チベットに行ったときにラサでお世話になったタシくんに、折り入ってお願いしていたことがあった。
『せっかくチベットまで来たんだし、価値のあるマンダラが手に入らないだろうか?』
っていう、ちょっと抽象的なお願いだったんだけれど快く引き受けてくれた。
マンダラ(タンカとも言う、というよりタンカの種類の一つ)というのは、
チベットの高僧の宇宙感を一枚の布や紙に書いたものなんだけれど、
砂で書いた『砂絵』で見たことがある人がいるかもしれない。
お祭りのときはポタラ宮やタシルンポ寺の壁面に、それは見事で大きなタンカが掛けられる。
絵柄も様々でお釈迦様の一生を一枚の絵に書き記したものや、
人生の歩みを書き記したものなど色々な種類がある。
僕がイメージしていたのは
通称『ダライのマンダラ』
と呼ばれているもので、現在はインドに亡命して生活をしている
ダライ・ラマ14世の持つ宇宙感を書き記したものだった。
さすがチベット人のタシ君、
すぐにあちこちの人脈を当たってくれていたようで
ラサの次に立ち寄った街シガツェにあるタシルンポ寺の高僧(ラマ)が書いた
マンダラを譲ってもらえることになった。
以前にもブログで紹介したことのあるタシルンポ寺は
チベットではダライラマに次ぐ地位にある高僧
パンチェン・ラマが現在も暮らしている寺でもあると同時に
歴代のパンチェン・ラマの遺体が埋葬されている寺でもある。
あっ、この人から譲ってもらったわけではありません・・・
ただの記念撮影です(笑)
美術的な価値だけだったとしてもぜひとも欲しかったマンダラを
チベットのラマから直接譲ってもらえるとはまさにラッキーな話だ。
今はどんな額に入れて飾ろうか考案中♪
また出来上がったら写真アップします。