サパへのツアーに関して言えば、あのしつこい売り子の攻撃さえなければかなり来て良かったと思える内容だった。
しかもやはり現地の村に泊まるという選択をしたのが正解だった♪
サパのホテルがある周辺は開発が進んでしまっていて、はっきり言って情緒も何も無い・・・
もしかしてこれがはじめての秘境方面への旅だったら、民族衣装を着た人たちがうろついていて独特な市場があってという環境だから、かなり良い感じに思えたかもしれないけれど、もはやそんなことでは異国情緒すら感じられなくなってしまった(笑)
どちらかと言うと開発が進んでいる割にはネット環境がたいしたこと無い、とか夜が早いとかいう事に文句を言ってしまいそうになる始末だ・・・
ところが一歩そこから離れると全く状況は一変し、僕が本で見たような風景が展開されている♪
その風景の中にどんどん入っていくに従って、山の急斜面に沿うように作られた棚田が広がり、小道が続きという景色が続く・・・
この周辺に暮らす民族はベトナム民族を含めて6種類になるそうだけれど、どうやらその中でもモン族(華紋)が一番貧しいのかもしれない。
というのも彼らが一番売込みが強烈で、どこまでも食い下がってくるからだ・・・
逆に僕たちが泊まった村に暮らすザオ族は全く売り込みもなく、数件の店を村の中に構えていたり、また村ぐるみでホームステイプログラムの増進に取り組んでいたりと結構リッチなようだ。
実際にハンドクラフトの高そうなみやげ物店に入って行っても売り込みどころか、全くこちらを気にする様子すらない。
もちろん写真を撮ったからいって金を請求されることも無い(笑)
そんな村の中の小道をウロウロしたり川でくつろいだりしていると、子供の頃生駒山の辺りで遊んでいた頃を思い出して、初めての風景なのに懐かしさを覚えた。
朝起きてからも約10キロの道のりをずっと山の中を登ったり下ったり・・・一体今年になっていくつの山を登り下りしてるんだろう?(笑)
一つの山を登り終えるたびに目の前に新しい景色が広がるのはちょっと感動ものだった♪
途中で出会ったモン族の子供たちにカメラを向けると・・・
「マネー!!」
いやぁ、期待通りのお言葉恐れ入ります・・・(笑)
小さい頃はこんなに無垢な感じなのに、もう少しすればこの子たちも「マネー!マネー!」と言いまくるようになるんだろうか??
そこからも色々な絶景ポイントがあったんだけれど、僕が以前本で見たような景色にはとうとう出会うことが出来ず、また何よりも残念だったのは電線の鉄塔がどうしても目に付いてしまうことだった。
写真を撮るときはもったいないので極力鉄塔が入り込まないようにして撮るようにしたんだけど、こうやって開発が進んで便利になる一方で失われていくものも確実にあることを再認識する機会にもなった・・・
そしてトレッキングも最終地点に到着し、そこからは車に乗ってホテルの場所まで引き返すことになった。
そしてその車での帰り道、今まで自分たちが歩いてきた場所を外から眺めたときにそれはあった・・・
僕がずっと見たいと思っていた風景・・・
僕はさっきまでその美しい風景の中にいたっていうことに気がついた。
外から見ないと見えないものがある、もしくは外から見たほうが素晴らしく見えることがある・・・なんだか人生みたいだなぁって思った。
あぁ、女性もそうなのか!?(笑)