年明け早々には僕のご近所様になることが決定しているジローファミリーが、シェムリアップで住む家を探しにカンボジアにやって来た。
今回の主役は、すでに世界中どこに行っても絶対に生きていける逞しさを生まれながらにして持っている1歳の愛娘みらん。 今までご飯をたべるのを嫌がって大変な思いをしている親はたくさん見てきたけれど、こんなに豪快な食べっぷりをする子供は初めて見たような気がする(笑) 彼女の将来が本当に楽しみだ♪
ジローはご近所様になるだけではなく、今回設立するカンボジアHUGSのボードメンバーとして、さらに今一緒に手がけているプロジェクトのキーパーソンとして、そして孤児院を主体として行うサッカーリーグ『HUGSチャンピオンリーグ』の主催者の一人として、もうカンボジアに居てもらわなくては困ることになる重要人物だ。
そんな中、先日このブログで伝えたとおり途上国に安全な飲料水を提供するため情熱を燃やす社長が設立し、ガイアの夜明けなどでも紹介されている『日本ポリグル』のカンボジア担当者、永見さんと藤本さんのお二人が、わざわざプノンペンからうちの孤児院まで足を運んでくれた。 しかも孤児院にある5トンほどの水が入る貯水タンクで1ヶ月ほど使える分のポリグルのサンプルまで持ってきてくれるという、破格の高待遇のおまけ付きだ。
まずはこれを最初にアレンジしてくれたイチローさんに心から感謝します。 永見さんと藤本さんのお二人は孤児院に到着するなりさっそく作業にかかってくれた。
(参照)
安全な飲料水・日本ポリグル
http://hugs-int.com/kengo/archives/1246
『知る』と『やる』とは大違い
http://hugs-int.com/kengo/archives/1249
現在の孤児院の飲料水は地下水をエンジン付きのポンプで貯水タンクに汲み上げ、それを備え付けの濾過フィルターを通して使っている。 ただしこの方法では有害なヒ素や重金属が全く除去できないそうだ。
しかも濾過フィルターをチェックしていただいたところ、手入れをしていないことが原因で濾過用の砂にヘドロがこびりついていて、こんな水を飲んでいると誰でもお腹を壊してしまうということで、濾過フィルターのメンテナンスからやっていただくことに。 これは砂を補充する為に水中で砂を細かく濾すと同時に洗浄しているところだ。
僕も含めて誰も知らなかったやり方を指導してくれるというのはやはりプロですね〜。
さらにポリグルを放りこんで不純物を沈殿させる貯水タンクの中も苔がびっしり生えているという指摘を受けた。 すぐさま貯めてあった水を抜きながら子供たちを中に入らせて清掃開始。
それにしてもこのお二方、率先してドンドンと作業を進め、みんなにも的確に指示を飛ばしている。 おかげさまで、今まで長らく全くメンテナンスをされていなかった部分がみるみるきれいになっていく。 そしてやはり強く感じたのは、日本人特有の『徹底的にこだわる』という姿勢。
カンボジア人がまぁこんなモンでいいだろうと思っているところで妥協することがない。 というか僕自身が見ていてもここまでやるのか改めて感心するくらい徹底的にきれいにしていく。 あぁ、僕がカンボジア人化しているという可能性はこの際置いておきましょう。。。
考えて見れば飲料水は身体を構成することになる、まさに『命の水』な訳だから適当な事をしていていいはずはないよな・・・
カンボジア人の考え方なら汚れている部分を見つけると『見なかったこと』にする(笑) それに比べDNAが神経質に出来ている日本人は、分解してでも綺麗にしたくなる。 こういう日本が世界に誇れる気質をもっともっと世界に自信を持って広めていくことが出来るなら、日本はすごく強いと思うのだけれど。
このように濾過フィルターの内側についている苔と砂についているヘドロも徹底的に綺麗にしていく。
実はこういったこだわりこそが今までの日本の強さの秘訣であったような気がしてならない。世界中の人が『こんなもんでいいだろう』と思ったところから、さらに奥深くまでこだわりを見せ最終的に誰もが想像もしていなかった場所に到達する。
それを欧米スタイルの合理的経営とやらいう波に押されて、より効率的にそれなりの商品を作る、という世界中の誰もがやっている方法を真似てしまったのが今の日本の敗因なんじゃないだろうか。 どんな事だって、やるからには徹底的にやる。 自分自身にももう一度言い聞かせなければいけないなと強く感じた一日だった。
この飲料水に関する問題もこれから随時このグログでも取り上げていきたいと思います。
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蛇口をひねればキレイなお水が出てきたり、コンビニに行けば世界各国のミネラル・ウォーターを買うことができたり、というのが、いかに恵まれているか改めてわかりました。
私も気質的にはカンボジアの人たちに近いかも。家にホコリがあったとしても、忙しいときはちょくちょく見なかったことにしています^^;
一日も早く、カンボジアの人たちが毎日清潔で安全なお水を飲めるようになりますように!
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>miyakoさん
そうですね、日本の状況の方が通常ではない奇跡的なことであって、普通の人々の暮らしはこっちのほうが標準なのかも知れません(笑)
これは全て日本人が何に関しても、ものすごく強いこだわりを持っていたからなんじゃないかと思います。 そのようなこだわりを持ち続けられるような国づくりをすれば(きっとGDPなどは落ちるでしょうが)人々はもっとイキイキと生きて行けるような気がします。
ちなみに僕は明らかに東南アジアに血脈のルーツがあるようで、miyakoさんの意見に大賛成する派ですが・・・(笑)
いつも応援ありがとうございます。