身も蓋もない(笑)

先日、日本に戻った際にざくっと読んだ本の紹介でもしてみよう。外国、しかもあまり日本人が大量に済んでいない場所に暮らしていると、一番困るのが『日本語書店が無いこと』だったりする。 電子書籍がもっと普及してくれればいいんだが、僕はもともと本屋の中をブラブラするのが好きだったりするので、日本食レストランなどは無くても構わないから誰が本屋を初めてくれないかな~。

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ツイッターのフォローもさせてもらっている藤沢数希の本。実は上の『残酷な世界で・・・』は藤沢氏もおすすめしている。
で、この2冊に共通しているのは『身も蓋も無い』っていうことですよ。人生に迷っている人、下手に『心のなんちゃら・・・』みたいな本を読むより、よっぽど精神的にも楽になること請け合いです。
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
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安全な飲料水・日本ポリグル

想像以上に寒くなっていた日本から脱出して帰ってきてみれば、シェムリアップの雨季もどうやら終わりを告げていたようだ。 「これから寒い時期が来る」とフィフォン・・・ ちなみに我々日本人的に言わせてもらうと、決して寒い時期では無く『暑くない時期』なのだけれど。

日本に行く前に色々とスタートさせていた件を進めようと、勢い込んで帰ってきたのはいいが、カンボジアは今日から4連休、来週の火曜日までなんにもすること無い(笑) 日本ではイチローさんに日本ポリグルという水質浄化に取り組んでいる会社を紹介してもらった。

事の発端は、前回子供たちを連れて日本を訪れた際に行われたカンボジアミーティングの際、クレアが発した飲料水があまり綺麗でないことによる子供たちの健康状態の報告だった。確かに頭痛や腹痛を訴えたり、肌の調子の良くない子供たちがたくさんいる。いつも井戸水を汲んでろ過装置を通した水を飲んではいるけれど、どうもそれではヒ素や重金属の様な毒性は除去出来ていないらしい。

で、この日本ポリグルの開発した粉末を混ぜることによって、そのような毒性を吸着して沈殿させることが出来るそうだ。イチローさんからコピーしてもらった『ガイアの夜明け』のポリグルの紹介映像(英語字幕付き)をフィフォンやダラと一緒に観たのだが、彼らもヒ素などのことは全く知らなかった。
さっそく明日孤児院に行って、これからの飲料水浄化プロジェクトのオペレーションを検討する予定だ。というのも危険な飲料水を飲んでいるのは、なにも孤児院の子供たちだけに限らず近隣住民全てだし、そこに通ってきている子供たちも全てそうだから、これをなんとかして改善しなければならない。

ただ、それには毎月相当額の費用(もちろんペットボトルの水を購入するよりは遥かに安価なのだが)が必要なので、その部分をどうやっていくのかちょっと知恵を絞ってみたいと思う。ちなみにこのガイアの夜明けはバングラディッシュで撮影されたものだったんだれど、そこに写されている人々の暮らしを見て「これはオレたちより相当貧しいな」と言っていた彼らが印象的だった。

確かにカンボジアは経済的に貧しいけれど、基本的にリソースは豊富な国なのである意味では豊かだ。そういった意味ではバングラディッシュで綺麗な飲料水を普及させるよりは楽かもしれないとは感じている。

これを機会に僕ももう少し水について勉強してみよう。

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常識からの自由

さて、本当にありがたい事に昨日と今日の2日間に渡って、これからの日本を背負っていく若い世代の人達に話をする機会を提供してもらうことができました。

この経験は、自分の話を相手に聞いてもらう以上に、今の人達がどのように考え行動しているのかを聞く事ができる、またとないチャンスでもあった。 今回は大学生を中心とした20代前後の人が多かったわけだけれど、本当に僕がその年齢だった頃に比べてしかっりとしているし、社会のことや生き方のことなど色々な事を考えているな、と感心するばかりだった。そんな素晴らしいみんなに僕が話をさせてもらったメインのテーマは、弱者保護と自由についてと、本質を問い続けることの大切さだった。

その中でも特に最初、みんな『自由』ということについてうまく理解ができていないようだった。 どうもみんなの中では『自由=傍若無人』というようなイメージが合ったのかもしれない(笑)

本来の意味で言う自由とは、何者にも縛られない自由な思考だと僕は思っている。それならみんな出来ているよ、と思っているかもしれないが実は案外これが難しいのです。人は生まれた地域や環境、教育によって様々な『常識』という枠組みが作られていく。

この常識という枠組の恐ろしいのは、自分がその中に縛られているということを全く意識しないことが一つ。もう一つは、その常識から外れた答えを頭ごなしに否定してしまうということだろう。

だから殆んどの人々はいつも、この『常識の枠組みの中』でのみ自由に思考している。25メートルプールの中で泳ぎ回って、オレは自由だと言っているのと何ら変わらないという事です。で、その常識の枠組を外すためにはどうすればいいのか。簡単に言うと自分が非常識だと感じるところに身をおいて、非常識だと思っていたことも常識の枠の中に入れる。

即ち自分の常識の範囲を広めるということですね。僕がみんなに海外に出るように勧めるのも、これが大きな理由の一つでもある。

いつも海外に出ることや移住することを勧めると「私は日本のことが好きだから、今のままで結構です」という様な答えが帰ってきて、非常に残念な思いをすることがある。 僕としては日本のことが好きかどうかさえも自分の枠組みを一度リセットして考えて、それでもなお日本のことが好きなのであれば、それでようやく『日本が好き』ということを堂々と公言できるようになるのではないのか、と思うからだ。
だから今回僕がお話させてもらった人たちには、ぜひ一度自分の正しいと思うこと、当たり前だと思っていることすらリセットして、もっと自由に常識外れな思考ができる『変人』になって欲しいと心から願っています。

そしてこの自由な思考で物事の本質を問い続けることで、目的に向かってあらゆる手段を講じることが出来る『変幻自在のトリックスター』として、これから先どのような場面でも人生を謳歌出来るようになるはずだ。

最後になりましたが、正大さん、由美ちゃん、貴重な機会を本当にありがとうございました!

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