昨日のエントリーに書いた1000ドルの投資(?)のおかげで物語が少しドラマティックに進んでくれたのは、ある意味ありがたい話になったのかも知れない・・・(笑)
念のためここまでの流れを読んでない人のために、今回のアンコールワット・イベントについての詳細と、その後のちょっとしたドラマの詳細は下記リンクにあります。
・アンコールワット・イベント
http://hugs-int.com/kengo/archives/1143
・まぁ、あんなこともあるよな~
http://hugs-int.com/kengo/archives/1145
さて、僕も良くは知らなかったんだけれど、周囲から漏れ聞こえてくる話によれば、うちの孤児院の理事長ポン・セナ(通称フィフォンパパ)は、戦争時代の軍隊でかなりの地位にいた人らしく、人望も厚いしかなりの人脈をもっているらしい。
僕はフィフォンパパを、ただの人のいい田舎のおっちゃん位にしか思っていなかった(笑)
っていうか、そうと知っていれば端から彼に色々と相談していただろう・・・
まぁいずれにせよこのフィフォンパパがあちこちに電話をかけまくって、どうすれば僕たちのプロジェクトを実現出来るのかっていう情報収集に努めてくれた。
ここで、僕が当初予想していなかった事実が色々とわかってきた(というかもっと事前に調べておけというツッコミは入れないで下さい(^▽^;)
まず、アンコールワットをコントロールしているのがカンボジア政府では無いってこと・・・
アンコールワットをコントロールしているアプサラオーソリティーというのは、カンボジア政府の組織だと思っていたんだけれど実は全く関係がなく、なんとベトナムの民間企業だそうだ( ̄□ ̄;)!!
カンボジア政府がアンコールワットに関わる利権を、隣の国ベトナムの企業に売っぱらっちゃったって言うんだから驚きだ(笑)
次に僕が知る限り、今までアンコールワットで3回イベントが行われているんだけれど(そのうち一回は東儀秀樹氏のイベント)、まずイベントが認められるとしても日本の伝統的な音楽や踊りなど、他国とカンボジアとの伝統文化交流にしか使用が認められそうにも無いってこと。
遺跡の保護には、この超いい加減っぽいカンボジア政府もかなり神経質になっていて、アンコール遺跡一体の周辺地域には建物を立てる許可すらおりないってこと。
これはアンコールワットのみに限らず他のアンコール遺跡群に関してもそうらしく、そう言えば遺跡の近くでフリースクールをやっているカンボジア人も、学校にトイレをつくる許可がおりなくて困っていると以前言っていたのを思い出した。
仮に僕たちのプロジェクトが認められたとしても、収容人員をあまり入れることが出来ない可能性があること(大勢の人が興奮状態になると、遺跡が破損させられたりする恐れがある・・・)
そんな悪条件が重なりまくっているにも関わらず、フィフォンパパは粘り強い交渉を続けてくれて(実際に何度も役所などに足を運んでくれた)、アンコールワットの隣にある遺跡、アンコール・トムにある像のテラスでならイベントをしても良いというところまでこぎつけてくれた。
象のテラス
1000年前のアンコール王朝が栄えていた頃、戦いに勝利した軍隊をここで国王が謁見していたという場所だけに、テラスの前には雄大な景色が広がっている
僕たちの間でも、ここを第2候補にしてもいいかも知れないという意見が出ていたのも確かだ
でもやっぱり、ライトアップされたアンコールワットをバックにイベントをするのとでは、天地の差ほどインパクトが違う・・・
そもそもこの企画で僕とタケ、モーリスの3人が話し合いの末合意していたのは、イベントの映像、音源などの権利一切合切をカンボジア政府に寄贈しようという事だった。
そのかわりテレビなどで当日のライブの映像を中継させることにより、タバコ会社や金融・保険会社をスポンサーとして獲得し、イベント自体は入場無料にする。
欧米市場で広告規制や締め出しが厳しくなっているタバコ会社は、アジア圏でのイベントスポンサーとしてはかなり有望だ。
そもそもF1やテニス、サッカーなどのスポーツイベントに比べて、音楽イベントにあまり高額なスポンサーが付かないのは、興行主が後々ライブ映像などをDVDにしたりして販売するなどそこから利益を取るために、簡単に録画してしまえるテレビで映像を中継させないためスポンサーの露出が限定されてしまうからだ。
ということは、我々が最初っからその映像の販売などで利益を上げることを放棄してしまえば、テレビ中継などで積極的にスポンサーの露出をすることによって、イベントの運営費用はまかなえるはずだ。
後はVIPシートなど、アーティストとディナーを楽しめたり、飲食などがオールインクルーシブになっている特別エリアを設け、そこのシートの売上を全てチャリティーに回すことが出来る。
これらの企画を現実の物にするのは、やはりイベント自体のインパクトが無くてはどうにもならない・・・
そのためにも『アンコールワットでやる』ということが必須条件だった。
さらに粘りま~す♪(o^-‘)b
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