ナショナリズム

えーっと、なんでも3000人以上にも上る人々が尖閣諸島の問題で、中国大使館を囲んだらしいね・・・ で、これって一体どんな人が主催してるの?? その中国大使館を包囲したからって、一体何が起こることを目的としているの?? 中国でも日本大使館が包囲されたり国旗を焼かれたりしてることがあるけど、僕はそれを見て『馬鹿だね~』くらいにしか思わないんだけれど、それって異常なんだろうか?(笑)

言っておくけど僕は日本が好きだし、日本人としての誇りも持っているつもりだから、日本の外で「やっぱジャパニーズスゲー」って言われるように頑張ってるつもり。 少なくとも「ジャパニーズ馬鹿だね~」とは思われたくないしね。

で、こういった行動をしている人たちが、本当に日本のことが好きだったり愛国心ってモノを持っていたりするんなら、その中国大使館に行って罵声を浴びせたり、観光バスを取り囲んで威圧したりする精力を、もうちょっと違う形で使ってみたらどうだろうって思ったりするんだけれど。

さて、ちょっと斜に構えた見方になるのかも知れないけど、日本や中国がモメればモメるほど利益が生まれる人々が、この世の中には存在することも忘れてはいけないと思う。 漁夫の利というようなまどろっこしいものではなくて、もっと直接的に日本の防衛予算から支払われる莫大な金が懐に転がり込むことになる人達が存在する。 自分たちで「中国と戦争だ!」とかなんとか言うのは勝手だけれど、それをやればやるほど『そんなことを言っている自分たちの懐から金が無くなっていく』ということも理解しなければならないと思いますよ、僕は。

大体いつだって戦争を始めるのは政府で、身も心も懐も傷付くのは全て国民。今一度、妙なナショナリズムに目覚めて、戦争も辞さないというような事を言ったり思ったりしている人々は、それで一体本当は誰が得することになるのかをよく考えてみたほうがいいだろう。  ふとんの販売ですら洗脳や催眠商法を駆使するような連中がいる世の中なのに、もっとでかいビジネスである武器の販売にそのような手段を使ってこないと考えるほうが合理性を欠いているんだから・・・

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ナショナリズム」への2件のフィードバック

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     お久しぶりです。出かけ先で、いろんな国籍の方とお話しする機会が多いので、今回のことについていろいろ聞いてみています。
    歴史学の研究者の方には、
    「近代国家のシステム、つまりナショナリズムや国境線を引くことで、先祖達は戦争や紛争なんかが起きないように対処してきたんだよ。
    だけど、そのシステムや枠組みは僕たちを縛り続けているんだよね?
    今の国際情勢には、合わなくなってきてるのにね。」
    という話をする人がいました。このお話を聞いていると、KENGOさんのおっしゃる新しい「共同体」の仕組みを作って、国境をとっぱらってしまう国際的な体制の形成が必要なんだと、ようやくわかりました。
     今まで人間たちは、争いを避けるために集団ごとにルールを作って守らせてみたり、集団に「国家」という概念を持ち込んで国境線を引いてトラブルが起きないように試みたり、さまざまな手段をとってきました。
     時間が経って、昔とは違った原因で争いが起きるようになると、新しいシステムや制度を作って、争いを防ごうと努力する。人間の歴史は、この積み重ねで続いてきたんだと、しみじみ、考えます。
     私には、近代国家の統治システムやナショナリズムなどを超える手段をどうすれば作れるのか、まだわかりません。今を生きている人たちで、手さぐりしながら試行錯誤を重ねていくしかないのだと。私が言えるのは、これだけです・・・。

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    >上村 真衣さん
    本来は自分たちの地域で、同じ価値観を共有したりルールを統一したりすることで、無駄な争いを避けていたのは間違いのない事実だと思う。
    ところが近代になってからというもの、あらゆるテクノロジーの進化に伴って、良くも悪くも国家というの枠の中に都合よく人々を閉じ込めておくことが出来なくなっていたわけだよね。
    そもそも地球上のどこにも国境線は存在しなかった訳だし、その存在しない国境線を有ると信じこんで殺し合いをしたりするのって、オレにはどこまで行っても理解出来ない。
    解決の方法はだた一つ。みんなが本当は国境線なんて無いことに気がつくだけなんだけどな~

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