譲らない・譲れない

昨日は朝から大変な目にあった一日だった(笑)

まず朝起きてカオサンストリートでネット環境を確保してブログをアップしてから

長江さんと待ち合わせていた場所まで戻っている最中に

どう見ても男っぽいお姉さんに追い掛け回された・・・


空港についてチェックインをしようとすると、ネパールでアライバルビザを取るには

出国する際のチケットを所持していないといけないと言われた。

今から50分の時間内で出国先を決めてチケットを買って、証明できるものを持ってこないと

ネパール行きの飛行機に乗せられない、と言われたもんだからさぁ大変。


空港内のインターネットスペースを大急ぎで見つけ、ネットでチケットのブッキングをして

なんだか突然ネパールからはインドのデリーに出国することが決まった。
日程も適当に決めて、6日後でいいだろうという超いい加減な決定だ(笑)


何とかぎりぎり間に合って、飛行機に滑り込んだのはいいけれど

昨日カオサンで買い物をしたときにクレジットカードを紛失していることに気がついた。

まぁ後で対処するしかないよなと諦めて飛行機に乗ってカトマンズに到着。




ネパール・・・全く効率的な動きをする人が存在しない国・・・

インフルエンザなどの病気の人が入ってきていないが体温を測っているが、

数百人相手に一人の人が測定器で一人一人測っている・・・

そしてビザ用に写真を撮る場所があって、ビザの代金を受け取る窓口があって

さらにビザの書類をまとめる係りと、ビザのステッカーをパスポートに貼る人と

ビザの認証サインをする人がそれぞれおしゃべりしながらやっている(笑)

結局入国するまでにゆうに1時間半はかかった。


今回のネパール訪問にあたっては、広島大学の松岡教授から

ネパール在住の坂本みどり先生をご紹介いただいていて

そのみどり先生が空港まで迎えに来てくださった。



みどり先生の手引きでタクシーの値段も交渉してもらい、

ホテルも紹介してもらってさらにそこまで同行してもらい、値交渉までしていただいた。

しかしネパール人、道を絶対に譲らない・・・譲ったら負けなのか?(笑)

どうやら国民的に自分を曲げてはいけないと頑なに信じているかのようだ。


僕は次のインドに入国するために、このカトマンズでビザを取らなくてはならないので

みどり先生ごひいきの旅行会社を紹介していただいた。

ここのスタッフが驚くほど日本語が上手い、と思ったらみどり先生が教えているそうだ。

僕の目指すところの一つのゴールがここにはあった。


で、色々と話を聞いているうち6日間では日にちが足りないということに気付き

突然10日間の滞在となることに話が変わった(笑)

またチケットのキャンセルをしたりしながらも、次の訪問先インドのビザを取るためには

これまたインドからの出国チケットが必要ということになり、そのチケットも用意し

とかやっているうちに、アット言う間に時間がどんどん過ぎていく。



何とか全ての手配が一段落したところで、みどり先生の授業を見学に行く。



そこでは普通に漢字の読み書きが出来るというハイレベルな授業をしていた。

生徒さんもみんな日本語の現役の先生たちだ。

その人たちに日本語を教えるにあたって、言葉だけではなく日本文化や道徳を

しっかりと教えながらの授業で、これぞ僕の理想とする日本語教育の形。



そしてせっかくなので僕も色々とネパールのことについて質問させてもらった。

そして理解できたのは、このあたりの常識は西洋のそれとは全くなじまないってことだった。

まず時差は日本の3時間15分遅れ・・・この15分にこそネパールのこだわりがあるらしい。

まぁ要するに日付変更線などは無視だ。

金曜日が半日で土曜日が休み、日曜日から仕事が開始だ。
Yesの場合は首を横に振る・・・
GDPなどで計るとこの国は貧しい国らしいが、全くそんな雰囲気は無い。

金持ちとか貧乏とかではない別の基準が多分ここには存在している。



現在は昨年長らく続いた王政をやめてから暫定政府が国を統治しており、

近いうちに憲法が制定されるらしい。

しかし僕はそのあたりから少し疑問を感じ始めた・・・


どうして今さらこの国に、西洋的文化である明文化された憲法を作る必要があるのか?

その他にもやたらとルールつくりが整備されつつあるように感じたことが、

僕の違和感の原因だった。

しかし、最近この国にアメリカ大使館がかなり大きな規模で完成しつつある

と言う話を聞いて合点がいった・・・彼らお得意の手法だ。


共に力をつけてきたインドと中国に挟まれたこの国は
アジア覇権において地勢学上重要なポイントであることは確かな事実だ。
けっして譲らないネパール人も、ゆっくりとアメリカが主導する
西洋化には負けてしまうんだろうか?




それはさておき、この国もまたかなりの日本びいきの国であるらしい。

日本人は優しいし清潔だし...だそうだ。 ありがたい話だと思う、本当に。

そして文法の順序が日本語と同じで非常に理解しやすいらしく

公立の学校の授業でも日本語の学習時間があったりと、

ネパールは日本語教育に関してはかなり先端を行っている。


明日から本格的なネパール、世界最高峰エベレストを含むヒマラヤ山脈などを

余すところ無く見て回る予定だ♪

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