『知る』と『やる』とは大違い

先日ブログに登場してもらったケンとは別に、もう一人チカって子がカンボジアに訪ねてきてくれていた。今までにフィリピンやミャンマー、更にはえーっとどこだったけ、旧バルト三国の一つの何とかって国でもボランティアをしてきた経験があるって言うことだった。

で、今回はちょうど孤児院の飲料水についての課題を抱えていたので、来る前にちょっと簡易ろ過フィルターの作り方なんかを調べてもらって、ついでに日本製のサラシを購入してもらってきた。 ほんでもってせっかく調べてきてもらったんだから、ろ過フィルター制作に必要なものを現地で買いに行って、こっちのやつらと一緒に作って帰ってもらえばいい経験にもなるだろうし、なにより僕が楽できるからお願いすることにした。まぁでも、結果から言うとあんまり思っていたようなモノができなかったんだと思うんだよね。

何度か作り直しをすることになって本人も幾分焦っている様子が手に取るようにわかったけれど、もう少し時間に余裕があったのなら本当は最後まで口も手も出さないでおきたかった。いや、別にろ過フィルターに関してだけではなくて、通常どんなことだって調べて『知った』知識と、実際にやってみるのとでは全く違って当然だし、やってみて違う部分をどうやってアジャストしていくかというところが本来一番重要な部分だから、そこをじっくりと学んで欲しかった。

それと貪欲さ・・・
基本的にボランティアとかをする気持ちの優しい人に共通しているのは、貪欲さが足りないということだと思う。

何がなんでも自分が思う方向性や形にしてやろうっていう、早い話、ちょー自己中な考え方だ。これって決して悪い面ばかりではなくて、例えば今回のろ過フィルターに関してなら、現地の連中は作り方も知らないわけだから、チカがみんなのリーダーにならなければいけない。上手くいって当たり前、失敗すればカッコ悪い。

だから絶対にいいものを作るために妥協しない、上手くいくまで考え続ける、相手の意見なんか聞かないってくらいに徹底してもいいのになと思った。

この強力なリーダーシップが、今の日本人に一番欠けていることころなのかも知れないよね。優しさが常に善とは限らないっていうか。さて今回彼女がどんなことを感じ、これからそれをどんなふうに活かしていくのかが楽しみです。

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『知る』と『やる』とは大違い」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 安全な飲料水・その後 | 北浦健伍の「僕、カンボジアで農業始めちゃいました」

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