最近持ち前の顔の濃さに加え、色の黒さが定着してしまい
現地人に間違われて若干困り気味のわたくしです。
そんな僕ですが、昨日カンボジア州立大学に招かれて遊びに行ってきました。
場所はシェムリアップからタイの国境に向けて120キロほどいったところにある
ボンテイ・ミンチェイという町にあり、基本的にツーリストは全く見かけない。
何でもこの大学、カンボジア最大の実力者フンセン首相の肝いりで建てられた
カンボジアで一番最初に出来た州立大学だそうだ。
なんでこんな所にこんなものが?というくらい、ドカっと豪華な建物が建っている。
本来ならここでその建物の写真をバーンと行きたいところだが、そうもいかなかった理由がある。
到着した時点で全員クタクタだったからだ(笑)
いつも学校まで30分以上の道のりを、しかも悪路をバイクで通学している僕は
平坦な道のり1時間半なら余裕だろう、なんて高をくくってボンテイ・ミンチェイまで
バイクの2ケツで行くことにした。
例の理事2名を乗せるので、1台は僕、もう1台はいつものダラが運転だ。
ところが走り出してすぐに後悔しだした・・・思っていたよりハードだ(汗)
シェムリアップを出てから信号なんて一つもない、地平線まで両サイドに田んぼが広がる道を
(実際には田んぼが水没して、湖のようになっていたが・・・)
時速80キロで飛ばしていったが、僕らのバイクは日本で言うところの”カブ”だ。
そう、新聞配達の人が乗っているあれだ。
これの2ケツで80キロでひたすら走る辛さは、全く想像していなかった。
後ろの一人はサングラスをしていなかったから、目が大変なことになっていたので
最初に出てきた市場にて早速購入することにした。
この市場もすでにツーリストを見かけることなどない場所で、
やけくそみたいにバナナばかり売っている店など、結構おもしろい店がたくさんあったけど
これじゃ本当に叩き売らないとバナナが売れ残って仕方ないんじゃないかと心配してしまった(笑)
しかし、このバイクケツが痛い・・・元なんちゃってレーシングドライバーだった僕は
レーシングカーの硬いバケットシートだろうが、
はたまたハーレーの鉄板に皮を張っただけのシートだろうが、
今までケツが痛いなんてこと一度も無かった♪
そう、僕は面の皮は薄いがケツの皮は厚い男だ。
そんな僕が痛いんだから、後ろの女性方はさぞかし痛かっただろう・・・
まぁそもそも、女性をカブのケツに乗せて100キロ以上の距離を移動しようと計画した
僕がどう考えても馬鹿すぎるのかも知れないが(笑)
お二人とも、この場を借りてごめんなさいm( _ _ )m
そんなこんなで、大学に到着したのは出発からおよそ3時間後
冒頭でもお話したとおり、みんなヘトヘトで写真どころではなかったというわけだ。
で、到着するなり日本語の授業を見学、というか参加させてもらうが
みんな日本人に接しなれていないので、緊張している様子が見て取れる。
そして授業が終わると、すぐに学長を紹介していただけることになった。
僕みたいなのをいきなり学長に会わせて大丈夫なのか?と少し心配になったが(笑)
お茶まで用意してくれて、日本語教育の現状と今後について色々と意見交換をさせてもらった。
やはり一番の問題点は、日本語を学んだことを社会に出てからどう役立てるかということだ。
進出が目立つ韓国企業に比べ、日本企業はまだまだ完全に出遅れているので
せっかくのスキルが生きてこない、となると学ぶ意味が無くなってしまうという学長の意見だった。
やはり、内戦のイメージが強いからなのだろうと学長は言う。
まだまだ危険だと思われているのかも知れないと・・・
確かにベトナムなどに比べ出遅れてしまった感があるカンボジアだが、
これからの可能性はたくさん秘めている。
「この国が伸びないとする確たる理由が見当たらない」と僕は伝えた。
それに、日本語を話す人が増えれば必ず日本人は進出しやすくなる。
日本人は語学が苦手だ、英語を10年も勉強するのに実際に使うことが出来る人となると
極端に数が減ってしまう。
だからこそ、日本語が自由に通じる国になればハワイやバリの例を見るまでも無く
必然的に日本人の数が増え、投資機会も増えてくるはずだという意見を言わせてもらい
今後も色々と意見交換をしましょうということになった。
にもかかわらず、JAICAから派遣される日本語教師が来年は派遣されないらしい。
しかもまだそのことを学長は知らない・・・
英語はもちろんのこと、韓国語の授業や教師も安定的に派遣されている。
見返りのない巨額ODAも大切だが、こういった草の根部分での開拓や
関係強化についてもっと考えていくことが、これからの日本にとって本当に大切なことだろうし
僕もなんとかその一端を担えるようになりたいと思っている。
結局帰りは、女性陣には乗り合いタクシーにてシェムリアップまで帰ってもらうことにし、
僕とダラの二人で夜の田舎道をぶっ飛ばして帰ることにした。
そしてこれまた舐めていた・・・田舎の夜道の暗さと虫の多さを・・・
街頭のない真っ暗な一本道をバイクで走っていると、まるで宇宙を走っているというか
なんとも不思議な感覚だったが、突然牛が歩いていたりするのでかなり怖い。
しかも、顔にも体にも容赦なく虫が当たってくるのでけっこう痛い。
何度かは当たる直前にバッタが見えて、それが顔面に当たるとずいぶんと痛い(笑)
もうこんな馬鹿なことはやめておこうと心に決めながら帰ってきた。
ダラ君、そして女性陣のお二方本当にお疲れ様でした♪
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