最近あるNGO団体のカンボジア駐在員という人物から、僕の財団(ANJ)宛てにメールが来た。
その人物からのメールには、僕がカンボジアで地雷原に行った時の文章にルール上不適切な写真や文章が含まれていて、アキラや彼の組織に迷惑がかかる恐れがあるから削除してやってほしいというような内容が書かれていた。
もちろん僕はアキラを支援するために現状を見に行って、それを一人でも多くの人に知ってもらいたい気持ちでブログを書いていたわけだから、それが却って彼のマイナスになるような可能性があるならすぐに削除しなければならない。
喜んで削除させてもらったし、アキラに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
ところがその後に続く文章で、僕が地雷原へのツアーを企画しているようだけれど、それも非常に危険であり、募集するANJだけでなくアキラにも迷惑がかかるからやめて欲しいと書かれていた・・・
これに関しても関係者が危険にさらされたり、アキラに迷惑がかかるのなら止めざるを得ない。
そう思い早急にそれまでに色々と進み始めていた企画をすべて白紙撤回してくれるように、関係者に事情を説明し謝罪していたところ、ある人がこう僕に言った・・・
「KENGOさん、この団体が自分たちでスタディーツアーという名目で一般人を地雷原に連れて行っているよ。われわれは危険で迷惑をかけるけれど彼らは危険じゃないってどういう意味なんだろう?地雷は人を選ばないと思うけれど・・・」
僕はそれを聞いて心の底から悲しい気持ちになった。
自分たちがプロを自認していて、僕たちよりもずっとノウハウもスキルもあるから安全性が高いと思っているのなら、どうしてそれを僕たちに提案して何かを共にしようという発想になってくれないんだろう??
僕へのメールには、「アキラへの支援という目的は我々と同じでしょうから、理解して控えてやってほしい」と書いてある。
目的が同じなら一緒に力を合わせてやったほうがいいんじゃないのか!?
もし彼らが誰の力も借りず自分たちだけでアキラを支援しているような気持ちになっているのなら、どうしてアキラは経済的に困窮しているんだ?
自分たちの直接の知り合い以外には現状を知ってもらう必要はないのか?
そもそも僕が地雷原ツアーを考えたのは、アキラの経済的困窮を直接彼らから話を聞いて知ったからだ。
僕が行った当時はスタッフの給与さえカットして支払っているような状況で(それも月額150ドル程度の給与を100ドルにカットするっていうような余裕のなさだ)、アキラたち自身も自分たちの活動をもっと広く知ってもらって支援金を増やし、スタッフを増やしたいという想いを語ってくれた。
実際に僕がハヤトを連れていったときには、地雷原を訪れる人のための地図や危険杭の見本も作ったりして、少しでも安全に地雷原というものを見てもらえるような工夫をしていた。
だからこそ、僕は地雷原ツアーを組むことによって彼らに経済的な支援ができると共に、少しでも多くの人に実際の現場やアキラという人懐っこく面白いキャラの人物を知ってもらおうと考えた。
だから僕からすれば誰がツアーに参加する人を地雷原に連れて行くかなど、どうでもいい問題なんだ。
重要なことはアキラたちの活動に興味を持ってもらって、彼らに資金の提供がより多くできるような仕組みを作ることだ。
僕はそのメールの人物に、『あなた方のツアーの安全性が合理的に説明がなされるのなら我々はいつでも協力するし、こちらが持っているチャンネルすべてをそちらに手渡すよ』という内容を提案した。
残念ながら今のところ何の返答もない・・・
何が自分たちの活動の本来の目的なのかをもう一度しっかりと考えて思い出せば、必ず連絡をくれるはずだと僕は信じている。
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