ポールとサラ、そしてポンセナ

バイクを買ったのをいいことに、フィフォンから
「ケンゴもこれで一人で学校まで来れるね」と言われた。
そんな無茶な...あんな標識も何も無い密林の中の道を
どうやって月曜日から一人で行くねん!!と突っ込みを入れそうになっていたところ
スイス人ボランティアのポールとサラが声をかけてくれた。
学校はお盆で休みなんだけれど、孤児達は身よりもないからどこにも行けない
だから様子を見に行こうと思うんだけれど、一緒に行かないかというお誘いだ。
もちろん一緒に行くことにして、ついでに道を覚えることにした。

去年の4月にスイスを出発してから、ずっと二人で旅を続けながら
現地の人と触れ合うことに重きをおいている、とってもナイスな夫婦だ。

「学校を出てから65歳まで、家を買ってローンと生活のために
 毎日わき目も振らずに働いて、いったい自分の時間はどこにあったんだろう
 というような人生を送らないために、旅に出た」
とのことだが、先進諸国の人々の問題点はどこも同じようなものらしい。
しかも、こういうことを言うのは人生のドロップアウト組かと思いきや
スイスの保険会社から出資をさせて、学校にトイレを作ったり自転車を寄付したり
はたまた現在は念願の台所を建築中と、経済的にもしっかりとパワフルだ。

ちなみに今現在は、屋外の木の下で調理をしている。
雨季にはとんでも無い量の雨が降るこの国で、
いったいどうやって毎日の食事を用意していたんだろう?

一緒に食事しよう、とか言って誘ってくれるが、
残念ながら胃腸がデリケートに出来ている僕は
やんわりと、でも確実にお断りすることにしている。
ごめんね・・・
お盆休みの学校では孤児たちと一緒に、われらがフィフォンがカラオケを熱唱していた。
近所の人々も小さい子供たちも一緒になって踊っている。
日本も昔はこんな感じだったんだろうなぁとか思ったりした。

なんだか毎日遊んでばかりいるように思われそうなので
ちゃんと勉強もしてるんだっていうところも写真に撮っておいた。
こっちの子供たちにとっては外国語の学習も遊びの一環のようだ。

ちなみに左端のおじさんが、ここの理事長のポンセナさん。
理事長って言っても毎日この場所で子供たちと寝食をともにしている
まさに文字通り子供たちに全てをささげている偉大な人物だ。
笑顔でも目が笑っていないやつは今まで散々見てきたけれど
怒っていても目が笑っているような人には中々出会えない。

左手は怪我で小指しか残っていないし、英語なんかまったく話せない。
でも、とてつもない笑顔で49人もの孤児の父親を勤めている。
あぁ忘れてた...フィフォンの本当のお父さんでもある(笑)
ってな感じで、今日はクメール語、日本語、英語、スイス系ドイツ語と中国語
の5ヶ国語で遊んでみました。

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ポールとサラ、そしてポンセナ」への2件のフィードバック

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  2. ピンバック: ちょいとお出かけ・・・ | 北浦健伍の「僕、カンボジアに住んじゃいました」

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