必勝法

先日からサラとポールがカンボジアに来ているのに引き続き、今度はイギリスからスティーブの一家がやって来た。スティーブは我が孤児院のウェブサイトを作成して運営管理してくれている人で、元々僕がこのウェブサイトの日本語翻訳を買って出て、僕と孤児院との付き合いがスタートした。
(参照)
Cambodian Orphanage
http://www.cambodianorphanage.org.uk/ja/ (日本語版)
http://www.cambodianorphanage.org.uk/  (英語版)

バンコクに行っていたクレアもカンボジアに戻ってきて、これで今回特?に待ち合わせをしたわけではないのだけれど、偶然にも孤児院に寄付をしている主だったメンバーが全員現地で顔を合わせることになった。みんなそれぞれ国も違うし中々直接会う機会も無い訳だから、今回のチャンスを活かして、かねてから課題になっていた孤児院の運営費用の問題を話し合おうということになった。
(参照)
寄付の限界と問題点
http://hugs-int.com/kengo/archives/1191
ちょっと真面目な話♪
http://hugs-int.com/kengo/archives/1191
フィフォン半泣き
http://hugs-int.com/kengo/archives/1194

話し合った内容は上記のエントリーに書いてあることずばりそのままの内容なので今回は割愛させていただくとして、今回のミーティングで改めて感じたことがあったから、そのことについて今日は書きたいと思う。

まずはなんと言っても西洋人と一緒にミーティングをすると、僕達が相手に言うのを躊躇する(特に僕の場合は心優しいから・・・)ような内容でも、ズバズバと言ってくれることだ♪ こうなると必然的に僕の立場は、双方の意見の調整役という一番美味しいところに落ち着くことになっていく(笑) 大体の話の落しどころなんて言うのは、このブログに書いている以前の段階で僕の頭の中には出来上がっているのだから、双方言いたいことをしっかりと主張させてしまえば、後は自然と僕が想定していたとおりに話が落ち着く以外に選択肢がなくなってくるという寸法だ。

実は自分の立場を、この『ジャッジする』という立場に持っていくのが、あらゆる場面で絶対に負けることの無い戦法の一つだと思う。議論だろうがケンカだろうが、はたまたスポーツの試合だろうが裁判だろうが、絶対にレフリーや裁判官が負けることは無い。名づけて『闘わずして勝つ戦法(笑)』。百戦百勝の必勝法だ( ̄▽+ ̄*)

更に今回の議論で僕の中でかなり明確になってきたのが、東洋文化と西洋文化の違いを知り、双方の考え方を理解できるのは、日本人である僕たちくらいなんじゃないだろうかって事だ。『あれもこれも一緒』にしてしまう東洋文化と、『それとこれとは別』と考える西洋文化では、中々意見が食い違いを見せて双方が感情的になってしまいやすい。そしてプライドを見せる場面やこだわる部分なども双方が全く違う。ところが完全な東洋文化が根底にあるにもかかわらず、超西洋的な文化にどっぷりと浸かっている、最先端融合文化圏『日本』で生まれ育った僕には、お互いの言いたいことや気持が何の違和感もなく理解できる。大げさかもしれないが、ここにこれからの日本のあり方を見たような気がした。

日本の世論は、兎角アメリカに付くのか中国に付くのか、という二極論点で論じられていることが多いんだけれど、僕はどちらに付くとかではなくて、両方の仲裁役という一番美味しい部分を日本が掻っ攫ってしまうのが最高にいいんじゃ無いかと思う。なんのかんの言ってもアメリカは一方的に相手を攻め立てる能力が高いだけだ。片や中国も大国になって来たとは言え、西洋文化と馴染むはずのない長い歴史を有している。地理的にもこの両国に挟まれ文化的にも東西の文化が入り交じり、当たり前のように両方を理解することが出来る、生まれながらにしてバイリンガルな日本人の役割は、この全く正反対な両国を上手くコントロールして世界をリードしていくことなんじゃないのかな~、なんて強く思った今日のミーティングでした♪

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必勝法」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    全くの同意見です。
    それが日本や日本人の進むべき方向だなって常日頃思ってました☆
    お互い、美味しいポジション狙いましょ(笑)

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >いつでも途上人(繋ぐ社労士)さん
    上手い落しどころをさがす能力、この部分に関しては世界でも日本が突出していると思っています。ただしそれは自分たちがどちらか一方の当事者にならなければ、という前提でですが・・・
    常に仲裁するという役を買って出ていれば、自然と一番美味しいところをいつも持っていくことが出来るようになりますよね♪

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