マレーシアにびっくり・・・

なんの因果かマレーシアに来る前日まではイスラエル人と親交を深めていたわけだけれど、イスラエル人はマレーシアに入国できない。 もちろんマレーシア人もイスラエルには行けない・・・

イスラエル人のエレズに言わせれば、「俺があんな国に行ったらすぐに誘拐されてしまうよ・・・」ってことだし、マレーシア人で今回僕のガイドをしてくれたファレズに言わせれば「イスラエル人なんかを一人でも国に入れてしまうと、あいつらロクな事しないから・・・」ということになる(笑)


でも面白いのが、「ジューイッシュ(ユダヤ人)はとんでもなく頭が切れるから、そこがなにより恐ろしい・・・あいつらは天才だ」と、ちゃんと相手の一番強い部分を認めているっていうところだ。


そんなファレズももちろん英語がペラペラだし、かなりのマレーシア人が達者な英語を話している。 しかも最近政府の教育方針が変わり、母国語のマレー語ではなく英語を言語として授業を行うことにしたそうだ。



ファレズ曰く「もちろん母国語に誇りがあるけれど、それは別に特別勉強しなくても話すことが出来る。それより今や世界共通言語の英語をしっかりと話せるようにすることこそが教育だ」ってことだ。

これは無茶苦茶に金がかかっていると思う、マジで・・・


広大な敷地に森があって、その中にそれぞれかっこよくデザインされた馬鹿でかい建物が点在している。


そしてこの首都機能移転も、F1を誘致したセパンサーキットも、ランドマークタワーとして当時世界最高(現在2位)の高さを誇ったペトロナスタワーも全て“ドクターマハティール”(元々は医者だったからみんなそう呼んでいる)が計画させて実行に移したそうだ。



さて、このドクターマハティールはずいぶん以前にアメリカドルを国際決済通貨に使用するのをやめて、イスラム圏では共通の金貨を使用しようではないか、と提唱していたことがある。 現在どんどんと価格を上げていっている金相場と、それを見通したかのような提唱をしていた人のいるマレーシア。 



1年前の3分の2まで価格が下落したアメリカドルの価値をなんとしても守らなければならない日本。

はたしてどちらの未来が有望なんだろう・・・

今日はファレズが発した目からウロコな発言を書いておきます♪



「世界で一番借金をしているアメリカが、世界で一番貧しい国だと思うんだけどどう思う?なんでそんな国の言うことが正しいんだ?」



ってな訳でKLは終わり♪ トランジットのため一旦バンコクに行って、ミャンマーにレッツゴー

現在マレーシアの政府機能を全て新行政都市であるプトラジャヤっていう場所に移転させているんだけど、その場所に行って更に驚いた・・・

これはかなり凄いことだと思う・・・政府の人間がよっぽど頭が柔らかくないと出来ない発想だろう。 だって公立の学校の言語を英語に変えてしまうって、日本だったら絶対に考えられないことだと思う。

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon

Dr.マハティールの熱いメッセージ

どうしてだか分からないけれど英語を話す奴らはみんなクアラルンプールのことをKLと呼んでいる。 現地人がそう呼んでいたからなのか、それとも英語圏の奴にはクアラルンプールが言い難いからなのかどっちかなんだろう。


そういえば僕の友達の横浜在住アメリカ人のTって奴は、ゴルゴンゾーラと言えなくて“ゴンゴルゴル・・・”っていう感じになるから、もしかしたらみんなクアラルンプールって言えないのかも知れない。 今度日本に帰ったらTにクアラルンプールと言ってみてもらおう♪

僕のKLに関する事前情報はペトロナスツインタワーがあるってことと、イスラム国家だっていうことくらいだったけど、経済的にかなりの力を持っているだろうっていうことは分かっていた。

というのは、僕はいつもオリンピックやサッカーワールドカップ、そしてF1がどこで開催されているかっていうのも一つの経済力や国際政治バランスの目安だと思っているから・・・

その中でも特にF1は毎年開催だし興行主(バーニー・エクレストン)一人に力が集中しているから、分かりやすいくらい儲けさせてくれそうな国でしか開催されない(笑) バブルの頃は日本で年間2回の開催をしていた・・・(しかも規則では1国1開催なのに)


そしてアジアで日本の次にF1開催にこぎつけたのは中国ではなくてマレーシアだった。 その後に開催が始まったのが上海・バーレーン・シンガポール・トルコ・アブダビといった新興経済国だから、いかにマレーシアの経済発展が早くて強力だったのかがよく分かる。




そしてこのマレーシアもアジアの他国と同じように親日国家で、その中でも22年間もの長きに渡って政治のトップとしてマレーシアの発展に力を発揮し、引退した現在も人気が衰えないマハティール元首相は公私共に認める日本びいきの人だ。



以前にブログにも書いたBRICsやVISTAより先にマレーシアがリストに入っても良さそうなものなのに、入ってこない理由はやはりイスラム国家であること、そしてマハティールの過激なまでのユダヤ人金融家や欧米に対する挑発的な発言や行為があったからなんだろうと思う。



アジア通貨危機の時にはジョージ・ソロスを名指しで批判し、他国のように国際通貨基金(IMF)に支援を求めず、独自のやり方でアジアのどこよりも早く経済発展を成し遂げたもんだから、国民は本気でもう欧米(特にアメリカ)にはこれ以上騙されてたまるもんか、って思っている・・・

まぁKL自体は観光で来たとしても正直言って取り立てて面白い見所は何も無かった・・・


ヒンディーの寺院や


モスク・・・

王宮、っていうか王様が居る国だって知らなかった・・・


ペトロナスタワー

別に悪くは無いんだけど、これを見るためにKLまでわざわざ来る価値はないよなぁ。

笑ってしまったのは中華街。


商店街丸ごとコピー商品、いわゆる偽者しか売っていないという潔さだ(笑)


店の奴が堂々と「ここではオリジナルは見つからないよ♪」ってニコニコしながら営業している。



っていうかそれで良いのかチャイニーズ(笑)

よく考えてみたらこの国は華僑と印僑、更にイスラム教徒という、アクが強すぎて煮ても焼いても食え無そうな連中を束ねて国家として成り立っている。


早くから欧米路線から抜け出してアジアとの関係を重視して発展してきたマレーシアを、今後のアジアビジネスの玄関口として考えてみるのも悪くないかも知れない。



最後にマハティール元首相の日本人に対する熱い言葉を書いておきたいと思う・・・

『日本は、いつまでアメリカの言いなりになり続けるのか。 なぜ欧米の価値観に振り回され、古きよき心と習慣を捨ててしまうのか。 一体、いつまで謝罪外交 を続けるのか。 そして、若者は何を目指せばいいのか。 日本人には、先人の勤勉な血が流れている。 自信を取り戻し、アジアのため世界のためにリーダーシップ を発揮してほしい』

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon

風景の中

サパへのツアーに関して言えば、あのしつこい売り子の攻撃さえなければかなり来て良かったと思える内容だった。

しかもやはり現地の村に泊まるという選択をしたのが正解だった♪

サパのホテルがある周辺は開発が進んでしまっていて、はっきり言って情緒も何も無い・・・




もしかしてこれがはじめての秘境方面への旅だったら、民族衣装を着た人たちがうろついていて独特な市場があってという環境だから、かなり良い感じに思えたかもしれないけれど、もはやそんなことでは異国情緒すら感じられなくなってしまった(笑)

どちらかと言うと開発が進んでいる割にはネット環境がたいしたこと無い、とか夜が早いとかいう事に文句を言ってしまいそうになる始末だ・・・

ところが一歩そこから離れると全く状況は一変し、僕が本で見たような風景が展開されている♪

その風景の中にどんどん入っていくに従って、山の急斜面に沿うように作られた棚田が広がり、小道が続きという景色が続く・・・


この周辺に暮らす民族はベトナム民族を含めて6種類になるそうだけれど、どうやらその中でもモン族(華紋)が一番貧しいのかもしれない。

というのも彼らが一番売込みが強烈で、どこまでも食い下がってくるからだ・・・
逆に僕たちが泊まった村に暮らすザオ族は全く売り込みもなく、数件の店を村の中に構えていたり、また村ぐるみでホームステイプログラムの増進に取り組んでいたりと結構リッチなようだ。


実際にハンドクラフトの高そうなみやげ物店に入って行っても売り込みどころか、全くこちらを気にする様子すらない。



もちろん写真を撮ったからいって金を請求されることも無い(笑)

そんな村の中の小道をウロウロしたり川でくつろいだりしていると、子供の頃生駒山の辺りで遊んでいた頃を思い出して、初めての風景なのに懐かしさを覚えた。

朝起きてからも約10キロの道のりをずっと山の中を登ったり下ったり・・・一体今年になっていくつの山を登り下りしてるんだろう?(笑)



一つの山を登り終えるたびに目の前に新しい景色が広がるのはちょっと感動ものだった♪


途中で出会ったモン族の子供たちにカメラを向けると・・・

「マネー!!」

いやぁ、期待通りのお言葉恐れ入ります・・・(笑)

小さい頃はこんなに無垢な感じなのに、もう少しすればこの子たちも「マネー!マネー!」と言いまくるようになるんだろうか??



とりあえず今回のところは撮影無料のようでホッとした♪(笑)

そこからも色々な絶景ポイントがあったんだけれど、僕が以前本で見たような景色にはとうとう出会うことが出来ず、また何よりも残念だったのは電線の鉄塔がどうしても目に付いてしまうことだった。


写真を撮るときはもったいないので極力鉄塔が入り込まないようにして撮るようにしたんだけど、こうやって開発が進んで便利になる一方で失われていくものも確実にあることを再認識する機会にもなった・・・

そしてトレッキングも最終地点に到着し、そこからは車に乗ってホテルの場所まで引き返すことになった。

そしてその車での帰り道、今まで自分たちが歩いてきた場所を外から眺めたときにそれはあった・・・

僕がずっと見たいと思っていた風景・・・

僕はさっきまでその美しい風景の中にいたっていうことに気がついた。

外から見ないと見えないものがある、もしくは外から見たほうが素晴らしく見えることがある・・・なんだか人生みたいだなぁって思った。

あぁ、女性もそうなのか!?(笑)

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon