現在世の中で巻起こっている諸問題は、様々な要因が複雑に絡み合っているわけだけれど、その中でもとりわけ経済的貧困によって起きている問題を解決に導いていきたいというのが、僕の活動の一番根幹を成す部分だ。とりわけ最終的に世の中のあらゆる問題を解決することが出来るのは教育しかないと思っているので、経済的貧困を解消することで教育に関わる様々な問題解決に力を入れていきたいと考えている。
例えば先日の『活動スタンス』 でも書いたように、先生が足りないという問題でもそうだけれど、最低限の経済活動が成りたっていないと、勉強をする機会すら与えられない・・・
(参照)
・活動スタンス
http://hugs-int.com/kengo/archives/1102
うちの孤児院でボランティアの先生をしてくれているカンボジア人の若い男性は、子供の頃貧しくてテスト用紙を先生から購入出来なかったから、いつも落第だったと言っている。これはどういう事かと言うと、先生もあまりにも貧しいからテスト用紙を子供に売りつけていて(一枚20円とかそれくらい・・・)、それすら買えない子供はテストすら受けることが出来なかったっていう身も蓋も無い話。
僕はここでこの先生を責めることにあまり意味はないと思ってる。先生本人も生きていくことに必死だったんだろうし、それを責めて先生を辞めさせたところで何ら根本的解決にはならない。 そしてなによりそれらは今も続いている問題であって、このような部分を根本的に解決していかない限り、生きるために自分より弱い立場の人間を食い物にするという連鎖に歯止めがかからない。
このような経済的貧困から脱却するのは、国連のGlobal Compact 代表のGeorg Kell氏も提唱する『ビジネスソリューションは貧困から抜け出す唯一の現実的な方法である』という言葉に集約されていると思う。そしてこのビジネスを行うためのスキルも資金も持たない人々が真の貧困者であり、そのような人々にビジネスをするチャンスを与えることで注目を浴び成功しているのが、ムハンマド・ユヌス率いるグラミン銀行の行った『マイクロクレジット』だ。
通常の経済の世界の常識では、貧しい人に金を貸しても返って来ないということになっている。だから銀行は資産も何も持たない人々に融資をすることはなかった。
まさに『雨の日に傘を貸さない』ですよね(笑)
しかし現実に蓋を開けてみたところ、貧しい人々にのみ貸付を行ってきたグラミン銀行の返済率は、なんと98%にものぼる高い返済率を誇り、ついにはノーベル平和賞をもらうまでになっている。それを見た多くの国のNGOの人々も次々とマイクロクレジットを開始し、現在はひとつの支援の形として認知され、多くの人々にビジネスを始めるチャンスを与え貧困からの脱却の機会を提供している。
僕はこのマイクロクレジットを利用して、学校や孤児院などの教育機関の自立を支援し、さらには日本人の将来に対する不安を少しでも解消し、誰にでも出来る国際貢献の道を構築する、というアイデアを実行するためにカンボジアに来た。
明日からは、その具体的な方法などについて書いていく予定です。
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いいですよね!私も返済率の高さに驚きました。こういった活動でもっと人々の生活が彼ら自身の力で活気付くといいですよね!
行動派なKENGOさんを見てると私も何かやりたくなってきます(´・ω・`)うずうず。去年はあまりビジョンもなく強制的にオックスファムなどで活動していたかんじでしたが、明確なビジョンがある今何かしたい・・・!
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続きのブログ、楽しみにしています!
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>のら V.さん
今、こうやってブログを書いているのも、少しでも多くの人に自分の考え方を知ってもらったり、共感してもらえることが何かを成し遂げていく一番の近道だと思っているからです。
ただどうしても文章だけだと、固い話題ばかりになってしまって面白く無いっていうか、エンターテイメント性に欠けてしまうのが難点です・・・やっぱり格好良さや面白さがよりたくさんの人を惹きつけるはずだよね♪
だからそこには、のらさんのような漫画を描いたり、はたまた音楽を作ったり、歌を歌ったり出来る才能を持っている人が必ず必要になる。(もちろん明確なビジョンを持っているっていう条件で・・・例えばU2のボノとか)
これから俺がどういった事をしていきたいのかということを、しっかりとブログに書いていくので、もしのらさんも何か協力出来そうだな、とか共感出来るなって思ってもらえるなら、そのようなのらさんの才能を活かして力を貸してもらえると最高だと思っています!
ぜひともよろしくお願いします♪
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>いごこち副理事さん
はい、頑張って続きを書くので楽しみにしていてくださいね♪
そしてぜひ、いごこちさんの意見なども聞かせてください!
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