なんだか昨日からすごい雨だと思っていたら、どうやら台風が接近しているらしい。
いつも一日ずっと雨が降り続くなんて事ないのに、今日もずっと降りっぱなしだった。
フィルンの学校で1ヶ月間ボランティアで日本語を教えている秋田さんが
うちの孤児院もぜひ見てみたいって言ってくれていたので、一緒に行くことにした。
と言うのも、フィルンの学校は雨が降ったら生徒が通ってこれなくなるから休みになるからだ。
でも、うちは孤児院だから雨だろうが嵐だろうがそこに行けば子供はいる(笑)
さすがにこの雨の中バイクの2ケツで学校まで行く根性は無いので、
いつものダラのトゥクトゥクをチャーターすることにした
(ちなみにポールとサラはバイクの2ケツで学校に向かった!! やはり只者ではない...)
やっぱり昨日からの雨のおかげで、いつもは大丈夫なところまでが完全に川になっていた。
さすがにあんまりにもバカバカしいので、今日は安全なところから写真を撮った。
ちなみに右が川で左が道路だ(笑)
これは池ではなく学校の校庭
こんな状況でも誰もめげずに普通にバイクやチャリで走っているのが笑える♪
一瞬で通りすぎてしまったので写真が撮れなかったんだけど、
水没した家の前でベンチに座り、道路に向かって竿をたれていたツワモノもいた(笑)
この人たちはどんな状況でも楽しむことにかけては天下一品だ。
孤児院に着いても今日は学校の授業はお休み。
ここに住んでいる子供たち以外は誰もいない、なのに馬鹿正直でお人よしのフィフォンは
昨日から新しく来た韓国系カナダ人姉妹の先生を迎えにいって、自分のバイクで連れてきた。
そんなわけでラッキーなのは子供たちだ。
思い思いの先生を取り囲んで思う存分プライベートレッスンが受けられる。
僕が子供のころは先生が風邪でもこじらせてくれて自習にでもなろうものなら、むちゃくちゃ得した気分になったもんだけど、どうやらここの子供たちは違うようだ。
そんな中、フィフォンがみんなに話があるから少しミーティングしたいと言ってきた。
急遽子供用のテーブルを取り囲んで、ポンセナ、フィフォン、僕、サラ、ポール、そしてカナダ人姉妹の7人でミーティングを始めた。
フィフォンが言うには孤児院のやりくりの資金が間に合っていないらしい。
基本的にかかる費用は月額3000USDくらいの金額だが、日本の感覚で言うと
月額300万円といったようなところだろう。
僕も毎月一定額の支援をしているが、それやオーストラリアの人々からの支援金を合わせても足りないようだ。
みんな色々な意見を言ったけど、僕も自分が一番気になっていたことを言わせてもらった。
それは、いつまでも寄付金を当てにするべきではないって事だ。
今はまだ、仕方が無いだろう。
でもいつまでも未来永劫誰かが支援し続けてくれるはずもないし、
そうやって誰かに依存するということが一番危険だ。
どうやって自分たちで金を稼ぐか、ということを考えるべきだし、子供たちもそれを覚えないと
いつかここから巣立って社会に出たときに、何も自立できていない大人になってしまう。
実はサラとポールは、すでに孤児院オリジナルのTシャツを作ってここで販売させている。
例のバギーツアーで訪れたお客さんが、みんなお土産などに買っていってくれて非常に好評を得ているし、これはとても素晴らしいアイデアだと思う。
これならイニシャルコストさえ調達できれば、
後々の運転資金を自分たちで捻出していくことが出来る。
そこで僕は以前から暖めていたアイデアで、自分の活動のテーマの一つにしたいと考えている
学校ネーミングライツを誰かに買ってもらうということを提案してみた。
その金で、畑を買ったり何かビジネスを始めたり、要するに将来にわたってインカムを得る
ということを考えてはどうかっていうアイデアだ。
もちろんビジネスすることだって簡単なわけではない。
でもここに世界中から集まってくる人々に資金の援助ばかりを頼むよりも、ビジネスの支援を頼むほうがよっぽど効果的で建設的だ。
このアイデアにはみんな賛同してくれて、もっと具体的に時間をかけて考えてみよう
ということになった。
僕が言いだしっぺなので、ぜひとも形にしたいと思っている。
ミーティングが終わっても相変わらず外は土砂降りの雨。
僕たちが真剣な話をしているのを察したのか、やけに子供たちが静かだ...
と思ったら、学校の横にも水があふれて完全に川になっていて、そこでみんな泳いではしゃぎまくっていた(笑)
親も身よりも無い、金も無い、ゲームなんかもちろん無い。
ナイナイ尽くしの上に土砂降りの雨だ。
普通なら誰だってめげてしまっても許されるであろうこの瞬間でさえも、やつらに悲壮感が漂う気配は全く無い♪
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