病は気から・・・のはずが

チベット、入国に関してはやはり厳しい感じがしたのと
途中で検問が多いとか、迷彩服の人が目立つとかというのは若干あるけれど、
携帯電話のSIMカードも普通に買えるし、インターネットも問題ないみたい♪
突然話は変わるけど、僕はここ数年風邪をひいたことがない。

風邪っぽいなとか思っても、そのままこじらしてしまったり熱が出たりすることが全く無く

これはすでに『自分は風邪をひかない』と思い込んでいるからだと思う。

あえてもう一つ要因を挙げるとすると、自分に異様に優しいということも大きく関係してそうだけれど・・・

今回チベットに来るにあたって、散々周囲に言われたのが高山病のことだった。

チベットのラサ空港がすでに海抜3600メートルという、富士山の天辺くらいに位置しているし

そこを基準にしてエベレストのベースキャンプあたりになると、海抜5200メートルくらいになる。

だから空気が薄く、頭痛やめまいがしてひどいときには動けなくなるよ、と口をそろえて言ってくる。

高山病になるかならないかは、そのときの体調によって左右されるらしいんだけど、

病は気から、という考え方に凝り固まっている僕としては、聞けば聞くほど意識してしまって

かえって逆効果になりそうだから、極力意識しないようにしていた。

そもそも体調だって悪くもないし・・・

山には森林限界というものが存在していて、ある一定の高度を過ぎると

申し合わせたかのように、いっせいに木が生えていなくなる。

それだけ空気が薄いっていう証拠みたいなものだけれど、

チベットは見渡す限り木が全く生えていない山ばかりで、独特な景色だった。

その景色を見ながら車で移動していても、なんとなく頭が痛いような息がしにくいような

微妙な感覚があったけれど、これを意識してしまうと駄目だと思って気にしないようにしていた。

気にしないようにしている時点で、気になっているんだけれど・・・(笑)

有名なポタラ宮の前を通りホテルに到着し、4階の部屋まで上がろうとしたときにはっきりとわかった。

階段が登れない・・・2階まで上った時点で目がクラクラ頭がズキズキしてくる・・・

足もなんだか中学生のころ流行ったパワーアンクル(要するに重り♪)をつけているみたい。

こんなもんすぐに慣れるだろう、と思うことにした。

今年の夏に一応3000メートル以上の山にも登っているし、
その時も一瞬空気が薄いと感じたけど、
少し深呼吸したらその後はなんともなかったし、
山登りに比べれば階段なんて・・・

ところがその後は、階段どころか普通の道でもフラフラするし息も切れる、

何よりボーっとしてしまって、しっかりと考えられない(笑)

高山病は気持ちの問題では無いようだと認めざるを得なかった。

実際にこれを書いている今も、どこかに出かけようなんていう気持ちにはなれない、

というか階段を下りたくないというのが実際のところだ・・・

でも明日は朝からポタラ宮の見学らしい。

なんでも、あのでっかい建物の階段を登り下りするんだそうだ・・・

そして、その荒行を終えたらそのままエベレスト目指して出発すると言っている。

明日の内に一度海抜5000メートル地点を越えるらしい・・・いやもう許してください(笑)

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