地雷原へ

まぁ、そんなこんな訳ありで今日から地雷が落ちていそうなところに行ってくることになった。

朝の10時ころにアキ・ラがやっている地雷博物館に来てくださいってことだったので、いつものごとくダラに連れて行ってもらった。

地雷博物館の奥が住まい兼オフィスになっていて、ここに引き取った孤児や家族、スタッフなど総勢50名で暮らしている。

庭に撤去を終えた地雷が無造作に落ちていたりするのもご愛嬌。

実はアキ・ラはかなり日本語が上手い、はっきり言ってペラペラと言ってもいいくらいのレベルだ♪

ただしその他のスタッフは英語も通じない・・・

恐ろしいことに地雷が散らばっている場所で意思の疎通が可能なのはアキ・ラのみということになる(笑)

軽くジャングルで泊まって地雷処理を手伝うなんていうことになっているけれど、だいたいジャングルでどのようにして寝るのかも、食事はどうするのかも何にもわかってない・・・

しかも今朝は急いで出てきたから何も食べてなかったので、むちゃくちゃお腹が減っていた。

僕がダラに「お腹すいたよなぁ・・・」っていうと、ダラがなにやら現地語で聞いている。

どうやら何か食べるもの無いか?って聞いてくれたようだ♪ 最近この男、非常によく気が利く。

するとおもむろにココナッツを叩き割ったやつが僕の目の前に出された・・・

「どうぞ!」って・・・まぁ確かに食べるものだけれど、ココナッツのみって(笑)

基本的に自分の健康を守るため、あんまり火が通ってないものは避けるようにしている僕としてはありがたくない食べ物だったんだけど、一応食べないわけにもいかないので、適当に食べてごまかした。

そうこうしているうちにダラは次の仕事にシェムリアップに戻って行き、頼みの通訳は口数が決して多くないアキ・ラのみになった・・・

しかも朝から外国のNGOメンバーとの打ち合わせで忙しそうなアキ・ラを残して、他のメンバーは一足先に現場まで向かって出発した。

その後ようやく昼ごはんにありついたんだけれど、まぁなんと言うか正直言ってあんまり美味しいもんじゃあない・・・

もちろん贅沢言ってはいけないんだけれど、使っている水のこととか考えたら本当に大丈夫なのか心配になってくる。



でもこれから先ジャングルに行けば、もっと過酷なのかもしれないから今の内に慣れておこうと思った。

ところでこのアキ・ラという男、かなりの食いしん坊だ。



短い滞在だったけれどその間にもちょっと驚きの食生活が垣間見えたので、それは次回食事編として書きたいと思う♪

で、今回の現場はベンメリア遺跡というシェムリアップから60キロくらい(もう少し?)離れた場所の近くにあった。

今のような雨季は車があまりジャングルの奥地まで入っていけないので、人が暮らしているような場所の近くが現場になるから地雷の数は少ないらしい。

乾季の時に行くタイとの国境付近になると、ポルポトが逃げ込んでいたので相当数まだ地雷が残っているんだそうだ。

途中で先に出発していた車と合流し、山の奥地に入っていく・・・



僕が日ごろ通っている孤児院のある場所に比べても、明らかに山奥って感じでジャングルの深さが違う場所だ。

現場の村の村長の家の隣の空き地に車を突っ込んで、そこを宿泊を始めとした当面の基地にすることになっていた。

ちなみに仕事のスタイルは25日間ぶっとうしで働いて5日間休みという、結構ハードなスケジュールになっていて、みんなは今日から当分ここでサバイバル生活を余儀なくされる。

到着するや否やみんながそれぞれナタや草刈機を取り出して、思い思いに木を叩ききったり草を刈ったりし始めた。



なにやっているんだろうと思っていたら、食事を作る薪を作るところからやらなければいけないらしい・・・

そして次にテントの設営、こちらも骨組みの木を切ってきて組み立てる・・・そしてみんなそのテントにハンモックをそれぞれ吊るして出来上がり。




僕は村長の家の床下(カンボジアの家は高床式なので床が高い)にハンモックを吊るして、今日のベッドの出来上がりだ(笑)

ちなみに言うと僕は枕が変わっただけでも寝つきが悪くなる、とってもナイーブな性格だ・・・

そんなこんなしているうちに日が落ちて、6時半にもなるとほとんど何にも見えなくなる。

特に文明社会に生きている僕は、みんなに比べると夜の視力がかなり劣っているみたい。

ほとんど真っ暗闇の中晩御飯の用意が出来た、が、スープと白ご飯のみという組み合わせだ・・・

みんなガツガツ食べているけれど、僕には到底無理だった。

食事が済めばすでにみんな寝る時間のようで、ハンモックがゆらゆら揺れている。

僕もはたしてハンモックで眠れるのか不安を抱えてベッドインしたんだけど、はっきりいってハンモックの寝心地は結構いい、しかし想像以上に夜が寒かった。

吹きさらしの中ハンモックに服一枚で寝転がっているわけだから、夜中に寒くて目が覚めてそこからはほとんど眠れなかった・・・みんなはいびきをかいて寝ているというのに。。。

そしてまだ空にははっきりと星が出ている時間にやつらは起きだした。

いったい何時なんだろうと時計を見るとまだ4時前だ・・・

以前孤児院の子供たちに毎朝何時に起きるか訪ねたときに、4時と言われて思わず間違いだろうと聞き返したことがあったけれど、まさにそれを実体験として証明された形だ(笑)

5時過ぎにはミーティングが始まり緊迫した雰囲気が流れた。



これから本格的に地雷原に入っていくことになるようだ・・・ただし現地語でのミーティングでもちろんアキ・ラからの通訳は全くなし(笑)

とりあえず見よう見まねで頑張ってみることにした♪

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