戦争を止める方法

つい先日、レバノン・ヨルダン・イスラエルの中東3カ国に訪問してきたばかりの僕にとって、最近世間を賑わせているイスラエルとパレスチナ自治区ガザの戦闘のニュースは、非常に興味深い。

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もちろんガザはあまりにも危険過ぎるんじゃないかってことで行かなかったけれど、パレスチナ自治区はヨルダン川西岸地区のベツレヘムやヘブロンから死海まで、そしてイスラエルはエルサレムとテルアビブに行ってきた。厳密に言うと、パレスチナのタクシーに乗ってイスラエル管轄の死海エリアに行こうとして、検問所で止められた挙句なぜか兵士が僕たちをパレスチナのタクシーに乗ったままイスラエルに入れてくれるという、前代未聞の珍事が起きたというオチ付きだった(笑)

後数日遅くて今の状態になってたら、あり得なかった話だろう。

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と、まぁ僕が行った時はこんな感じで緩かったのにも関わらず、突然ガザとイスラエルが戦闘状態になってしまった。世間の意見を見ると概ねパレスチナに同情的で、イスラエルが余りにも非道だから今すぐ空爆を止めさせるべき!ってな感じの非難が大多数よね。で、イスラエル大使館前でデモしようだとか、イスラエルの首相あてにツイートしようなんて動きもあるみたい。

でも、そんなことしてもイスラエルが空爆を止める訳は絶対に無いと僕は思う。何故かというと、戦争が終わるには2つのシナリオしか存在しないから。それは、一方が全滅するか、全面降伏するかの2通りのシナリオ。

現在多くの人がパレスチナに同情的なのは、パレスチナが明らかに劣勢で負けているからだと思う。それでもこの争いが終わっていないのは、パレスチナが全滅もしていないし、また降伏もしていないから。優勢なイスラエルとすれば、パレスチナを全滅させるしか戦争を終了させることは出来ない。なぜならパレスチナが降伏してこないということは、巻き返しを狙われているわけだから。だからイスラエルから戦争を終わらせることは、実は絶対に出来ないか、もしくは最悪なシナリオであるパレスチナ全滅しかあり得ないってことになる。

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ってなわけで、実のところこの戦争を終わらせることが出来るのは、パレスチナ側の判断に委ねられている。要するに、全面降伏するしかない。だから僕たちも、本当にパレスチナの人々のことを考えるのならば、彼らに全面降伏しろと迫るほうが正しい行動なんじゃないのかな。なぜなら僕たち日本人は、戦争に降伏することで生き伸びる道を選び、その選択のお陰で史上まれに見る平和な国家を築き上げた数少ない民族だから。

イスラエルとパレスチナに平和が訪れますように。

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