The 面接

今日は1人のカンボジア人と面接をしました。通常面接するには履歴書なるものが必要になるのは、どこの国もきっと同じなのだろうけれど、ここカンボジアはこの履歴書が若干クセモノです。誰も彼もが英語でびっしりと学歴職歴経験得意技に必殺技まで、あれやこれやと物凄い豪華な内容が書き込まれた履歴書を持参します。もうこの履歴書に比べれば、日本人の履歴書なんて内容が薄すぎて本当に働きたいという想いがあるのか、と問いただしたくなるくらいの出来栄えです。

ただし、自分で書いたのであれば、の話ですが・・・

そうなのです。どうやらカンボジアでは履歴書はそれ専門に作ってくれる業者が居て、定型フォーマットに入力するだけで超立派な履歴書が出来上がる仕様になっているらしいのです。しかも1人で行動するのが苦手なカンボジア人は、友達に付き添ってもらって面接とかもざらにありますw なので、明らかに自分で工夫して制作している、なんてのが分かる履歴書を持参するだけでも相当ポイントアップなレベルの人々がまだまだ多いのが、この国の大卒人材募集の実態でもあります。

さて、そんな金太郎飴のような履歴書を持参する連中が多々いる中に、1人キラリと光る(要するに自作の履歴書w)人材が混じっていました。しかも当初はHUGSの裏ボスさやか嬢にサクサクと面接者を一刀両断にぶった切ってもらっていたにもかかわらず、この彼は「自分をどうしても直接社長に売り込みたいから、もう一度直に会って交渉させてくれ」と説得してしまい、今日の面接に至ったのでした。

で、その彼はどうだったかというと、いや、もしかすると面白いかもしれないなと。基本的に僕以外は良い人が揃いすぎているHUGSに於いては、これくらいちょっとアクが強いカンボジア人が居ても良いかもしれない。なんてたって一時間僕とさやかの前でしゃべりっぱなしw 絶対に貫いているポリシーが「例え10mの距離でも歩かないで車に乗る」なんだから、相当イッちゃってるよね。その理由が「外国人は歩いていようが、汚いカッコしてようが問題無い。そういう文化だから。でもカンボジア人はすぐに人を見下すから、ちょっとでもこの暑い中を歩いている姿を見られると、もう周りが勝手なことを言い出す。だから自分は歩かない。」なんだって。

なんかこういうバカっぽくてロジカルなこと言ってみるのも、これまた面白いから雇ってみようかな〜と思ってます。

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カメラに向かって話すって難しいのねw

えー、本日はプレゼンテーションの撮影を行いました。僕がHUGSに来ていただいたお客様に対していつもやっているプレゼンテーションを、HUGSのサイトでも見ていただけるようにと思い、文字通り映像のプロフェッショナルであるシンペイちゃんに全ての段取りをしてもらって撮影に挑みました。

はい、室内に照明用ライトまで持ち込んで超〜本格的です。DSC_0389

僕はいつも、今まで何度も何度も繰り返して話してきたプレゼンですし、そもそもアドリブで話をするのも得意なほうなので、さらっと簡単に事が進むと思っていました。ところが・・・。いやぁ、誰も話を聞いている人が居ないという状況で、しかも自分にガッツリと照明が当たっている状態で噛まずに話すというこの難しさ。

一体どんな表情をすればいいのかわからない。どこを見て話せば自然なのかもわからない。。。いやぁ、どんなことでもやってみなければわからないものですね〜。カメラをしっかりと見ながら生放送で、一言一句間違えること無くニュースを読んでしまうアナウンサーの皆さんを心の底から尊敬した瞬間でしたw

さて、今回の映像は近日中にシンペイちゃんが編集して、HUGSウェブサイトにアップしてくれる予定です。またこのブログなどでアナウンスしますので、僕が噛みに噛みまくった末に作成されたプレゼンムービーをぜひ御覧ください。DSC_0393

P.S. これでまたシンペイちゃんがオフィスの床で寝るという生活を継続させてしまった。。。ブラック企業でゴメンw

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時代は農の工業化です

分かってはいたことだけれど、改めてグラフを見せられてびっくりしたのが下記のグラフ。

viewimg
「出典:国連人口基金東京事務所ホームページ」

人類の歴史が約18万年と言われているそうだけれど、地球上の人口が10億人を超えたなんてのはこのたった2百年あまりの出来事だし、第2次世界対戦直後ですらまだ25億人程度しか存在していなかったようです。それが今やインドと中国の2国だけでそれだけの人口を擁している。もしかすると地球史上最大のバブルは人口なのかもしれないなぁ、なんて思ってしまいます。。。

さて、HUGSはカンボジアで農業にフォーカスする企業HUGS Agricoを設立したわけですが、それはこの人口爆発と大いに関係しています。いったいどのように関係してくるのかを簡単に説明したいと思いますので、しばらくお付き合い下さい。

下記は世界の穀物耕作面積と人口、単位収穫量の推移です。

スクリーンショット(2013-04-26 12.44.39)

 

上から2段目と4段目の数字に注目して下さい。2段目は世界の穀物農場の面積、4段目は人口です。実は1981年をピークに穀物耕作面積は緩やかに減少しているにも関わらず、人口は伸び続けています。現在この地球上では、毎年500万ヘクタールの原始林が伐採されて農地転用されていますが、同じく500万ヘクタールの農地が気候変動や砂漠化などの理由によって放棄されています。ちなみに500万ヘクタールとは、日本中の田畑すべてを足したくらいの大きさなのですが、これだけの規模の森林と農地が同時に地球上から毎年消滅し続けているということです。

では、そのような状況下でも人口が増え続け、これだけの人数を養うだけの食糧を生産できているのはなぜでしょうか?

その答えが3段目の数字、単位収穫量の増加です。単位収穫量とは「1ヘクタール当たりで収穫できる穀物の量」のことなのですが、これが2.1トンから3.2トンヘと大幅に増加しています。このような単位収穫量の増加を可能にして来たのが農業の近代化、すなわち農地の集約による大規模化や化学肥料の投入、機械化などのテクノロジーの進化によるものなのです。ところがこの近代化による工業型の農業では様々な弊害も生み出して来ました。それが食の安全性の崩壊です。

これからも増え続ける世界人口に対応するためには、カンボジアのような途上国の原始的な農業がどんどんと近代化し、大規模で工業型の農業となっていく必要があります。その反面しっかりとした安全基準をもたない、目先の利益や収量を追求するだけの農業が行われる可能性もどんどんと大きくなっていき、口に入れることすらはばかられるような危険な作物が次々と市場に並ぶことにもなりかねません。

というわけで、HUGS Agricoではこのような農業の近代化を推し進めながらも、日系企業ならではの安全性に特化した食糧を生産したい。日本国内では出来ない集約型大規模農業を行うことによって、効率的な生産性を確保することに挑戦して行きたいなぁ、なんて思ってます。

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