払ったほうがバカ

残念ながら、ここカンボジアでも「金をもらって契約書もしっかりとあるのに、全く契約通りに仕事をしない」とか、「商品を納品したのに代金は支払わない」などという、先にもらったもの勝ち払ったもの負けというビジネスモデルが、相当ポピュラーなモデルとして存在しています。

日本や先進国では信用に重きが置かれていて、この信用を無くしてしまうとかなり世間が狭まり、生きていく上での選択肢が少なくなってしまう構造なのですが、カンボジアではまだまだそのような信用よりも、目先の現金の方がモノを言う世界なので、多くの商売人たちが信用を失ってでも現金を手にしようと、あれやこれやで金を奪いに来ます。

僕は出来る限りいい人であり続けたいと考えているし、なるべくなら揉め事の渦中に飛び込んだりするのは嫌だけれど、こういう厄介なビジネスモデルが存在する以上、そうとばかりも言っていられません。時にはこちらのスタンスを示すためにも、やりたくないデモンストレーションをしなければならない場面が出てきます。

それが今日でした。。。

しかし、ぶっちゃけた話、こんな非効率なことばかりしてりゃ、そりゃあ国も中々発展せんよと思います。約束をハナから守れない、そういった事態収拾のために電話を何度もして、何度も時間を取って現地に向かい、何度もミーティングを繰り返し、何度も約束をし、そして何度も裏切られる。このような単純に数字に置き換えることの出来ないロスが、どれだけの不利益に繋がっているのかが説明しても一向にわかって貰えない。

願わくばカンボジアから「契約を守るための努力すらしない」という人々が少しでも減ってくれるといいな。

そして日本のこれから新興国市場に進出しようと考えているみなさん、これが途上国でビジネスをする、という一側面であることも理解して損は無いですよ♪

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