いやはや、ふと気がつけば約ひと月もブログを更新してなかったよ。これは限りなくこのままブログを休止してしまう悪しき兆候なので、カンボジア総選挙前でやることが何もないこのタイミングを狙って、しれっと随分前のアフリカ旅行の話の続きを書いてみようと思います(笑)
ザンジバル島を定期航空路線の飛行機に乗って後にした僕たちは、ダル・エス・サラーム空港でもう少し大きな飛行機に乗り換えてからウガンダに向かいました。
もはや僕の中ではウガンダなんて「誰かそこ出身の芸能人が居なかったっけ?」といった程度の情報しかありません。ネットで調べてもゴリラに会いに行くツアーがどうこう、とか、次に行く予定のルアンダ(こちらはもっと情報が少なかったが)とほぼ変わらないような内容のものしか見当たりませんし。いわゆる完全ノーマークで、たまたま東アフリカを周遊しようとしたら近くに有ったから、という理由の一点のみを以って行くことを決めた国、でした。
ところが。。。。
なんでもウガンダって国は、第二次世界大戦中に当時は宗主国でも有ったイギリスからアフリカの真珠などと呼ばれていて、ドイツ軍の猛攻に耐えかねたチャーチル首相がロンドンから一時首都を移動させることすら考えた場所だったってことで、そりゃぁもう、とっても緑が美しくて僕が想像していたアフリカイメージの「汚い、危険、乾燥、暑い、ひび割れた台地」なんてものがどこにも見当たりません。
っていうか、空港から首都のカンパラまでの30キロの区間にゴミなんて全く落ちていない。道の横は巨大なビクトリア湖が見えていてこれまたとっても美しい。しかも標高1600mくらいの高地にあるため、夜になると涼しくて上着を羽織るような快適な気温。人々はみんななんだか物静かで物腰も柔らかい。肌の色はエチオピアでは茶褐色、タンザニアは僕たちがよく見かけるような黒だったのに対し、ウガンダの人は本当に黒い。なんていうか黒褐色とでもいうのだろうか、明らかにまた違った人種で、やっぱり一括りにアフリカ人とか言ってちゃダメだなぁなんて思ったりしました。
未だに国家レベルでは、神の抵抗軍LRA(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%8A%B5%E6%8A%97%E8%BB%8D)との紛争も完全には解決しておらず、国土の一部には外務省から渡航延期勧告が出されていたりしているけれど、首都カンパラとその周辺に関しては非常に穏やかで、治安も良くそして美しく何よりもこれから伸びるという勢いに満ちた国でした。
この周辺の雰囲気なんて、シンガポールの郊外とかマレーシアのどこかだって言われても信じてしまいそうな感じです。カンボジアは完全に負けてますね。。。
首都近郊の見どころとしては、ナイル川の源流があるジンジャという場所があり、ここまでの道のりには広大な茶畑とサトウキビプランテーションが広がっています。カンボジアで農業をやっている僕としては、これに関してもウガンダの将来性に興味津々です。
この景色なんて人が写ってないとまるでカンボジアの農村部ですね
ナイル川源流の湖畔はウガンダ国内のみならずアフリカはおろかヨーロッパ諸国の成功者たちの別荘地になっています。
もうすでにこの周辺の地価も結構いいお値段を言ってました。今後もっと値上がりしても全く驚かないので、お金持ちの人買っておけば良いかもです(笑)
というわけで、最後はいつものご当地ビール、今回もやっぱりそのままズバリ「ナイルビール」