あっぱれな奴

ハヤトという奴がいる。

先日プノンペンを訪れたときに藍さんの紹介で知り合った26歳の男の子で、オーストラリアで1年間のワーキングホリデーを終えた後、どこで何を間違えたのかカンボジアにやってきて、愛センターでボランティアの先生を1ヶ月程やっていた(笑)

ネパールとかにも行ってみたいという希望を持っているという藍さんのふれこみだったので、僕が撮ってきた写真を見せたりしながら話をしていたところ、さらに何かを間違って僕に興味を持ってしまい、ちょっとの間一緒に旅をさせてくださいと言ってきた、中々見所がある面白いやつだ♪


プノンペンにいたときに例の悪名高き政治犯収容施設、トゥールスレン収容所跡に連れて行ってくれたのも彼だ。
その時はお礼にトゥールスレンの独房に閉じ込めてあげた♪

トゥールスレン収容所跡ってマジでただならぬ妖気が漂っている場所だから、普通に見て回っているだけでもちょっと気分が悪くなってくるようなところだ・・・
もしかしたらこの時ばかりは僕に殺意を覚えたかもしれないけれど、笑って許してくれたとっても心優しいやつでもあった(笑)

ここまでの経歴もかなり飛びっきりに変わっていて、実はオーストラリアに行くまでは警察官の卵だった。

卵と言ったってきちんと警察学校に入学して、いよいよ警察官を拝命する1週間前にやっぱり自分には向いていないと思って辞めてしまったという、おもろい経歴を持つ僕の友達の中でも上位にランクインできそうな過去を持っている。

愛センターでの約束のボランティア期間を終えた後、例の地雷処理のために急遽シェムリアップに戻って来ていた僕のもとへやって来たハヤトは、またしても僕の地雷体験の話を聞きながら写真を見て一言

「僕もここに行きたいです♪」・・・

そう言われてしまえば仕方が無い(笑)

すぐさまアキ・ラに連絡を取って一人ボランティアの志願者がいることを伝えて、例の地雷原に連れて行くことにした。

するとハヤトは更なる驚くべき発言をしてきた・・・


「僕、せっかく行くからにはケンゴさんに負けたくないので、1週間ジャングルに滞在したいです。」

いやマジで実際体験してない人には判らないだろうけど、あそこに1週間滞在ってちょっと苦しいよって思ったんだけど、本人が行きたいって言っている以上断る理由も無いし、じゃぁ1週間後に迎えに来るよと言って地雷原に置いて帰ってきた♪

正直なところ途中で体調を壊したりして連絡が来て、迎えに行くことになるんじゃないかなとかも思ったりしていたんだけれど、結局1週間何の連絡も無いまま約束の迎えにいく日がやって来た。



持参したミネラルウォーターもとっくの昔に無くなって、みんなと同じそこら辺の水を木の根っこと一緒に沸かしたやつを飲んで、全然美味しくないスープ1品と白ご飯のみという3食を食べて、池で身体を洗いハンモックで寝るという生活・・・

食器を洗う水ですらこの有様の状況下で、全く言葉が通じない連中と一緒に過ごしたんだから本当に天晴れな男だ。


ぱっと見た感じゴツイわけでもないし、どちらかといえば今時の若い男の子って感じの彼のどこにそんなに根性があるんだろう・・・?

でもきっとこういう奴こそ土壇場に強い男になっていくんだろうなぁと思うと、最近つくづく良い出会いをさせてもらってる気がする。
そしてこれからは、こういう奴を大切にしていきたいな♪

「・・・・・・・・・・」

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