理不尽な死について

ISISとかいう厨二病をこじらせたDQNがやってる『イスラム教カルト集団』に拉致されていた日本人の二人が殺されてしまった。二人を助けて欲しければ200億円払えとか、請求してくる金額も厨二病全開で痛々しいレベルなのだが、それをまた「たった200億円で助けられるなら払うべし」とか、「イスラエル国旗の前で記者会見した安倍首相のせいでISISを怒らせてしまったから、安倍が悪い」とか、どこをどうすればそんな見解になるのか理解できない発言が多くて、改めて日本にも色々な人が居るという事実に若干驚いている。

確かに、今回拉致をされて殺されてしまった二人は非常に気の毒で残念だし、可能であるならば救出したかった。でも、そんな感傷的な話の前にちょっと冷静になって考えてみればわかるけれど、望まない非業の死を遂げているのは彼らだけでは無いよね。

全ての人がいつか死ぬわけだけれど、例えば家族に見守られながら老衰で息を引き取るとか、そういった死はみんな受け入れることが可能な「幸福な死」と言っていいだろう。けど、世の中には誰も望んでいない突然の死が訪れる人々が一定の割合で存在してる。交通事故とか不治の病とかのように僕たちの日常の直ぐ側にありそうなものから、空から爆弾が降ってくるとか通り魔に刺殺されるとかいう、非条理極まりない死まで。

命の重さに大小は無いけれど、例えば今日ニュースになっていた福岡の小学5年生の女の子が殺された事件のほうが、ISISに拉致されて殺されたことよりもさらに有ってはならない事件だと僕は思う。それは別に後藤さんが自分で戦闘地域に行ったんだから自己責任だ、殺されても仕方がないというような話ではなくて、自分の意志で望まぬ死が訪れるのを回避できた可能性の違いだと思うのよね。「今から世界で最も危険な戦闘地域に行って来ます」と言って家を出るのと、「学校に行って来ます」と言って家を出るのとでは、その先に想定される可能性のある危険の度合いが全く違う。

いや、もちろんどちらも奪われてはいけない大切な命なんだけど、この世界最高水準に安全な日本で極普通の家庭に生まれ育ち、ただただ学校に行ってくるだけでもこんな悲劇が起きてしまうことの方が僕は重大な問題だと思ってる。こんなこと有ってはいけないはずなのに、世界平和を叫ぶ人々は誰もこれには見向きもせずに、毎日人々が殺し合いをしている戦闘地域の真ん中で起きた殺人事件にばかりフォーカスしているのが、ことさら僕には気持ち悪くて受け入れがたいのよね・・・。

いずれにせよ、二人の命が奪われるという痛ましい結果となってはしまったけれど、様々な批判をものともせずに、身代金を支払ったりヨルダンに対して変な外交圧力で死刑囚の釈放を求めたりしなかった現政権の判断を僕は指示します。残念ながら、世界の圧倒的多数派は教育水準が低く合理的にものを考えたりすることが出来ず、論理的な話も通じない感情だけで突発的な動きをする人がほとんどだから、日本人を拉致すれば巨額の身代金が手に入るとか、獄中の仲間を釈放させられるなんていう前例が出来てしまって、世界中の犯罪組織から日本人が狙われるというような事態を招きかねなかったと思います。

しかし、一日でも早く世界中のどこでも安心して出かけられるようになって欲しいですね・・・。

ツイッターのフォローもよろしくです↓

Twitter Icon

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です