列車の旅

日本では鉄男とか鉄子とかいう呼び名の電車マニアが増えているらしいけれど、僕も子供の頃は電車が好きでよく国鉄(当時はまだJRじゃなかった・・・)新大阪駅付近まで電車を見に連れて行ってもらったのを覚えている。

ミニチュア模型の電車でNゲージっていうのがあって、これで初めて買ってもらったのがブルートレイン・・・

って言うか、よく考えてみたら電車と列車はどう違うんだろう?

僕の中で憧れナンバーワンの列車だったブルートレインには、やっぱり電車という言葉が似合わないような気がする。

いつかブルートレインに乗って旅行がしてみたいなんて子供心に夢見ていたけれど、実際自分で旅行が出来るような歳になるとすでに車の免許を取っていて、どちらかと言うと人一倍カーマニアな僕は全く列車で旅行をする機会に恵まれなかった・・・

やっと長年の夢がかなったのは約2年前。

東京で晩飯を食べた後急に大阪に帰りたくなって調べてみたところ、寝台急行『銀河』というのが最終新幹線が出た後に東京を出発し、明け方始発の前に大阪に着くというスケジュールで走っていた。

どうして特急ではなく急行なのかというと、特急のペースで東京―大阪間を走ると朝早く大阪に到着しすぎてしまうからだそうだ(笑)

ところが正直なところ実際に乗ってみると車両は古くて年季が入りすぎている感じだし、移動タコ部屋みたいな雰囲気が漂っていて、ノスタルジーを感じるよりもただ古いってことだけが強調されてしまっていた。

しかも停車状態から動き出すときに列車の連結部分が急に引っ張られるため、毎度ムチ打ちになりそうな衝撃がくる・・・

寝入りッぱなに何度もこれでたたき起こされて、大阪に到着したときには汗臭いわ眠たいわで結構くたびれてしまって、子供の頃からの淡い夢と現実との差をこんなことでマザマザと思い知らされてしまった(笑)

今までに海外で列車に乗ったのはアメリカで1回とスリランカで1回だけ。

それもスリランカのときはあまりにも雰囲気があったので、わざわざ1駅だけ列車に乗りに行ったんだけど、次の駅にはタクシーなんかいないよというアドバイスだったから、トゥクトゥクの運ちゃんに列車に併走してついてきてもらった♪

だから列車で旅をするというのは今回が始めての経験だ。

しかも夜9時にハノイの駅を出発するという紛れもない寝台列車での旅だから心が躍らない訳は無い♪

駅に到着するとすでにたくさんの人でごった返していて、出発前から良い雰囲気が漂っている。

日本で言えば貨物列車の引込み線のような場所を歩いていくと、思っていた以上にたくさんの列車が止まっていた。

よくハリウッド映画なんかで犯人がたくさん列車が止まっている中を逃げるシーンがあるけれど、ちょうど本当にあんな感じの雰囲気だ。

どういう理由かはさっぱりわからないけれど、つながれている車両の色や形は全然バラバラ(笑)

室内は4名一室になっていて僕たちはハヤトと2人だから、同室のやつがハズレくじみたいなやつだったら最悪だ・・・

恐る恐る部屋に入ってみると人の良さそうな(実際に良い人たちだった♪)シンガポール人の夫婦だった。



つかの間出発まで旅の思い出話に花が咲いたんだけど、この奥さんも昔チベットに行ったときやっぱり高山病で病院に1泊したって聞いて、やっぱり僕たちだけが苦しんだんじゃなかったと再認識できてちょっとうれしかった(笑)

この2人の話を聞いていると、20年前にすでにタイのチェンマイから当時のゴールデントライアングル(アヘンの製造で有名だった場所)に旅をしているっていうから、かなりのツワモノ夫婦のようだった・・・

列車が走り出してしばらくするとみんなもう寝る準備を始めて、シンガポール人の旦那さんは僕がこのブログを書いている時点ではすでにいびきをかいて熟睡体制に入っている(笑)

明日の朝は5時に到着するようだから、僕もそろそろこのあたりにして夢の寝台列車でのひと時を楽しませてもらいます♪

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ハロン湾

ハノイの近所にある絶対に抑えておかなければならないスポットナンバーワン、といえばハロン湾だろう。

海の桂林とか言われたりしていて、水墨画そのままの景色が海の上に展開されている。

どうやら今回当てずっぽうで選んだハノイのホテルは結構うまい選択だったみたいで、色々と親身になってやってくれるし、このハロン湾ツアーもそこで申し込んだ。

往復送迎つきの海上船中泊というまぁまぁ豪華なツアーだけど、日本で言えば東横インに1泊するくらいの価格で行ける♪

ちなみに目の前にある日本語スタッフ常駐のツアー会社のパンフレットを見ると、日本語ガイドつきのツアーは1.5倍くらいの価格がしていた・・・

朝ホテルに迎えに来たバンに乗り込んでハロン湾の船着場に向かう。

途中にベトナムのカントリーサイドの美しい景色が広がっています、とガイドさんが言っていたけれど、残念ながら綺麗だともなんとも思えなかった・・・

中途半端に電気の鉄塔が建っているのが見えたり電線や電柱がたくさんあったり、最近とてつもないネイチャーな景色を見慣れている僕には、これだったらまだ新幹線から見える田園風景のほうがよっぽど美しいと思った(笑)

船着場に着くと多くの観光客でごった返しているが、ハワイなどでは嫌というくらい目に付く日本人の姿が本当に見当たらない・・・

決して来ていないわけではないんだろうけど、海外に出る日本人が減っているというのは多分本当なんだろうなぁと思うとさびしい気がした。

反対にアジア各地でよく見かけるのがオーストラリア人・・・どうやら体力と時間が有り余るほどあるのか老若男女問わず本当に元気だ。

日本に来たことがある人も多くて、意外と言ってはなんだけれど広島に訪れている人がかなり多い・・・

鯨のことさえ言い出さなければ基本的にオージーはいい奴ばかりだ(笑)

今日宿泊する船まで行く専用の小型のボートに乗り合わせたのは僕とハヤト以外に日本人はいなかったんだけど、こうなるとガイドが何語を話しているかということより、周りに日本人がいないという状況のほうが英語の苦手な人にはきついのかも知れない。



そこに付け込まれてみんな1.5倍も高い金額を払わされているんだと思うとちょっと悔しいし、日頃から僕が考えている日本人の英語アレルギーを何とかするプランもかなり煮詰まってきたから、そろそろ実行に向けて稼動する時期になってきた。

それはともかく、このツアーは来て良かったと心から思わせてくれた。

船も雰囲気があったし、景色の素晴らしさは言うことが無い。


一番の問題は男同士で来てしまっていることくらいだろう・・・だって僕たち以外みんな男女の組み合わせなんだから・・・(笑)



みなさん、ハロン湾はぜひカップルで来ることを強くお勧めいたします♪

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もう負けない♪

大体においてせっかちで事前の準備が苦手というよりも、準備している間に物事を進めてしまいたくなる癖のある僕は、何かにつけていつもぶっつけ本番だ(笑) そんな僕が旅行をすれば事前に何らかの下調べなんかしているはずも無く、現地に到着してみてびっくりすることがよくある・・・

今回はそんな中でも準備や下調べ以前の超初歩的なミスをしていた。ホーチミンはベトナム最大の都市であって首都では無いってこと・・・知ってはいたけれど忘れていた(笑) 何が言いたいかって、ホーチミンにはミャンマー大使館なぞ無い、存在しないってこと。大使館があるのは首都ハノイ、ホーチミンから遠く北へ1800キロ彼方の都市だった。日本で例えるなら鹿児島と青森くらい離れているらしい。

まぁどのみちプノンペンからのバスならホーチミンに一度は行かないと駄目だったから別に良いんだけど。

そんなわけで今日の朝4時半にホテルを出て空港に向かい、朝一の飛行機に飛び乗ってハノイにやって来た。空港から出たところに止まっていたタクシーに乗って、とりあえずハノイ市内まで行ってくれと告げたところメーターを倒さずに走り出した。

運転手曰く「市内まで15ドルです」とのこと。ホーチミンでタクシーにやり込められた僕としてはそんな話を当然素直に聞くはずも無く、「メーターを倒せ」の一点張りの主張を続け、そのうち無理やり車を停車させてここで降ろせとトランクを勝手に開けて荷物を取り出した。運転手もメーターが壊れているとか言って一生懸命ごそごそやったりして、仕舞いには英語を話せるスタッフに電話を掛けて「空港から市内までは一律15ドルと決まっている」と説明させる始末。

「そんなもん関係あるかい!メーターがついてるんだから倒して走れ」といい続けて、きちんとメータが動く同じタクシー会社の別の車を来させてそちらに乗り換えた。インドやネパールのタクシーも結構強烈に値段を吹っかけてくる印象があったけれど、そこに騙しの要素まで入ってくるのがベトナムのルールだとわかった以上、僕が容赦する理由はどこにも無い。運転手はメーターを倒したほうが高くつくのにとかブツブツ言いながら車を走らせ市内に向かった。

ところで、その道中ホーチミンの旅行会社が出しているガイドブックを見てみると、どうやら本当に空港からハノイ市内までは一律料金の15ドルと決まっているらしい・・・。まぁ済んでしまったことはしょうがない(笑) 運転手さん、ごめんなさい。

結局ホテルに到着した時点でメーターに表示された額は14ドル強、僕の勝ちだ(笑)

しかしハノイという街はこれが同じベトナムかと思えるくらいホーチミンとは違う。景色も気候も歩いている人の人種も全く違って見える。カトマンズにも少し雰囲気が似ている気がするし、歩いている人の顔は明らかに中国系。きちんと四季があるそうで、今の季節になると夜は上着を着なければ寒い。近くに小さい湖があって、その周辺はフランス植民地時代の名残があって本当にかっこいい。

残念なことにこの国にはトゥクトゥクが存在していないようで、タクシーでウロウロするのもなんだか味気ない。そこで金銭的なトラブルが多いといわれているけれど、なんとも味のある乗り物シクロ(自転車タクシー)を利用して、市内を見て回ることにした。シクロの運ちゃんたちはみんなUSドルで値段を言ってくる。
それを大体3分の1とかに値切って、そこから今度はベトナムドンに計算しなおして更に値切る。アイフォンについている電卓機能がこんなところで大活躍だ(笑)
為替レートを相手と言い合いして自分のレートを押し通し、更にきりの良い数字まで値切って、それにチップなども後から請求させない。なんてったって日本のラテン系、大阪出身の僕にとって値段交渉は、まぁ生活習慣の一部だし(笑)

そんなことをやりながらも、きちんと目的のミャンマー大使館に行ってきた。
なんでかわからないけれど、ここの大使館ではビザが3日で取れるらしい・・・
やっぱりベトナムが共産圏の国だからなんだろうか?

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