印中折衷・・・?

昨日は朝からインド大使館にビザの申請に行って、

その後はホテルの周辺を歩いて散策に行った。



実際は大使館の隣にあるビザ発行センターが、ビザの申請受付をやっているんだけど

こちらから聞くまで何にも教えてくれない・・・

散々並んだ挙句、自分の順番のとき「ここ書いてないから、書いてからもう一度並んで」

とか言われて、何度もやり直し。



もうちょっと親切に教えてくれてもいいのに、とか思いながらも何とか受理してもらい

後は出来上がりを取りに来るだけとなった。

ちなみに日本人はビザの申請が他の国に比べて安く、100ルピー(約150円)だ。




そして町に出るとすごい人、人、人・・・僕の思っているインドのイメージそのままだ。

人の服装や雰囲気もインド人そのものだし、みんなが常に我先に行こうとするから

後ろから平気で押しのけられたりする(笑)

しかもその間を縫うようにして、クラクションをこれでもかと鳴らしまくりのバイクがすり抜けていく。


いやはや、壮絶だ・・・僕だったら毎日この環境は心身が持たない。

車の運転も無茶苦茶、平気でセンターラインを車一台分くらいはみ出しで突っ込んでくる。

もちろんクラクションを鳴らしまくりながら(笑)



絶対に譲り合ったほうが効率がいいだろうと思うのに、合流でもなんでも絶対に譲らない。

多分待っていたら一生入れてもらえないんだろう・・・

みどり先生が言っていたが、この国はデモも折り合いがつかないそうだ。

歩み寄るとかいうことを絶対にしないそうだから、会社でデモが起こると収集がつかず

すぐに工場が閉鎖になったり、会社がつぶれたりするそうだ。


なんだかなぁ・・・みんなすごく無駄に体力と気力を使っているような気がする(笑)

もう少し違う方向性にその気力と体力を使ってください、ネパールの皆様♪


しかし、そんな限りなくインドな人々の中に限りなくチベットの文化が腰を下ろしている。

寺院の造りを見ているとインドのものではないし、あちこちに仏具店があり



そこに売っているのは僕のイメージするチベットのものそのものだ。

曼荼羅もいたるところで売っている。


同じインドっぽい仏教国のスリランカとは、お寺のたたずまいや仏像が全く違う。

仏教がインドから海を越えてスリランカに行くのと、ヒマラヤ山脈を越えてチベットに行くのと

何か大きな違いが存在していたんだろうなぁ。

ちなみにお釈迦様はネパールの生まれだ♪




この写真の寺も世界遺産の一つで、
これを撮った場所は寺の目の前という絶好の場所に建つ
レストランカフェだ。


ロケーション最高、飲食物最悪、店員の笑顔最高、
という絶妙のコンビネーションを発揮している。

僕と長江さんで、コーラーとラッシー、ナシゴレンと照り焼きチキンを注文したんだけれど

全て出てくるまでに軽く1時間はかかった(笑)

しかも注文していないピーチジュースが一番最初に出てきたが怒る気もしない・・・

どんなに待たされても誰も文句は言わない、でも歩くペースや車の運転は我先を争う。

そして限りなく非効率的。

中国チックな建物とインド人チックな人々


人ごみの中で昼寝をしている野良牛。



おそるべし、ネパール。

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譲らない・譲れない

昨日は朝から大変な目にあった一日だった(笑)

まず朝起きてカオサンストリートでネット環境を確保してブログをアップしてから

長江さんと待ち合わせていた場所まで戻っている最中に

どう見ても男っぽいお姉さんに追い掛け回された・・・


空港についてチェックインをしようとすると、ネパールでアライバルビザを取るには

出国する際のチケットを所持していないといけないと言われた。

今から50分の時間内で出国先を決めてチケットを買って、証明できるものを持ってこないと

ネパール行きの飛行機に乗せられない、と言われたもんだからさぁ大変。


空港内のインターネットスペースを大急ぎで見つけ、ネットでチケットのブッキングをして

なんだか突然ネパールからはインドのデリーに出国することが決まった。
日程も適当に決めて、6日後でいいだろうという超いい加減な決定だ(笑)


何とかぎりぎり間に合って、飛行機に滑り込んだのはいいけれど

昨日カオサンで買い物をしたときにクレジットカードを紛失していることに気がついた。

まぁ後で対処するしかないよなと諦めて飛行機に乗ってカトマンズに到着。




ネパール・・・全く効率的な動きをする人が存在しない国・・・

インフルエンザなどの病気の人が入ってきていないが体温を測っているが、

数百人相手に一人の人が測定器で一人一人測っている・・・

そしてビザ用に写真を撮る場所があって、ビザの代金を受け取る窓口があって

さらにビザの書類をまとめる係りと、ビザのステッカーをパスポートに貼る人と

ビザの認証サインをする人がそれぞれおしゃべりしながらやっている(笑)

結局入国するまでにゆうに1時間半はかかった。


今回のネパール訪問にあたっては、広島大学の松岡教授から

ネパール在住の坂本みどり先生をご紹介いただいていて

そのみどり先生が空港まで迎えに来てくださった。



みどり先生の手引きでタクシーの値段も交渉してもらい、

ホテルも紹介してもらってさらにそこまで同行してもらい、値交渉までしていただいた。

しかしネパール人、道を絶対に譲らない・・・譲ったら負けなのか?(笑)

どうやら国民的に自分を曲げてはいけないと頑なに信じているかのようだ。


僕は次のインドに入国するために、このカトマンズでビザを取らなくてはならないので

みどり先生ごひいきの旅行会社を紹介していただいた。

ここのスタッフが驚くほど日本語が上手い、と思ったらみどり先生が教えているそうだ。

僕の目指すところの一つのゴールがここにはあった。


で、色々と話を聞いているうち6日間では日にちが足りないということに気付き

突然10日間の滞在となることに話が変わった(笑)

またチケットのキャンセルをしたりしながらも、次の訪問先インドのビザを取るためには

これまたインドからの出国チケットが必要ということになり、そのチケットも用意し

とかやっているうちに、アット言う間に時間がどんどん過ぎていく。



何とか全ての手配が一段落したところで、みどり先生の授業を見学に行く。



そこでは普通に漢字の読み書きが出来るというハイレベルな授業をしていた。

生徒さんもみんな日本語の現役の先生たちだ。

その人たちに日本語を教えるにあたって、言葉だけではなく日本文化や道徳を

しっかりと教えながらの授業で、これぞ僕の理想とする日本語教育の形。



そしてせっかくなので僕も色々とネパールのことについて質問させてもらった。

そして理解できたのは、このあたりの常識は西洋のそれとは全くなじまないってことだった。

まず時差は日本の3時間15分遅れ・・・この15分にこそネパールのこだわりがあるらしい。

まぁ要するに日付変更線などは無視だ。

金曜日が半日で土曜日が休み、日曜日から仕事が開始だ。
Yesの場合は首を横に振る・・・
GDPなどで計るとこの国は貧しい国らしいが、全くそんな雰囲気は無い。

金持ちとか貧乏とかではない別の基準が多分ここには存在している。



現在は昨年長らく続いた王政をやめてから暫定政府が国を統治しており、

近いうちに憲法が制定されるらしい。

しかし僕はそのあたりから少し疑問を感じ始めた・・・


どうして今さらこの国に、西洋的文化である明文化された憲法を作る必要があるのか?

その他にもやたらとルールつくりが整備されつつあるように感じたことが、

僕の違和感の原因だった。

しかし、最近この国にアメリカ大使館がかなり大きな規模で完成しつつある

と言う話を聞いて合点がいった・・・彼らお得意の手法だ。


共に力をつけてきたインドと中国に挟まれたこの国は
アジア覇権において地勢学上重要なポイントであることは確かな事実だ。
けっして譲らないネパール人も、ゆっくりとアメリカが主導する
西洋化には負けてしまうんだろうか?




それはさておき、この国もまたかなりの日本びいきの国であるらしい。

日本人は優しいし清潔だし...だそうだ。 ありがたい話だと思う、本当に。

そして文法の順序が日本語と同じで非常に理解しやすいらしく

公立の学校の授業でも日本語の学習時間があったりと、

ネパールは日本語教育に関してはかなり先端を行っている。


明日から本格的なネパール、世界最高峰エベレストを含むヒマラヤ山脈などを

余すところ無く見て回る予定だ♪

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