AGRIBUDDYの超強力な助っ人誕生のお知らせ

「不平不満ばっかり言ってないで努力すれば夢は叶う」とか「本気になればどんなことだって可能になる」というチャンスに溢れた世界に僕たちは生きている。最低限度の教育を受けさせてくれる学校には無条件で通うことが出来るし、怪我や病気をすればちゃんと救急車が迎えに来てくれて病院に運び込んでくれる。一定の格差はあるかもしれないけれど、大金持ちも一般庶民も1日の摂取カロリーに大差は無いし、車にだって電車にだって飛行機にだって乗って自由に行きたいところに移動することが出来る。

でも、こんな僕たちが当たり前だと思っている社会、ちゃんと教育受けて栄養あるもん食べて怪我や病気したら治療を受けられて、その上で将来に対して選択肢がある。頑張れば報われる可能性があって、頑張ってみることが出来る機会が複数ある、という健全な社会で生活出来ている人々は、これだけテクノロジーが発展した現在でも世界の過半数にまだ達していない。

僕自身は、自らの意思や努力とは全く関係なく偶然にも良い時代の日本という国に生まれたお陰で、多くの選択肢に恵まれた人生を歩ませてもらっている。僕はこのような恵まれた社会に暮らしているからこそ、僕たちが当たり前だと考えている社会の仕組みを途上国の僻地に暮らす人々にも実現させたい。自分自身や自分の家族のことだけではなく地域社会全体のことを考えてくれた僕たち日本人の祖先が居てくれたからこそ、今の日本では当たり前になっている数多くのことを、次のバトンを受け継いだ僕たちが日本以外の国々の人たちにも広めていきたい。僕はAGRIBUDDYを通して、少しでもこうした健全な社会を作ることに挑戦したいと思っている。

健全な社会を作るためには、色々と必要なサービスをやり取りするための潤滑油となるマネーが必要となる。その第一歩として、まずは僕たちが彼らの現実をもっと詳しく知ることが出来る枠組みを作り、さらには彼らと直接的に繋がることが出来るプラットフォームを構築しなければならない。その上で最低限度の生活基盤を支えるための収入と、それを生み出すためのファイナンスである「安全な融資と万が一を担保する保険」を提供することをAGRIBUDDYの第一の目標としている。

そんなことを考えながらこの数年間、色々な人にご縁をいただいて事業プランをあちこちで話しまくっているうちに、日本国内だけではなくインド、バングラ、ミャンマー、タイ、フィリピン、果てはモザンビークでも共感してくれる人が増えはじめ、少しづつ形になり始めてきている。

そんな中、日本最大のクラウドファンディングサービス・キャンプファイヤーの家入一真さんが、AGRIBUDDYのことを著書「なめらかなお金がめぐる社会。: あるいは、なぜあなたが小さな経済圏で生きるべきなのか。」の中で紹介してくれたということを友人たちから教えてもらい、すぐに書籍を購入して読んでみたところ共感することだらけだったので、赤坂国際法律会計事務所の角田進二さんにお願いして家入さんを紹介していただいた。

家入さんには出会ったその日に「ぜひ応援させてください」と言っていただき、本日正式にAGRIBUDDYの株主ならびに世界のお金の流れをなめらかにする強力な助っ人として参画していただくことが決まりました。AGRIBUDDYに家入さんのアーティスティックで優しい世界観を注入してもらうのが今からとても楽しみです。

また、僕のかねてからの友人の松村哲州さんもAGRIBUDDYに出資してくれました。松村さんには、ミスター円の愛称で知られる元大蔵省国際金融局長で、現在はインド経済研究所を運営されている榊原英資さんを紹介していただいたりと、これまた全力で応援してもらってます。

さらにもうお一人、ゲーム会社エイミングを上場まで導いたCTOの小林俊仁さんも株主として参加。小林さんは、すでにエイミングを退職されて農産物のオーナー制度プラットフォーム・OWNERSを日本でスタートしています。AGRIBUDDYが目指す当たり前の暮らしが約束された日本の農業界と、まずは日本の農家のような暮らしを実現したい途上国農業界のギャップを共有しながら、強いシナジーが生まれることを期待しています。

「カンボジアで貧困農家のデータ収集って、NPOかなにかですか?」「なんかよくわからんけど、それって儲かるんですか?」などと言われながらスタートしたAGRIBUDDYも、こうやって応援してくださる多くの皆様のお陰でようやくつかまり立ちが出来るレベルまでたどり着くことが出来ました。ここから更に加速していきますので、引き続きAGRIBUDDYに注目と応援をよろしくお願いします。

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IT系スタートアップのCEOやってます

はい、表題のとおりです。AGRIBUDDYは社内にプログラミング・エンジニアが居て、自社開発のアプリを出していたり、データ解析を行ったりしているIT系の会社です。で、今回はそのエンジニアの中でもトップ・マネジメントをしている尾島くんに、実際にユーザーと接しながら問題点の発見と解決方法を考えようと声を掛けて、彼の自宅があるシンガポールから出張してきてもらいました。ちなみに、今回の出張は前日のビデオチャットで僕が思いついて「明日からこっち(カンボジア)に来ない?」という、突然の無茶振りで決まりました。そう、アジアはどこもかしこも近いのです(笑)

で、まぁユーザーに会いに出掛けるわけですが、我がAGRIBUDDYのユーザーのみなさまは都会(っていうか街)にお住まいではないので、色々と想定外の苦労があったりするのですよ。IMG_20160713_150813

もう、この車も12万キロを走破しているんだけれど、そのうちの半分以上はこんな感じのオフロード。トヨタの車はやっぱりスゴイわIMG_20160713_151519

雨が降った後だとあちこちがぬかるみだらけで、泥がタイヤの溝に詰まってしまって大変なことになる。IMG_20160713_151432

そこを無理やり4WD パワーフル回転で脱出しながら進むから、車はすぐにこんな感じになってしまうwIMG_20160713_150951IMG_20160713_150932

そんなこんなで、道無き道を進んでいくと……。

おい、ホンマに道無くなっとるやんけwIMG_20160713_153743

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日本の英知を僻地に届けたい

先日の7月6日はバッタンバン大学で開催された、『ベトナム、カンボジア、タイにおけるキャッサバの侵入病害虫対策に基づく持続的生産システムの開発と普及』のシンポジウムに、民間企業の一員としてオブザーバー参加させてもらってきました。IMG_20160706_172820

これは、日本のJICAとJSTが共同でやっている『地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(通称サトレップス)』のプロジェクトのひとつで、九州大学の高州教授を筆頭に、名大・東大・東京農大・理研、そしてコロンビアに本部があるCIATなどから農作物の病害虫の専門家たちが、世界的に問題になっているキャッサバの病気被害の拡大を食い止めようと集まっています。
http://www.jst.go.jp/global/kadai/h2708_vietnam.html

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僕は、前回ハノイで開催されたキックオフミーティングにも呼んでいただき、そこでキャッサバの病気被害の拡大や、健康な種苗の拡散状況のモニタリングなどにAGRIBUDDYを利用してもらうという、非常に光栄な決定をしていただきました。で、今回はもっと具体的にAGRIBUDDYを使って、どのように農家をモニタリングするのか、実際に集められるデータはどのようなものなのかをプレゼンさせていただくために、我らがCOOのBrandonにも同席してもらいました。

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AGRIBUDDYがもっとも得意としていることは、僕たち自身も会ったこともないような僻地に住んでいる農家の人々とも直接オンラインで繋がっていること、そしてその人達といつでもコンタクトを取ることが出来ること。なので研究者の人たちが現場に出向くことが出来る機会が限られている状況下でも、一人でも多くの農家から生のデータを取得することが可能になります。

そして、そうやって集めたデータを専門家の方々に解析してもらったりした成果を、また直接農家の人々にアドバイスとして返してあげることも可能になります。このようにして、今まで「専門家の正しいアドバイス」に触れることが出来なくて、根拠の無い対処法に頼ってきた僻地の農家の生産性が少しでも上がることに、日本の英知が活用されるようになればいいなと願っています。

さて、このシンポジウムの前にはサトレップスのメンバーの方々に、先日の日経フィンテック受賞のお祝いもしていただきました。IMG_20160705_161547

「お祝いしよう、というアイデアが出たのは良いけれど、バッタンバン(カンボジアのローカル地方都市)でケーキを探すのが大変だったんだよ〜」と言いながら、開けていただいたケーキの箱。「いきなり”Happy Birthday”って書こうとされたから、ちょっと汚れちゃってるけどね(笑)」

さすがカンボジア、相変わらず外しませんねぇ。。。

サトレップスのみなさん、本当にお忙しい中こんな風に祝っていただき、改めましてありがとうございました。AGRIBUDDYがこのプロジェクトの成功の一端を担えるように、引き続きチーム一同頑張りますのでよろしくお願いします。

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