どうやら僕がこんな風に東南アジアを走り回って、ボランティアをやったり孤児院を訪問していたりすると、僕がとんでもなく高貴で素晴らしい人だと勘違いしてくれる極々少数派の方々と、とうとう僕の頭のネジが吹っ飛んで悟りを開いたか解脱したのか、まぁようするに駄目な人になってしまったんじゃないかと心配してくれる大半の友人たちに分かれているようだ(笑)
残念ながらというかご心配なくというか、そのどちらにも実は当てはまらない。
そもそも僕は煩悩が人より強いというか、きっと数が多いような気がしている♪
除夜の鐘の数では全く足りないくらい日々煩悩あふれるままに行動しているので、きっとお釈迦様が目の前に現れたところで僕に悟りを開かすのは無理そうだ・・・
東南アジアの中でもとりわけカンボジアに滞在している時間が長いのは、この国の将来の可能性が非常に高いことを肌で感じていて、なにか宝の山が埋まっているような気がして仕方が無いからだ♪
もちろん人々が魅力的だとか景色がきれいだとかそういうのもあるけれど、それも全てひっくるめてみた上で発展しそうな理由がたくさん転がっている。
大体先日まではBRICsというのが投資家のみならず、一般社会でもよく耳にする言葉になっていた。
これはご存知の通り、ブラジル・ロシア・インド・チャイナの頭文字を取った言葉で、この全ての国が経済成長を遂げG20などの主要国会議でも重要なポジションを担うまでになった。
そしてお次はVISTAだそうだ(笑)
このVISTAは、ヴェトナム・インドネシア・サウスアフリカ・トルコ・アルゼンチンという国のこれまた頭文字を並べた言葉だけれど、ここにもアジア諸国から2カ国ノミネートされている。
先のBRICsのインド・チャイナと合わせると合計4カ国で、ここにすでに世界の金融の中心の一つにもなっているシンガポールやアセアン諸国の要、タイなんかを入れると、東南アジアが次のフロンティアになることにもはや疑問を挟み込む余地は無いと思う。
大体こういった誰が考えたのかわからない言葉が出てくるってことは、すでにここに巨大な資本を投下している人々が存在しているわけで、その人たちが今から色々な仕掛けを打って市場を活性化させて自分たちの利益につなげますよっていう合図だ(笑)
早い話が超巨大インサイダーみたいなもんだ・・・
そしてヴェトナムの隣に位置していて、物価に比べて著しく人件費が低いのがこのカンボジア。
しかも悪いことにポルポト時代に知識階級の大人を皆殺しにしてしまった代償で、言っちゃ悪いけれど交渉上手なヴェトナム人や中国人に太刀打ちできそうな大人が存在していない・・・
ということは、カンボジアのまともなビジネスをまとめてしまって相手との交渉などを全て引き受けるだけで、巨大な利益を得るチャンスが転がっているっていうことになる。
実はカンボジアの農業はとてつもなく原始的な代わりに、とっても安全な農作物を育てている。
ただし商品としてはクオリティーが低いので、今のところ輸出には全く向かない・・・
そもそも農家の考え方が自給自足だから、商品を作るという概念すらないに等しい。
そこに目をつけて農業を改革している人たちがすでに存在しているので、それを明日見学に行く予定にしているんだけれど、その前に昨日は魚の養殖場を見学に行ってきた。
いつものように車をチャーターして行ったんだけど、途中から乗り合いタクシーに乗せられた・・・
驚いたのは運転手が客のひざに乗りながら運転しているっていうことだ(笑)
しかも客も運転手も全く気にする様子も無く、和気あいあいと話をしている・・・(笑)
まぁそんなことは置いといて、見に行ってきたのはティラピアっていう白身の魚の養殖で、フィレオフィッシュの魚と言ったらピンと来る人が多いと思うんだけれど、この魚の生産消費量が年々爆発的に増加している。来年度のアメリカ国内の需要予想が5000億円規模で、今年の2倍になる予想だって言うんだからかなりのもんだろう。
僕は今、この魚の生産の可能性を精査しているところだけど、上手くいけば面白いことになると期待している♪
何もオイルやガスだけがエネルギー資源ではない・・・特にこれからの時代は食料というエネルギーが真剣に見直されてくることになると思う。人が生きていくうえで食料が一番重要なエネルギー減であることは考えてみるまでも無いことだし、その一番重要なエネルギーに関わる部分に惜しみない投資をすることが次の時代を勝ち抜く秘訣だと思っている。