もったいない運動というのがあるんだそうだ。
環境関連から初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんっていう人が日本に来たときにこの「もったいない」って言う言葉を知って感銘を受けて、それ以降この言葉の意味を世界に広める運動をしているらしい。
日本語というのは非常に良くできた言葉で、英語だと様々なシチュエーションに応じて使い分けなければならない言葉が、日本語の場合だと一言で全部まかなえてしまうことが多い♪
この『もったいない』のほかにも『面倒くさい』とか『しょうがない』とか・・・
このもったいない運動は主にエコという場面において使うように広められているようだけれど、そんな環境問題以前にこの言葉発祥の地、日本は今『もったいない』があふれている。
まず第一に使うあてなく貯金されているお金。
日本の貯蓄残高約1400兆円、そのうち半分の700兆円は60才以上の人々の貯金だ。「将来何かあったときの蓄え」として貯金しているんだそうだけれど、ちょっと待ってくれと言いたい。これだけ福利厚生が整っていて年金もあるのにまだ何かの為にと使うあての無いお金を銀行や郵便局に置きっぱなしにするのは、経済的に見ればそのお金が存在していないのと同じことだ。
市場に流通しているからこそ、お金というのは経済の一端を担う役目を果たすんだけれど、家の押入れに積み上げていたり銀行口座に眠らせたままだったりするなら、それはただの紙切れでしかないし、印字された数字でしかない。
使うときにこそ初めて価値があるのが『お金』というものだ。
別に貯金するなとか全部使えとかって言っているわけじゃない。700兆円のたった1%でも日本の、そしてアジアの未来のためを考えて使ってくれさえすれば、びっくりするくらい多くの人の人生と世界が変わるのに。これって100万円貯金している人ならたったの1万円だよ・・・
次に体力と気力と知力を持てあまらせているポストシルバー世代の人々
いわゆる団塊の世代と言われている人たちから上の年代に属する人々、ちょうど僕の両親の年齢くらいの人々の経験、スキル、バイタリティーなど全てを活かしきれていない。と言うより『生殺し』のような状態になってしまっていて本当にもったいない。
「最低限困らない暮らしは保証するから、何もしないでゆっくりしていてくれ」では生き地獄だと言う話をあちこちで聞く・・・
今まで生きるために働き続けてきたこの世代の人々が、ようやく自分の生きがいの為に何か社会の役に立ちたい、まだまだ頼りにされたいという思いを持っているのにやることが無い・・・
景気が悪いからとか合理的じゃないからといってどんどんとこの世代の人々を切り捨てていくのは、いわば一番味のある部分を捨ててしまっているのに等しいと思う。今こそこの世代の大先輩たちにもう一働きしてもらえるような何かを構築したい、というのも僕のテーマの一つでもある。
って言うかそんな偉そうな話ではなくて、もっと頼らせていただきたいと思う
学力、特に英語・・・
僕みたいな馬鹿でも中学生英語で十分にコミュニケーションできるんだからみんな英語は話せるはず。英語に限らず日本人は知識があるのに使わなさすぎだろう・・・例えるならばスーパーコンピューターで足し算しかしていないようなもんだ。これも非常にもったいない。
どうも日本人は使うことを『もったいない』と感じるようだけれど、それって全く逆だと思う。
使わなきゃもったいない
どういうことかって言うと、例えば誰かがiphoneを買ったとしよう。その誰かが
『iphoneがとっても大切だから使わずに家で保管しているんだ♪』
って言ったら、馬鹿じゃねぇかって思わない??
日本の素晴らしい言葉『もったいない』の意味、もう一度良く考えてみませんか?
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