まだまだ外国旅行に行けるような人は数少ないカンボジアでは、ともすれば一生自分の生まれた村からすら出ないような人も存在しています。実際問題、僕が初めてカンボジアに来た時から今も一緒にやってくれているHUGSメンバーのフィフォンやダラといった連中も、当時は首都プノンペンにも行ったことが無ければ、カンボジアローカルフード以外を口にしたこともなかったわけです。
若い彼らですらそんな具合ですから、多くのカンボジア人にとって白人は全部『バラン(フランス人)』で、ヨーロッパ=バラン(フランス)。バラン(フランス)の中にイギリスとかアメリカとかオーストラリアがあるんだろう、っていうくらい壊滅的な認識(笑) まぁ、日本人もアフリカ大陸の人を指して「アフリカ人」とか言っちゃって、コートジボワールが国名なのか都市名なのかよくわかってないってのが現実なので、あまり人のこと偉そうには言えないですが・・・
HUGSはこれからもっともっと色々な国に出ていってビジネスをしたい、想いや哲学を共有できる人のネットワークを広げたいと思っているわけなので、HUGSで働いてくれているメンバーにはもっと世界の国々や違った文化、考え方や現実に触れたり興味を持ってもらいたい。ということで、毎週金曜日に2時間ほど時間を取って一緒に勉強会を開催することにしました。
そこで、まずはみんなの感触を確かめてみたくて、アフリカのリベリアという国の現実をレポートしたドキュメンタリーを見せてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=OMwI5unlK9M
もちろんこれがリベリアという国の全てだとは思わないけれど、それでもこの救いの無いような現実を見てカンボジア人スタッフはどう感じるのだろう。カンボジア人の根っこに潜んでいる「自分たちは貧しくて援助されるべき対象だ」という甘え体質から、実はカンボジアという国がとても恵まれた環境にあって、自分たちの努力で未来をどうにでも変えていけることに気がついて脱却してもらいたい、と僕は思いました。
そして昨日は勉強会お試し第2弾、ヨルダンで開催された世界武器コンベンションの様子を視聴。
http://www.youtube.com/watch?v=QL_3Qg-SADY
いやぁ、善悪ってなんなのか、さっぱりわからなくなりますね~・・・。世界85カ国から軍隊のトップたちが大挙して押し寄せて、まるでトイザらスで新しいおもちゃを手にしている子供たちのように、目を輝かせて武器を手にしている(笑) しかもここで出会って握手を交わしている人たちも、近い将来は敵味方に分かれて戦争するなんてのは極々日常の話とか、もう完全に子供のゲームとなんら違いがわかりません。
唯一違うのは、たくさんの無関係な人が悲惨な死に方をする、ということだけです。サッカーやボクシングの試合に善悪も正義も関係無いように、やっぱり戦争にもそんなもん全く関係なくて、ただただ純粋にどっちが強いか、どっちが勝つかというゲームをやっているのに過ぎないのだな、という無慈悲で身も蓋もない現実を思い知らされたような気がしました。。。
世界は広い、そして知らないことだらけ。だから僕もこうやってHUGSのみんなと新しい世界や価値観を勉強するのが、今からとっても楽しみです!