなが政府の弱腰外交を非難すると共に、平成の坂本龍馬の登場や、平成維新待望論のようなものが巻き起こっている。ではここで、もし今『坂本龍馬がこの平成の世に居たら』一体どういう平成維新の足がかりを付けただろう、という推測をしてみた。

そもそも幕末期において坂本龍馬の最大の功績は『薩長同盟』を実現したことに尽きるだろう。当時の人々の頭の中で言うところの『お国』とは、『藩』のことである。今みなさんが想像している『日本という一つの国』という形が出来上がったのは明治になってからであって、それまでの世間の常識は自分の藩が国であったわけだ。その中でも薩摩と長州は犬猿の仲、戦争することはあっても同盟を結ぶなんてこともなければ、そんなこと危なっかしくて口にすることも想像することも出来なかったはずだ。

同じ日本人同士なのにそんな馬鹿な話、と思わないだろうか?今で言うところの鹿児島県と山口県が互いに罵り合って、殺し合いをしていた訳なんだから・・・

江戸幕府が日本を収めていたというけれど、当時の江戸幕府の存在は今で言うところの『国連』、もしくは『アメリカ』といったようなイメージかも知れない。この江戸幕府の政治、やり方に『No』を突きつけ新しい世界を創るために、犬猿の仲だった別々の国をひっつけて一緒に戦わせるという、常識はずれの荒業をやってのけたのが坂本龍馬である。

で、この当時の状況を今の時代に当て嵌てみれば、一体どんな状況が見えてくるだろうか?同じアジア人同士が犬猿の仲で罵り合って、殺し合いになりかけていないだろうか?同じ肌の色、同じ黒髪、似たような文化、同じような文字を使っている国に住む人同士が、まさに当時の薩摩と長州のようになってはいないか?もし平成の坂本龍馬が平成維新を行うとすれば、日中同盟をやってのけ、アメリカ型支配からの脱却のために戦いアジア新政府設立を夢見ただろう。

今回の尖閣諸島の事件に関しては、もちろん日本という法治国家が存在する以上、自国の領海内で起きた事件に関して、他国の干渉によって判断が狂わさせたということは由々しき事態である。でも、このタイミングだからこそ、みんなが無意識に口にする『日本』というものは一体なんなのかもう一度考えてみて欲しい。『日本』という言葉と概念の中で思考停止してはいけない。法律をねじ曲げ、人々の命を危険に晒し、多額の軍事予算をかけてまで守らなければならない国家とはなんなのか? 国土なのか、国家権力なのか、日本で生まれ育った人々の集合体のことなのか・・・ 一度みんなにこの『日本』という枠組みから外れ、さらに高い抽象度で考えてみて欲しい。そうなった時にこそ本当の解決方法が見つかるはずだ。

日本も中国もなければ『そもそも今回の事件は起こらなかった』のだから・・・

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